相手の話が終わるまで自分の話はガマンする

📖 『「感じがいい人」になれる!クラスで好かれる50の魔法のルール』
ー 第1章:友達との距離がグッと縮まる「あいさつと会話」の習慣 ー
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相手の話が終わるまで自分の話はガマンする
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ルール05:相手の話が終わるまで自分の話はガマンする

休み時間、友達とお気に入りのゲームや好きなアニメのお話をしているとき、こんな経験はありませんか?

友達が「昨日ね、家族で新しい公園に行って、すっごくおもしろいアスレチックを見つけたんだよ!」とお話ししてくれたとします。そのとき、あなたの心の中には、どんな気持ちがうかぶでしょうか?

「あ!僕も先週、すごい公園に行ったよ!」「私だってそのアニメ知ってる!」と、言いたいことがウズウズとあふれてきて、友達のお話がまだ終わっていないのに、「あ、それ知ってる!僕の行った公園はね……」と、自分の話にかぶせて喋ってしまったことはありませんか?

自分の大好きなことや、知っていることの話題になると、ついつい嬉しくなって声を出したくなりますよね。その「話したい!」というエネルギーは、とっても素晴らしいものです。

でも、ちょっとだけ立ち止まってみてください。話の途中で自分の話をかぶせられた友達は、どんな顔をしているでしょうか?

パッと笑顔が消えて、少し悲しそうな、つまらなさそうな顔をしていないでしょうか。実はこれ、クラスで知らず知らずのうちに友達を遠ざけてしまう「話ドロボー」というおそろしい妖怪のしわざなのです。

今回は、この「話ドロボー」を退治して、クラスのみんなから「○○ちゃんと話すと、とっても楽しい!」「もっと一緒におしゃべりしたいな」と思われる、「感じがいい人」の魔法のルールをお教えしますね。

言葉の学者さんが教えてくれる「おしゃべりのほんとうのルール」

どうして、話の途中で横どりされると、人は悲しい気持ちになってしまうのでしょうか?

世の中には、「言葉」や「人と人との会話」について一生懸命研究している言葉の学者さんがいます。学者さんたちは、人間のおしゃべりには目に見えない「2つの大切なルール」があることを発見しました。難しそうに見えますが、とってもワクワクするお話ですよ。

①「言葉の使いかた」のルール(語用論)

言葉には、辞書に書いてある意味(「公園」=遊具がある場所、など)だけではなく、「その場の空気や、相手の気持ちに合わせて使う」というルールがあります。

例えば、友達が公園のお話をしているときは、辞書の意味を伝えているのではなく「僕がわくわくした気持ちを、あなたに聞いてほしいな」という『心のメッセージ』を届けているのです。それを途中で横どりしてしまうと、相手が届けようとしていた『心のメッセージ』を、途中でゴミ箱にぽいっと捨ててしまうのと同じになってしまいます。

②「みんなで気持ちよくつながる」のルール(社会言語学)

もう一つのルールは、クラスやグループの中で「お話のバトンを順番こに渡す」ということです。おしゃべりは、一人がずっと喋るリサイタルではなく、二人以上で楽しむ「キャッチボール」です。

相手がボール(お話)を投げて、あなたがしっかりと両手で受け止める。そして、相手が投げ終わってから、あなたがボールを投げ返す。この「順番こ」を守ることで、はじめて人と人との間に「安心感」と「仲良しのきずな」が生まれるのです。

学者さんたちの研究でも、「相手の話を最後までしっかり聞く人は、グループの中で一番信頼され、好かれやすい」ということがわかっています。つまり、自分の話をガマンして最後まで聞くことは、友達の心をぐっと引き寄せる最強の魔法なのです。

相手のお話は「宝箱」。最後まで開けるのを待ってみよう

友達が話しているとき、そのお話はまだ鍵がかかった「宝箱」のようなものです。

友達が「昨日ね、公園に行って……」と言っている段階では、宝箱はまだ半分しか開いていません。最後まで話を聞いて初めて、宝箱がパカッと開いて「何が楽しかったのか」「どうしてわくわくしたのか」という一番キラキラした宝石(友達の本当の気持ち)が見えてきます。

途中で「僕もね!」と自分の話を始めてしまうのは、友達が宝箱を開けている途中で、「僕の宝箱を見て!」と自分の箱をドスンと上に乗っけてしまうようなものです。これでは、友達の宝箱の中身は見えなくなってしまいますよね。

感じがいい人は、友達の宝箱がパカッと最後まで開くまで、ニコニコしながら楽しみに待つことができる人なのです。

明日からできる!「感じがいい人」になれる3つの魔法のステップ

では、自分の「話したい!」というウズウズした気持ちを上手にコントロールして、相手の話を最後まで聞くにはどうすればいいのでしょうか?明日から学校ですぐに試せる「3つの魔法のステップ」を紹介します!

ステップ1:相手のお口が「パタン」と閉じるまで、じっと待つ

友達がお話ししているときは、相手のお口に注目してみましょう。

お話が続いている間は、お口がパクパクと動いています。自分の頭の中に「あ、僕も知ってる!」と思いついても、口に出すのをぐっとこらえます。

そして、相手のお口が「パタン」と閉じて、息を「ふう」と吸う瞬間まで、じっと待ちましょう。お口が閉じるのが、「バトンを渡すよ」という合図です。

ステップ2:心の中で「1・2・3」と数えてから、口を開く

相手のお口が閉じても、あせってすぐに喋り出してはいけません。相手は、一呼吸おいて「まだ続き」を喋ろうとしているかもしれないからです。

相手のお話が終わったかな?と思ったら、心の中でゆっくり「いち、に、さん」と3秒数えてみましょう。

この「3秒のガマン」があるだけで、あなたの雰囲気は「なんだか落ち着いていて、優しそう!」と、ガラリと変わります。

ステップ3:最初のひと言は「相手の話を受け取る言葉」にする

3秒数えたあと、いきなり自分の話をしてはいけません。ここが一番大切なポイントです!

バトンを受け取ったら、まずは友達の話をしっかり受け止めたことを伝える言葉(クッションの言葉)を挟みます。

  • 「へえ〜!そんな面白い公園があったんだね!」
  • 「うわあ、それはびっくりしたね!」
  • 「最後まで聞けてよかった、楽しそうだね!」

このように、まず相手のお話に「いいね!」をしてあげるのです。そのあとで、「実はね、僕もこの前……」と自分の話を始めると、友達は「僕の話をちゃんと聞いてくれた!」と嬉しくなり、あなたの話もニコニコで聞いてくれるようになります。

学校や家で大活躍!こんな場面で使ってみよう

この魔法のルールは、休み時間のおしゃべりだけでなく、学校生活のいろいろな場面や、お家の中で使うことができます。具体的にどんな場面で使えるか見ていきましょう!

①【休み時間】友達が休みの日の思い出を話しているとき

友達が「週末、家族でキャンプに行ったんだ!」と話してきたとき。

【× ダメな例(話ドロボー)】
友達:「週末、キャンプに行ってね、テントを張ったんだけど……」
あなた:「あ!キャンプ?僕も去年行ったよ!バーベキューで肉食べたのがすっごく美味しくてさー!」
(友達は「あ、うん……よかったね」と黙ってしまう)

【○ 感じがいい人の対応】
友達:「週末、キャンプに行ってね、テントを張ったんだけど……夜に雨が降ってきて大変だったんだよ!」
あなた:(お口がパタンと閉じるのを待って、心で1・2・3)
あなた:「ええ〜っ!雨が降ってきたの!?それは大変だったね!それでどうしたの?」
(友達は「そうなの!それでね……」と嬉しそうに話を続けられる)

②【係の話し合い】黒板係や生き物係でアイデアを出し合うとき

生き物係で「金魚の水そうを掃除する順番」を決めているとき。

【× ダメな例(話ドロボー)】
友達:「水そうの掃除は、月曜日と木曜日に分けたほうが……」
あなた:「あ、僕月曜日は習い事があるから無理!絶対木曜日がいい!」
(話し合いがギクシャクしてしまいます)

【○ 感じがいい人の対応】
友達:「水そうの掃除は、月曜日と木曜日に分けたほうがいいと思うんだよね。」
あなた:(最後までしっかり聞いてから)
あなた:「なるほど、月曜と木曜に分けるのはいいね!僕は月曜日がちょっと習い事で忙しいんだけど、木曜日を担当してもいいかな?」
(自分の都合も優しく伝わり、話し合いがスムーズに進みます)

③【おうち時間】お母さんやお父さんにお手伝いのお話しをするとき

おうちの人が、今日のお仕事やお買い物の話をしているとき。

お母さんやお父さんも、1日働いて疲れていたり、聞いてほしいお話があったりします。
「お母さん、聞いて聞いて!」と自分の学校の話をバババッと喋る前に、「お母さん、今日はお仕事忙しかった?」と一言聞いて、お母さんの話が終わるまで「うん、うん」と聞いてあげてみてください。

最後まで話を聞いてくれたあなたを見て、おうちの人は「なんて大人で、優しい子なんだろう!」と感動して、そのあとのあなたの話を何倍も温かい気持ちで聞いてくれるようになりますよ。

「話を聞いてくれる人」のまわりに、人は集まる

クラスで「あの人と一緒にいると落ち着く性格だな」「みんなから好かれているな」と感じる人を、じっくり観察してみてください。

その人は、きっと自分の話ばかりをするのではなく、友達の話をニコニコしながら、最後まで「うん、うん」と聞いてあげているはずです。

自分の話を聞いてほしいという気持ちは、人間なら誰でも持っている当たり前の気持ちです。だからこそ、自分の「話したい!」をちょっとだけガマンして、相手の話を最後まで聞いてあげる人は、みんなにとって「宝物のように特別な存在」になれるのです。

言葉のキャッチボールのルールを思い出しながら、今日からあなたも「話ドロボー」を卒業してみませんか?

明日、学校についたら、まずは一番近くにいる友達の話を「お口が閉じるまで、じっくり聞く」ことからスタートしてみましょう。友達の笑顔がパッと輝く瞬間を、あなた自身の目で確かめてみてくださいね!

📖 『「感じがいい人」になれる!クラスで好かれる50の魔法のルール』
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