失敗しても「次はこうしよう」と切り替える
ねえ、みんな。学校で、家で、こんなこと、ないかな?
* 一生懸命がんばったのに、テストで思った点数がとれなかったとき。
* クラスで発表する時、緊張して声が小さくなっちゃったり、途中で言葉につまっちゃったりしたとき。
* 友達とケンカして、言わなくてもいいことまで言っちゃったとき。
* お家のお手伝いで、うっかりお皿を割っちゃったり、ジュースをこぼしちゃったりしたとき。
* 係の仕事で、自分が思ったようにうまく進められなかったとき。
きっと、誰にでも一度は経験があるんじゃないかな。そんな時、どんな気持ちになる? 「ああ、もうダメだ…」「どうして私(僕)って、いつもこうなんだろう…」って、しょんぼりしちゃうよね。
でもね、失敗すること自体は、悪いことじゃないんだ。 大切なのは、失敗した後に、その気持ちをどうやって切り替えるか、なんだよ。今回は、失敗してもすぐに立ち直って、「次はこうしよう!」って前向きになれる、とっておきの魔法のルールを教えちゃうね!
失敗を引きずると、どうなっちゃうの?
もし、失敗したことをいつまでも頭の中でぐるぐる考え続けたら、どうなると思う?
たとえば、テストで悪い点数をとっちゃったとするよね。「どうしてあんな間違いしたんだろう」「また次もきっとダメだ…」って、何度も何度も頭の中でそのことを考えちゃう。これをね、ちょっとむずかしい言葉だけど、心理学では「反芻(はんすう)」って言うんだ。牛さんが草を何度もかみ砕くみたいに、頭の中で失敗を何度もかみ砕いちゃうことなんだ。
この「反芻」が続くと、こんなことが起きちゃうかもしれない。
- 自信がなくなっちゃう:「私(僕)には無理だ」って、どんどん自分を信じられなくなる。
- 新しいことにチャレンジできなくなる:「また失敗したらどうしよう」って思って、新しいことに挑戦するのが怖くなる。
- 気分が沈んでしまう:いつも元気が出なくて、なんだかモヤモヤした気持ちが続く。
- 周りの人にも影響しちゃう:元気がないと、友達も「どうしたんだろう?」って心配になっちゃうかもしれないし、話しかけづらい雰囲気になっちゃうこともあるんだ。
失敗したことをいつまでも引きずるのは、重い荷物をずっと背負っているようなもの。 前に進むのが大変になっちゃうよね。だからこそ、その荷物を下ろして、すっきり前に進む方法を知ることがとっても大切なんだ。
魔法の言葉「次はこうしよう!」で気持ちを切り替える5つのステップ
じゃあ、どうすれば失敗した気持ちを上手に切り替えられるんだろう? ここで、みんなに「次はこうしよう!」と前向きになれる、5つの魔法のステップを紹介するね。
この考え方は、行動経済学っていう、人がどうやって物事を決めるかを研究する学問の考え方にも似ているんだ。行動経済学では、もう変えられない過去のことにこだわり続けるのはもったいないって考えるんだよ。たとえば、もう使っちゃったお金(これを「サンクコスト」って言うんだけどね)のことをいつまでも悔やむんじゃなくて、「これからどうするか」に目を向けることが大切なんだ。
みんなの失敗も同じ。もう終わった失敗をいつまでも悔やむんじゃなくて、「これからどうするか」に目を向けよう! そうすれば、もっと素敵な未来が待っているはずだよ。
ステップ1:失敗を「事実」として受け止めよう
まず、失敗したことを、ただの「事実」として受け止めよう。
「ああ、テストで算数の計算を3問間違えちゃったな」「発表の時に、大事なところを言い忘れちゃったな」「お皿を割っちゃったな」。
これは、誰かを責めたり、自分を責めたりするんじゃなくて、「こんなことがあったんだな」って、客観的に見る練習だよ。まるで、遠くから自分のことを見ているような気持ちでね。
ステップ2:感情を「言葉」にしてみよう
次に、その時感じた気持ちを、心の中で、あるいは声に出して、言葉にしてみよう。
「くやしいな」「悲しいな」「ちょっと恥ずかしいな」「がっかりしたな」。
自分の気持ちに気づいてあげることは、とっても大切なんだ。気持ちを言葉にすることで、心の中が少し整理されるんだよ。もし、誰か信頼できる大人(お父さん、お母さん、先生など)がいれば、話してみるのもいいよ。話すことで、気持ちが軽くなることもあるからね。
ステップ3:原因を「探る」練習をしよう
「どうして失敗しちゃったんだろう?」って、原因を探ってみよう。でも、これは自分を責めるためじゃないよ。「次にもっとうまくやるにはどうしたらいいかな?」って考えるためのヒントを探すんだ。
* テストの計算ミスは、見直しをしっかりしなかったからかな?
* 発表で言葉につまったのは、練習が足りなかったからかな?
* 友達とケンカしたのは、相手の気持ちを考えずに言っちゃったからかな?
* お皿を割っちゃったのは、持ち方が不安定だったからかな?
「もしかしたら、〇〇だったからかも」って、冷静に考えてみるんだ。
ステップ4:「次はどうするか」を具体的に考えよう
ここが一番大切なステップだよ! 原因がわかったら、「次はどうするか」を具体的に考えてみよう。
* 「次は、テストの見直しの時間を5分とろう!」
* 「次は、発表の原稿を3回声に出して読んで練習しよう!」
* 「次は、友達の話を最後まで聞いてから、自分の意見を言ってみよう!」
* 「次は、お皿を運ぶ時は、両手でしっかり持とう!」
ポイントは、「何をするか」をはっきり決めること。 そうすれば、「また失敗するかも…」っていう不安な気持ちが、「次はこうすれば大丈夫!」っていう「自分にはできる!」っていう自信(これを心理学では「自己効力感」って言うんだ)に変わっていくんだよ。
ステップ5:小さな一歩を「踏み出す」勇気を持とう
「次はこうしよう!」って決めたら、小さなことでもいいから、実際にやってみることが大切。 たとえそれが、次のテストの見直しを1問だけ丁寧にやってみることでも、友達に「ごめんね」って一言伝えることでもいいんだ。
行動することで、「失敗しても、次はこうすればいいんだ!」っていう成功体験が心の中に積み重なっていくんだよ。この積み重ねが、みんなをどんどん強くしてくれるんだ。
具体的な「切り替え」の練習をしてみよう!
じゃあ、実際に学校や家での出来事で、この5つのステップを使って「切り替え」の練習をしてみよう!
例1:テストで悪い点数をとっちゃったとき
* 失敗したこと:算数のテストで、計算ミスで3問も間違えちゃった。
* ステップ1(事実):「算数のテストで3問間違えたんだな。」
* ステップ2(感情):「くやしいな。もっとできたはずなのに。」
* ステップ3(原因):「見直しの時間をあまりとらなかったから、計算ミスに気づかなかったんだ。」
* ステップ4(次):「次は、テストの最後に必ず5分間、見直しをする時間をつくろう! 特に計算問題は、もう一度解いてみよう。」
* ステップ5(行動):次の小テストで、見直しの時間をしっかり取る練習をする。
例2:発表でつまずいちゃったとき
* 失敗したこと:国語の音読発表で、途中で言葉につまって、みんなに笑われた気がした。
* ステップ1(事実):「発表の時に、言葉につまってしまったんだな。」
* ステップ2(感情):「恥ずかしかったな。みんなに笑われたんじゃないかって心配。」
* ステップ3(原因):「家での練習が足りなかったかな。あと、早口になっちゃったのもあるかも。」
* ステップ4(次):「次は、発表する前に、家で3回は声に出して練習しよう! ゆっくり、はっきり話すことを意識しよう。」
* ステップ5(行動):次の発表の練習を、お家の人に聞いてもらいながらやってみる。
例3:友達とケンカしちゃったとき
* 失敗したこと:友達に、ついカッとなってひどいことを言ってしまった。
* ステップ1(事実):「〇〇ちゃん(くん)に、ひどい言葉を言ってしまったんだな。」
* ステップ2(感情):「後悔してる。ごめんねって言いたいけど、どうしよう…。」
* ステップ3(原因):「相手が何を言いたかったのか、ちゃんと聞かずに、自分の意見ばかり言っちゃったからかも。」
* ステップ4(次):「次は、相手が話している時は、最後までしっかり聞こう。もし、またカッとなりそうになったら、深呼吸してから話そう。」
* ステップ5(行動):次の日、〇〇ちゃん(くん)に「昨日はごめんね」って素直に謝ってみる。
例4:お家のお手伝いで失敗しちゃったとき
* 失敗したこと:お皿を運んでいる時に、うっかり割ってしまった。
* ステップ1(事実):「お皿を割ってしまったんだな。」
* ステップ2(感情):「お母さん(お父さん)に怒られるかなって、ドキドキする。」
* ステップ3(原因):「片手で運ぼうとしたから、バランスを崩しちゃったんだ。」
* ステップ4(次):「次は、お皿を運ぶ時は、必ず両手でしっかり持とう。一度にたくさん運ばないで、何回かに分けよう。」
* ステップ5(行動):次にお皿を運ぶお手伝いの時に、両手で慎重に運んでみる。
例5:係の仕事でうまくいかなかったとき
* 失敗したこと:生き物係で、水槽の掃除が間に合わず、先生に注意されちゃった。
* ステップ1(事実):「水槽の掃除が間に合わなかったんだな。」
* ステップ2(感情):「係の仕事なのに、ちゃんとできなくて、がっかりした。」
* ステップ3(原因):「掃除の計画を立てずに、行き当たりばったりでやっちゃったからかも。一人で抱え込みすぎたかな。」
* ステップ4(次):「次は、係のメンバーと協力して、いつ何をやるか、計画を立ててみよう。困った時は、先生に相談してみよう。」
* ステップ5(行動):次の係の時間に、メンバーに「今度の掃除、みんなで計画立てない?」って声をかけてみる。
どうかな? こうやって具体的に考えると、「次はこうしよう!」って気持ちが、ワクワクするような、新しい目標に変わっていくのがわかるかな?
「失敗」は「成長のチャンス」!
みんな、実はね、失敗は「悪いこと」じゃなくて、「みんながもっと素敵に成長するための、大切なヒント」なんだ。
心理学には「成長マインドセット」という考え方があるんだ。これは、「自分の力は、努力することでどんどん伸びていくんだ!」って信じる気持ちのこと。失敗した時でも、「あ、これは僕(私)がもっと成長するためのチャンスだ!」って思えるようになるんだ。
そして、失敗から立ち直る力は、「レジリエンス」って呼ばれる、へこたれない心の力なんだ。この力は、失敗を経験して、そこから学び、「次はこうしよう!」と行動するたびに、どんどん強くなっていくんだよ。
だから、失敗を恐れないで。むしろ、「失敗した! じゃあ、次はどうすればもっと良くなるかな?」って、ゲームみたいに楽しんでみよう!
この「次はこうしよう!」という気持ちの切り替えができるようになると、みんなの毎日はもっと楽しくなるし、周りの人からも「いつも前向きで、感じがいいね!」って思われるようになるはずだよ。さあ、今日からこの魔法のルールを、ぜひ試してみてね!