「ありがとう」の魔法で、クラスの空気を変えちゃおう!
みんなは、今日一日で「ありがとう」を何回言いましたか?
「給食をよそってくれたとき」「ノートを貸してもらったとき」……うんうん、いろいろ思い出すね。でも、もしかしたら「ううん、あまり数えてないな」「言わなくても、だいたい伝わっているはず!」なんて思っていませんか?
実は、言葉というのは、心の中で思っているだけでは、相手には半分も伝わっていないことが多いのです。もったいないですよね!
この章では、学校生活がもっと楽しくなる、そしてみんなが思わず笑顔になってしまう「ありがとう」を1日3回言うという、とびきりの秘密を教えちゃいます。明日からすぐに使える「神」コミュニケーション術のスタートです!
どうして「ありがとう」を言うだけで、みんなと仲良くなれるの?
「ありがとう」って、たったの5文字です。それなのに、言われたほうも、言ったほうも、なんだか胸がポカポカ温かくなりますよね。これには、ちゃんと理由があるんです。
言葉の使われ方を研究する「ご用論(ごようろん)」のヒミツ
ちょっとむずかしい言葉に聞こえるかもしれないけれど、大学の先生たちが研究している「語用論(ごようろん)」という分野があります。
これは、「言葉って、どんな場所で、誰に向かって、どうやって使うと、相手の心にどんなふうに届くのかな?」を研究する学問です。
語用論の考え方では、言葉はただの「記号」ではなく、「相手との関係をギュッと縮めるためのプレゼント」だと言われています。
たとえば、「おいしいね」と心で思っていても、声に出さなければ相手には「今の、どう思ったのかな?」と不安が残ってしまいますよね。でも、「ありがとう」という言葉をプレゼントすることで、「私はあなたのことをしっかり見ていますよ」「あなたと一緒にいてうれしいです」という気持ちが、相手の心にまっすぐ届くのです。
学校生活で実践!1日3回の「ありがとう」ミッション
「でも、そんなに毎日ありがとうって言うことあるかな?」と思ったそこのあなた!
心配いりません。学校の中には、みんなの見落としがちな「小さなありがとうのチャンス」がゴロゴロ転がっています。
ここからは、明日から学校でできる具体的なミッションを3つ紹介します。どれか一つでもいいし、全部クリアできたら最高です!
ミッション1:係の仕事をしてくれた人に「たすかったよ、ありがとう」
クラスには、いろいろな係がありますよね。黒板をきれいに消してくれたり、配り物をサッとやってくれたり、トイレットペーパーを補充してくれたり……。
こういう仕事って、つい「やってくれて当たり前」になってしまいがちです。でも、そこであえて声をかけてみましょう。
【こんなふうに言ってみよう!】
- 給食当番の友だちに:「重い牛乳を運んでくれて、ありがとう!」
- 日直の友だちに:「黒板をピカピカにしてくれて、気持ちよく授業が始められるよ。ありがとう!」
- ロッカーを片付けているときに手伝ってくれた友だちに:「一緒に手伝ってくれて、すごくたすかったよ。ありがとう!」
言われた友だちは、「自分の見ていないところで、ちゃんと見ていてくれたんだ!」とうれしくなり、あなたに対してすごく親近感を持ってくれます。クラス全体の空気も、ぐっと優しくなりますよ。
ミッション2:教科書や消しゴムを貸してくれた人に「気づかいのありがとう」
授業中、「あ、国語のワークを忘れちゃった!」と焦ったことはありませんか?そんなとき、隣の席の友だちが「一緒に見よっか?」と教科書をこっちに向けてくれたり、「これ使っていいよ」と消しゴムを貸してくれたりすること、ありますよね。
そんなピンチのときこそ、「ありがとう」のゴールドチャンスです!
【こんなふうに言ってみよう!】
- 「教科書をいっしょに見せてくれてありがとう。すごくたすかったよ!」
- 「消しゴムを貸してくれてありがとう。助かった!」
ただ「ありがとう」と言うだけでもいいのですが、「助かったよ」という相手の役に立てた喜びをプラスする言葉をつけ加えると、語用論の効果が何倍にもアップします。相手は「またこの子を助けてあげたいな」と思うようになるのです。
ミッション3:おうちの人に「いつも見守ってくれて、ありがとう」
学校だけではなく、おうちの中でも「ありがとう」を言ってみましょう。おうちの人は、みんなが気づかないところで、たくさんの「お世話」をしてくれています。
朝ごはんを作ってくれたり、お気に入りの洋服を洗濯してくれたり、ゲームの時間を守るように声をかけてくれたり……。
【こんなふうに言ってみよう!】
- 朝ごはんを食べ終わったときに:「おいしい朝ごはんを作ってくれて、ありがとう!」
- お父さんやお母さんがお仕事から帰ってきたときに:「今日も一日お疲れ様、お仕事がんばってくれてありがとう!」
- 宿題を見てくれたときに:「分からないところを教えてくれて、ありがとう!」
照れくさいかもしれないけれど、おうちの人にとって、子どもからの「ありがとう」は、一日の疲れが吹き飛ぶほど嬉しいエネルギー源なんです。家庭の中がニコニコ笑顔であふれるようになりますよ。
「ありがとう」を言うときの3つのコツ
せっかく「ありがとう」を言うなら、相手の心にもっと深く届くコツを知っておきましょう。
- 目を見て言う:スマホやゲーム、教科書を見ながらではなく、相手の目をまっすぐ見て「ありがとう」と言ってみましょう。これだけで、本気度が100倍伝わります。
- 少しだけ笑顔をプラスする:真顔で言われると「怒ってるのかな?」とドキッとしてしまうこともあります。口角を少しだけ上げて、にっこりしながら言ってみてください。
- 何に対してのありがとうかを具体的にする:ただ「ありがとう」と言うよりも、「消しゴムを貸してくれて、ありがとう!」と理由をセットにすると、語用論的にも「相手への思いやりが一番伝わりやすい形」になります。
明日から、「ありがとうの達人」になろう!
「ありがとう」という言葉は、言われたほうはもちろん、言っている自分の心も、なんだか誇らしく、温かい気持ちにしてくれます。
お金もかからないし、特別な準備もいりません。今日から、今からでもすぐに始められる魔法のコミュニケーション術です。
さあ、明日学校に行ったら、まずは登校班のお友だちや、教室に入ったときの挨拶と一緒に、最初の「ありがとう」を言ってみませんか?
きっと、周りのみんなの表情がパッと明るくなって、あなたをもっともっと大好きになりますよ。今日からあなたも、「ありがとうの達人」です!