すれ違う人には自分から会釈をする

📖 『だれとでも仲よくなれる!「好かれる子」になるための10の魔法』
ー 第1章:自分からあいさつをする ー
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すれ違う人には自分から会釈をする
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すれ違う人には自分から会釈をする

朝、学校のこうていを歩いているときや、ろうかでほかのクラスの先生とすれ違うとき、みんなはどんなふうにしているかな?

「あ、先生だ……。どうしよう、目をつぶっちゃえ」
「知らんぷりして通りすぎちゃおう」

そんなふうに、ちょっぴりはずかしくなって、下を向いてしまったことはないかな? うん、その気持ち、とってもよくわかるよ。なんとなく声をかけるのはドキドキするし、緊張するよね。

でもね、ここで「自分から会釈(えしゃく:こうべをかるくさげてあいさつすること)」ができるようになると、きみのまわりの空気がパッと明るくなって、まわりの人から「すてきだな」「感じのいい子だな」って思われるようになるんだ。言葉をしゃべらなくても、うなずくだけで魔法のように相手をいい気持ちにさせることができるんだよ。

どうして「会釈」だけで好かれるの?社会言語学のヒミツ

「ただ頭を下げるだけで、本当にそんなにちがうの?」って思ったよね。実はこれ、社会言語学(しゃかいげんごがく)という、言葉と人間の関係を研究する学問でも、すごく大切なこととしてお話されているんだ。

社会言語学では、人間は言葉だけでなく、表情やしぐさ(これを「非言語コミュニケーション」ってよぶよ)を使って、相手とのあいだに「安心できる空気」を作っていると考えます。

人はね、自分に向かって笑顔を見せてくれたり、頭を下げてくれたりすると、「この人はわたしを敵だと思っていないな」「安心できる人だな」って本能的に感じるんだ。これを学問の言葉では「ポライトネス(思いやりのきいた態度)」って言ったりするよ。

つまり、自分から先に会釈をすることは、相手に対して「私はあなたを大切に思っていますよ」「敵ではありませんよ」というサインを目には見えないバトンとして渡すことなの。だから、言葉を話さなくても、頭をペコッと下げるだけで、相手の心に「ポカッとあたたかい火」をともすことができるんだよ。

学校生活でやってみよう!会釈の3つのステップ

じゃあ、明日から学校でどうやって会釈をすればいいのか、具体的なやり方を見ていこう!むずかしいことは何ひとつないから安心してね。

ステップ1:目が合ったら「0.5秒」だけニコッとする

ろうかや階段で、ほかのクラスの友達や、あまりお話ししたことのない先生とすれ違うとするよね。そのとき、まず相手の顔をチラッと見て、目が合ったら「0.5秒(コンマごびょう)」だけ口の端をキュッと上げて、笑顔を作ってみよう。このときのコツは、あまり長く見つめすぎないこと。チラッと目が合ったらすぐ笑顔、これだけで十分だよ。

ステップ2:すれ違いざまに「2秒」だけお辞儀をする

笑顔を作ったら、次は体をすれ違わせるタイミングで、首を15度くらい(少しだけ)前にたおそう。時間は2秒くらい。ゆっくり、ていねいに頭を下げるのがポイントだよ。あわててカクカクッと頭を下げると、ちょっとこわそうに見えちゃうから、ふんわりとやさしく下げるのがコツなんだ。

ステップ3:知っている人なら「小さな声」をプラスする

もし、それが給食の調理員さんや、よく知っているほかの学年の先生だったら、会釈をしながら「こんにちは」って小さめの声で言ってみよう。もし声が出せなくても、会釈だけで100点満点だから大丈夫だよ!

こんなときどうする?お悩み解決Q&A

「でもさ、やってみたけど、相手が返してくれなかったらどうしよう……」
そんな心配をしたお友達のために、よくあるピンチの切り抜け方を教えるね。

    Q. あいさつ(会釈)をしたのに、相手が無視しちゃった!

    A. そんなときは、「あ、相手の人は今、別のことで頭がいっぱいだったんだな」と思おう! 相手が気づいていなかっただけかもしれないから、気にしなくて大丈夫。きみが自分から会釈をしたという「かっこいい行動」をしたことにはかわりないから、自分をほめてあげてね。

    Q. はずかしくて、どうしても下を向いちゃう……。

    A. 最初はとってもはずかしいよね。そんなときは、相手の「目」を見るんじゃなくて、「相手のネームプレート」や「シャツの胸のあたり」を見るようにしてみて! それだけでも、相手からは「こっちを見て会釈してくれたな」ってちゃん伝わるんだよ。

明日からできる!「会釈チャレンジ」

どうかな? すれ違う人に自分から会釈をするって、なんだか秘密のミッションみたいでワクワクしてきたんじゃないかな?

最後に、明日から学校でやってほしい「1日3回会釈チャレンジ」をすすめるよ。

  • 登校してすぐ、校門にいる先生に会釈をする(1回目)
  • 休み時間、ろうかでほかのクラスの先生や友達とすれ違ったときに会釈をする(2回目)
  • 帰り道、いつも見かける近所のおじさんやおばさんに会釈をする(3回目)

これを1日の中で3回だけやってみよう。たったこれだけで、きみのまわりの空気がフワッとやさしく変わるのがわかるはずだよ。

自分から先に「思いやり」のバトンを渡せる人は、みんなから愛される、本当にかっこいい人です。明日の朝、学校のドアをくぐったら、さっそく「最初の会釈」をしてみよう!

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