友だちの持ち物や服のすてきなところをほめる

📖 『だれとでも仲よくなれる!「好かれる子」になるための10の魔法』
ー 第3章:人の良いところを見つける ー
\ 毎日がもっと楽しくなる、すべての小学生へ贈るヒント /
友だちの持ち物や服のすてきなところをほめる
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友だちの持ち物や服のすてきなところをほめる

朝、教室に入ったとき、となりの席のAくんの筆箱(ふでばこ)が新しくなっていることに気づきました。かっこいい恐竜の絵が描(えが)かれています。あなたなら、どうしますか?

「あ、新しい筆箱だね。かっこいいね!」と言葉に出して伝えるでしょうか。それとも、「ふーん、いいな」心の中で思うだけで、自分の席に座ってしまうでしょうか。

実は、このちょっとしたちがいが、「クラスの人気者になれるかどうか」を大きくわけるポイントなのです。今日は、友だちの持ち物や服のすてきなところを見つけて、上手にほめるためのヒントをお話しします。この魔法を使うと、ほめられた子だけでなく、あなた自身のまわりもパッと明るく楽しい空気になりますよ。

どうして「ほめる」と仲よくなれるの?【心理学のひみつ】

「人をほめると好かれる」というのは、ただの思いつきではありません。ちゃんとした心の仕組み(心理学)があるのです。

心理学には、「好意の返報性(こういのへんほうせい)」というむずかしい言葉があります。これは、かんたんに言うと、「人から優しくされたり、良いことを言われたりすると、自分もその人に優しくし返したくなる」という人間の心のはたらきのことです。

たとえば、あなたが新しく買ったお気に入りの消しゴムを、友だちが「それ、いい匂いがしていいね!」と気づいてくれたら、どんな気持ちになりますか? 「わあ、この子、ぼく(私)の好きなものを見てくれたんだ!」とうれしくなりますよね。そして、「この子ともっとお話ししたいな」「今度は何か貸してあげようかな」という気持ちが自然わいてきます。

人間は、自分のことを見てくれて、認めてくれる人が大好きです。つまり、友だちのすてきなところを見つけて言葉にすることは、「私はあなたに興味がありますよ」「あなたと仲よくなりたいです」というサインを伝える、一番ステキな方法なのです。

学校生活で使ってみよう!具体的な「ほめ方」のコツ

「でも、どうやってほめたらいいかわからないな……」という人のために、学校で今すぐ使える3つのステップを紹介します。

1. 小さな変化や持ち物に目をむける

友だちのいつもと違うところや、新しいものを見つける名人になりましょう。大きなことじゃなくて大丈夫です。

  • 「今日つけているハンカチ、きれいな色だね!」
  • 「そのシャープペン、私のとおそろいだ!使いやすいよね」
  • 「ノートの字がいつもていねいですごいなあ」

2. 人が気づかないようなところをほめる

みんながほめるところではなく、誰もが見すごしてしまうようなところをほめると、相手は「ぼく(私)の細かいところまで見てくれたんだ!」と、もっとびっくりして喜びます。

  • そうじの時間に、一生けんめい机をはこんでいる友だちへ:「いつも隅(すみ)のほうまでしっかりぞうきんがけしていてカッコいいね」
  • 係の仕事をやっている友だちへ:「黒板の文字、すきまなくきれいに書いてあるからすごく読みやすいよ」

3. 笑顔とセットで伝える

どんなにいいセリフを言っても、こわい顔でボソッとつぶやいたら、相手はびっくりしてしまいます。ほめるときは、目を見て、ニッコリ笑顔で伝えましょう。あなたの笑顔パワーで、ほめ言葉が何倍もすてきなプレゼントになりますよ。

やってしまいがち!気をつけたい「3つの注意点」

友だちをほめるときには、ちょっとだけ気をつつけたいポイントがあります。ここをまちがえると、せっかくの魔法が逆効果になってしまうこともあるので注意してくださいね。

① ウソは絶対に言わない

心にもないことを言うのはやめましょう。たとえば、本当は「普通だな」と思っている服に対して「世界一かっこいい!」などと言いすぎると、相手に「お世辞だな」「何か裏があるのかな?」と見破られてしまいます。自分が本当に「いいな」と思った小さなことだけで十分です。

② 比べるほめ方をしない

ほめるときに、他の人と比べてはいけません。

×ダメな例:「〇〇ちゃんより、今日のきみのほうが絵が上手だね」

これだと、〇〇ちゃんをいやな気持ちにさせてしまうし、ほめられたほうの友だちも素直によろこべません。他の人は関係なく、「その子自身」のすてきなところだけを見つめましょう。

③ 相手がはずかしがることは、言い方に気をつける

クラスのみんなの前で大きな声でほめられると、はずかしがってしまう子もいます。そんなときは、ノートを返するときなどに、こっそり「これ、字がきれいですてきだね」と耳打ちしてあげるなど、相手の性格に合わせた工夫をしてみましょう。

明日からできる!「1日1ほめ」チャレンジ

今日のお話を聞いて、「明日からさっそくやってみよう!」と思いましたか?

最初は、なんだかはずかしいかもしれません。「変に思われたらどうしよう」とドキドキするかもしれません。でも、勇気を出して一歩をふみ出してみてください。

明日、学校に行ったら、だれか一人、友だちの持ち物や服、あるいはがんばっているところを見つけて、すてきなところを言葉にしてみましょう。

  • 「その鉛筆キャップ、かわいいね」
  • 「今日の靴(くつ)、色がきれいでいいね」
  • 「ノートをきれいに使っていてうらやましいな」

あなたが友だちの良いところを見つけてほめると、その友だちはとってもあたたかい気持ちになります。そして、あなたのまわりには自然と笑顔の花が咲き、たくさんの友だちが集まってくるようになるのです。

人をほめることは、自分もまわりの人もみんなを幸せにする最高の魔法です。さあ、明日から「1日1ほめ」を合言葉に、クラスのすてきなところハンターに出発しましょう!

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