相手が使った言葉を会話に混ぜる

📖 『クラスでいちばん好かれる子の秘密 〜今日からできる「愛されコミュニケーション」50のルール〜』
ー 第1章:自然と人が集まる「話し方」のルール ー
\ 毎日がもっと楽しくなる、すべての小学生へ贈るヒント /
相手が使った言葉を会話に混ぜる
全 50 ページ中 7 ページ目

相手が使った言葉を会話に混ぜるだけで、なぜか人に好かれる不思議な魔法

クラスで「この子と話すと楽しいな」「もっと仲良くなりたいな」って思う子、いないかな?

そういう子って、特別なことをしているわけじゃないのに、なぜかいつも周りに人が集まってくるよね。

実はね、そんな「愛されコミュニケーション」の秘密のひとつに、相手が使った言葉を、そっと自分の会話に混ぜるっていう、とっても簡単な魔法があるんだよ。

「え?そんなことで?」って思うかもしれないけど、これが本当にすごい効果を発揮するんだ。

相手の言葉を「借りる」って、どういうこと?

まずは、この魔法がどんなものなのか、具体的な会話で見てみよう。難しいことは全然ないから、安心してね!

たとえば、こんな会話を想像してみて。

  • 友達:「ねえ、昨日さ、テレビでやってた宇宙の番組、見た?」
  • あなた:「うん!見た見た!あの宇宙の番組、すごく面白かったよね!」

どうかな? あなたは友達が使った「宇宙の番組」っていう言葉を、そのまま自分の返事に使っているよね。

これが、相手の言葉を「借りる」ってことなんだ。

もうひとつ例を見てみよう。

  • 先生:「みんな、明日の遠足は動物園だよ。楽しみだね!」
  • あなた:「はい、先生!動物園、とっても楽しみです!」

このときも、先生が言った「動物園」という言葉を、あなたはそのまま使っているよね。

こんな風に、相手が使った言葉やフレーズを、会話の途中でポッと自分も使うのが、この魔法のやり方なんだ。とっても簡単でしょう?

なぜ、相手の言葉を借りると人に好かれるの? 〜言葉の専門家が教えてくれる、すごい秘密〜

「でも、どうしてそんな簡単なことで、人に好かれるようになるの?」って、不思議に思うよね。

これにはね、言葉の不思議な力が関係しているんだ。言葉の専門家たちが、いろんな研究をして見つけた、すごい秘密があるんだよ。

1.「あなたの話をちゃんと聞いてるよ!」が伝わるから

私たちはね、自分の話を聞いてもらえると、とっても嬉しい気持ちになるんだ。

特に、相手が自分の使った言葉を返してくれると、「あ、この子、私の話をちゃんと聞いてくれてるんだな」「私の言ったことを理解してくれてるんだな」って、心から安心するんだよ。

これはね、「語用論(ごようろん)」っていう、言葉の専門家たちが研究していることにもつながるんだ。

「語用論」っていうのは、「言葉って、ただの意味だけじゃなくて、使う場所や、誰がどんな気持ちで言うかによって、いろんな意味や気持ちがこもってるんだよ」っていうことを教えてくれる学問なんだ。

たとえば、「宿題」っていう言葉でも、

  • 先生が「今日の宿題はこれだよ」って言うときの「宿題」
  • 友達が「宿題、終わった?」って聞くときの「宿題」
  • あなたが「あー、宿題、めんどくさいなー」って言うときの「宿題」

どれも同じ「宿題」だけど、そこにこめられた気持ちや、言っている人の状況は全然違うよね?

相手が使った言葉をそのまま使うことは、あなたは「私はあなたの言った『宿題』を、あなたが言ったその気持ちや状況まで含めて、ちゃんと受け止めましたよ」っていうメッセージを、相手に伝えることができるんだ。

そうすると、相手は「この子と話していると、なんだか安心するな」「私のこと、わかってくれてるな」って思ってくれるようになるんだよ。まるで、自分の気持ちに寄り添ってくれているみたいに感じるんだ。

2.「私たち、仲間だね!」って心が近づくから

もうひとつ、すごい理由があるんだ。

それはね、「社会言語学(しゃかいげんごがく)」っていう、言葉と人とのつながりを研究する学問でわかっていることなんだ。

「社会言語学」は、「言葉って、人と人とのつながりを作る、すごい力があるんだよ」っていうことを教えてくれるんだ。

人はね、自分と同じ言葉を使っている相手に、親近感(しんきんかん)を感じやすいんだ。

たとえば、クラスに転校生が来たとするよね。

その転校生が、あなたが普段使っている「マジで?」「やばい!」みたいな言葉を、あなたと同じように使っていたら、どう思うかな?

「あれ?この子、もしかして私と気が合うかも?」「同じような言葉を使うから、なんだか親しみやすいな」って、ちょっと嬉しくならない?

それと同じで、相手が使った言葉をあなたが使うと、相手は無意識のうちに「この子と私は、同じ感覚を持ってるな」「私たち、仲間だね!」って感じてくれるんだ。

まるで、同じチームのユニフォームを着ているみたいに、心がグッと近づくんだよ。

これは、「同調効果(どうちょうこうか)」とも言われるんだけど、人は自分と似ている人に好意を持ちやすいんだ。

だから、相手はあなたに対して、もっと安心して話せるようになるし、「この子ともっと仲良くなりたいな」って思ってくれるんだ。自然と、あなたの周りに人が集まってくるようになるんだよ。

今日からできる!「相手の言葉を借りる」魔法の練習

さあ、この魔法を、今日からさっそく使ってみよう!

どんなときに使えるのか、具体的な例をたくさん紹介するね。最初はちょっと意識するだけでOK! 何回か練習するうちに、きっと自然にできるようになるよ。

【友達との会話で使ってみよう!】

友達との何気ない会話の中で、この魔法を使うチャンスはたくさんあるよ。特に、相手が「好き」「楽しい」「面白い」「悲しい」「悔しい」といった、気持ちを表す言葉を使ったときは、チャンスだよ!

  • 例1:好きなものの話で、もっと仲良くなろう!

    • 友達:「ねえ、最近さ、アニメの『ニャンコ大戦争』にハマってるんだ!猫たちが変身したりして、すごく面白いんだよ!」
    • あなた:「へえ!アニメの『ニャンコ大戦争』すごく面白いんだね!私も見てみようかな!特に、どんなところが面白いの?」
    • 友達:「うん!あの巨大なボスキャラを倒すところが、もう最高に気持ちいいんだ!あと、キャラクターの動きもかわいいしね!」
    • あなた:「へえー!巨大なボスキャラを倒すのが最高に気持ちいいんだ!かわいいキャラクターもいるんだね!私もやってみたくなっちゃった!」

    この会話では、「アニメの『ニャンコ大戦争』」「すごく面白い」「巨大なボスキャラ」「最高に気持ちいい」「かわいい」という言葉を、あなたが繰り返しているよね。友達は「この子、私の好きなものにすごく興味を持ってくれてる!」って、きっと嬉しくなって、もっと話したくなるよ。

  • 例2:学校での出来事で、気持ちを共有しよう!

    • 友達:「今日の体育のドッジボール、私、全然ボール取れなくてさー、ちょっと悔しかったんだ。」
    • あなた:「そっか、今日の体育のドッジボール悔しかったんだね。でも、〇〇ちゃん、最後まで頑張ってて、すごくかっこよかったよ!」

    友達が感じた「悔しかった」という気持ちの言葉を繰り返すことで、「あなたの気持ち、わかるよ」「私も同じ気持ちになることがあるよ」という共感が伝わるんだ。友達は「私の気持ちをわかってくれる子だな」って、安心するはずだよ。ただ「ドンマイ」って言うよりも、ずっと心が通じ合う感じがするよね。

  • 例3:係活動や宿題の話で、応援の気持ちを伝えよう!

    • 友達:「ねえ、明日の図書委員の仕事、私、本の整理を担当するんだ。ちょっと大変そうだけど、がんばるね!」
    • あなた:「そっか、明日の図書委員の仕事で、本の整理をするんだね。大変だと思うけど、〇〇ちゃんならきっと上手にできるよ!応援してるね!」

    相手がこれからすることや、担当していることを繰り返すことで、相手は「私のことを気にかけてくれてるんだな」「応援してくれてるんだな」って感じるよ。ただ「頑張ってね」って言うよりも、相手の状況を理解していることが伝わるから、応援の気持ちも何倍も伝わりやすくなるんだ。

【先生との会話で使ってみよう!】

先生との会話でも、この魔法はとっても役に立つよ。

先生は「この子、ちゃんと話を聞いてるな」「私の言ったことを理解してくれてるな」って思ってくれるから、先生とあなたの信頼関係がグッと深まるんだ。

  • 例1:先生からのお願いに、しっかり答えよう!

    • 先生:「〇〇さん、来週のクラスの発表会で、みんなの前に出て挨拶をお願いできるかな?」
    • あなた:「はい、先生!来週のクラスの発表会で、挨拶、がんばります!ありがとうございます!」

    先生の言葉を繰り返すことで、「はい、承知しました!」「しっかり理解しました!」という気持ちが、より強く先生に伝わるね。先生も安心してあなたに任せられるはずだよ。

  • 例2:先生への質問で、もっと丁寧に!

    • あなた:「先生、今日の算数の割り算の宿題で、ちょっとわからないところがあるんですけど…」
    • 先生:「うん、今日の算数の割り算の宿題で、わからないところがあるんだね。どこがわからないか教えてごらん。」

    この会話では、先生があなたの言葉を繰り返してくれているね。先生もこの魔法を使っているんだ! 先生があなたの言葉を繰り返してくれることで、「ちゃんと話を聞いてくれている」って安心できるよね。あなたも、先生が使った言葉を繰り返して質問してみると、もっと丁寧に聞こえるよ。

    • あなた:「先生、今日の算数の割り算の宿題で、この問題の解き方わからないです。」
    • 先生:「なるほど、この問題の解き方わからないんだね。じゃあ、一緒に考えてみようか。」

    どうかな? 先生も、あなたがどこで困っているのか、すぐに理解してくれるはずだよ。

【家族との会話で使ってみよう!】

お家の人との会話でも、この魔法は家族の仲をグッと深めてくれるよ。

家族は一番身近な存在だからこそ、感謝や共感を言葉で伝えることがとっても大切なんだ。

  • 例1:お母さんとの会話で、喜びを伝えよう!

    • お母さん:「今日の夕ご飯、〇〇ちゃんの好きなカレーライスにしようかな?」
    • あなた:「わーい!お母さん!カレーライス、大好き!ありがとう!」

    お母さんがあなたの好きなものを言ってくれたら、その言葉を繰り返して、喜びを伝えてみよう。お母さんも「喜んでくれてるな!作ってよかった!」って、もっと嬉しくなるよ。食卓がもっと楽しくなるね。

  • 例2:お父さんとの会話で、興味を示そう!

    • お父さん:「今日のニュースで、新しい宇宙ロケットが打ち上げられたって言ってたぞ!すごく速いんだって!」
    • あなた:「へえ!お父さん、新しい宇宙ロケット、すごいね!そんなに速いんだ!どこまで行くの?」

    お父さんが話してくれたことを繰り返すことで、お父さんも「興味を持ってくれてるな」「もっと話してあげよう」って、もっと話したくなるはずだよ。共通の話題が増えて、会話がもっと盛り上がるきっかけになるね。

「借りすぎ」は注意!自然に使うのがポイントだよ

この魔法はとっても効果的だけど、ひとつだけ注意してほしいことがあるんだ。

それは、オウム返しになりすぎないことだよ。

相手が言った言葉を、まるでロボットみたいに全部そのまま繰り返していると、ちょっと不自然に聞こえちゃうこともあるからね。相手も「あれ?この子、私の真似してるのかな?」って、変に思っちゃうかもしれない。

大切なのは、「相手の言葉を、自分の言葉の中に自然に混ぜる」こと。

たとえば、こんな風に。

  • 友達:「この前のテスト、算数だけすごく難しかったんだよー。もう、頭がパンクしそうだった!」
  • あなた:「うんうん、算数だけすごく難しかったよね!私もちょっと焦っちゃったよ。頭がパンクしそうって気持ち、すごくわかるなー。」

「うんうん」とか「私も」みたいに、自分の気持ちや相づちを加えながら、相手の言葉の中から「特に相手が伝えたい気持ちや大切な情報」を少しだけ借りるのが、上手に使うコツだよ。

相手が使った言葉の中でも、特に「感情を表す言葉(嬉しい、悲しい、楽しい、悔しい、大変、面白いなど)」や、「会話の中心になっているキーワード(アニメの名前、場所の名前、出来事の名前など)」を意識して借りてみると、より自然で、効果的に相手に気持ちが伝わるよ。

そして、相手が嫌なことや悪口を言ったときは、それを繰り返すのはやめようね。相手の気持ちに寄り添うことは大切だけど、悪い言葉を繰り返すと、あなたまで悪い印象を持たれてしまう可能性があるから注意してね。

今日から「言葉の魔法使い」になろう!

相手が使った言葉を会話に混ぜるっていう、たったこれだけのことで、こんなにもたくさんの良いことがあるんだ。

  • 相手は「自分の話をちゃんと聞いてくれてる!」って嬉しくなる。
  • 「この子、私のことわかってくれる!」って安心する。
  • 「私たち、なんだか気が合うね!」って、心がグッと近づく。

今日から、クラスの友達や先生、家族との会話の中で、ちょっと意識して相手の言葉を借りてみてほしいな。

最初は少し恥ずかしいかもしれないけど、これは誰でもすぐにできる、とっても簡単な魔法だよ。

きっと、あなたの周りに、もっとたくさんの笑顔と、楽しい会話が増えていくはずだよ。そして、みんながあなたに「もっと話したい!」って思ってくれるようになるはず。

さあ、今日から君も「言葉の魔法使い」になって、みんなに愛される「クラスでいちばん好かれる子」への第一歩を踏み出そう! 明日、学校でさっそく試してみてね!

📖 『クラスでいちばん好かれる子の秘密 〜今日からできる「愛されコミュニケーション」50のルール〜』
全 50 ページ中 7 ページ目

タイトルとURLをコピーしました