他人と自分を比べない

📖 『「感じがいい人」になれる!クラスで好かれる50の魔法のルール』
ー 第5章:毎日がもっと楽しくなる「ポジティブな心の持ち方」の習慣 ー
\ 毎日がもっと楽しくなる、すべての小学生へ贈るヒント /
他人と自分を比べない
全 50 ページ中 47 ページ目

他人と自分を比べない

ねえ、キミは、こんなことを思ったことはないかな?

「〇〇ちゃんは絵がすごく上手なのに、わたしは全然ダメだなぁ…」
「△△くんは、いつも発表(はっぴょう)で手を挙げ(あげ)ててすごいな。ぼくはなかなかできないのに…」
「あのゲーム、友達(ともだち)みんな持ってるのに、ぼくだけ持ってない…」

誰か(だれか)と自分をくらべて、ちょっと悲しくなったり、悔しい(くやしい)気持ちになったりすること、きっとあるよね。それは、キミだけじゃないんだ。じつは、ほとんどの人が、つい他の人と自分をくらべてしまうものなんだよ。

でも、この「くらべる気持ち」と、どうやって仲良く(なかよく)していくかを知ると、キミの毎日がもっと楽しくなる魔法(まほう)が使えるようになるんだ。

他人と比べる「心のワナ」ってなんだろう?

人間にはね、自分のことを知るために、他の人と自分をくらべちゃう「心のワナ」みたいなものがあるんだ。これを心理学(しんりがく)では「社会的比較(しゃかいてきひかく)」って言うんだけど、むずかしい言葉は覚えなくていいよ。

たとえば、テストの点数(てんすう)を友達とくらべたり、足の速さや、絵の上手さ、持っているゲームや服(ふく)なんかを、つい見てしまうよね。

そして、自分よりすごい人を見ると、「上向き比較(うわむきひかく)」をしてるってことになるんだ。この「上向き比較」は、キミが「もっと頑張ろう!」って思えるきっかけになることもあるけれど、がっかりしたり、自信(じしん)をなくしたりする原因(げんいん)にもなっちゃうんだ。

「あの人の方が持ってる!」って思っちゃう心のクセ

もう一つ、人間にはちょっと困った(こまった)心のクセがあるんだ。それはね、みんなが持っているものや、自分より良いものを見ると、「あー、自分は持ってないな」「自分のはイマイチだな」って、つい「足りないもの」にばかり目がいっちゃうことなんだ。

たとえば、キミが新しい鉛筆(えんぴつ)を買ってもらって、すごく嬉しかったとするよね。でも、次の日学校に行ったら、友達がもっとキラキラした、かっこいい鉛筆を持っていたんだ。すると、どうかな? せっかく買ってもらったキミの鉛筆が、なんだか急にフツーに見えちゃって、ちょっとガッカリするかもしれないよね。

これはね、行動経済学(こうどうけいざいがく)で「参照点依存性(さんしょうてんいぞんせい)」とか「損失回避(そんしつかいひ)」って呼ばれる心の動きなんだ。むずかしい言葉だけど、簡単に言うと、「人は、自分が持っているものより、持っていないものや、失う(うしなう)ことの方を、すごく気にしてしまう」っていう心のクセのことなんだ。

だから、キミは本当はたくさんの素敵なものを持っているのに、他の誰かとくらべた時に「足りない」と感じてしまうと、自分の持っているものの価値(かち)が、なんだか低く(ひくく)感じられちゃうんだ。これは、キミが悪いわけじゃない。人間の心に元々(もともと)ある、ちょっとやっかいな仕組み(しくみ)なんだよ。

「比べない」って、どういうこと?

じゃあ、「他人と比べない」って、どういうことなんだろう?

それはね、他の人のことを全く見ないとか、気にしないってことじゃないんだ。友達がどんなにすごいことをしても、全然興味(きょうみ)を持たない、なんてことはできないよね。

「比べない」というのは、他の人と自分をくらべて、キミが悲しくなったり、自信をなくしたりするのをやめることなんだ。そして、自分の「できたこと」や「頑張ったこと」に目を向けて、自分自身の成長(せいちょう)に集中することなんだよ。

他の人を「すごいな」って思う気持ちは、キミが成長するための大切なヒントになることもある。だから、比べる気持ちをなくすんじゃなくて、上手に使って、キミの毎日をもっとキラキラさせる魔法を覚えていこう!

「自分だけのキラキラ」を見つける魔法のルール

さあ、ここからは、キミが自分だけの「キラキラ」を見つけて、毎日をもっと楽しくするための魔法のルールを5つ紹介(しょうかい)するね。

魔法のルール1:自分の「できた!」を記録(きろく)しよう

キミは、今日どんな「できた!」があったか、数えたことがあるかな?

* 「いつもより早く宿題(しゅくだい)が終わった!」
* 「苦手(にがて)な給食(きゅうしょく)のピーマンを、一口だけど食べられた!」
* 「お母さんに言われる前に、自分からお風呂(おふろ)掃除(そうじ)を手伝った!」
* 「算数(さんすう)のテストで、前より1点だけど点数が上がった!」
* 「昨日(きのう)はできなかった逆上がり(さかあがり)が、今日は少しだけできた!」

どんなに小さなことでもいいんだ。キミが「できた!」って感じたことを、ノートに書いたり、カレンダーに丸をつけたりしてみよう。

これはね、心理学で「自己効力感(じここうりょくかん)」を高めるって言われる、すごく大切なことなんだ。「自己効力感」っていうのは、「自分ならできる!」って信じる気持ちのこと。この気持ちが強いと、新しいことにチャレンジする勇気(ゆうき)がわいてくるし、失敗(しっぱい)しても「次こそは!」って頑張れるようになるんだ。

行動経済学では、「保有効果(ほゆうこうか)」っていう考え方があるんだけど、これは「自分が持っているもの」に、人は高い価値を感じるっていう心の動きのこと。キミが「できた!」ことを記録すると、それはキミだけの「宝物(たからもの)」になる。その宝物が増えれば増えるほど、キミは「自分にはこんなにたくさんの良いところがあるんだ!」って、自分の価値を高く感じられるようになるんだよ。

【今日からできる魔法のワザ】

  • 「できたことノート」を作ろう!
  • 寝る前(ねるまえ)に、今日あった「できた!」を3つ思い出してノートに書く。
  • どんなに小さなことでもOK!「朝、ちゃんと起きられた」でもいいんだ。
  • 書くのが苦手なら、お家の人に話すだけでもいいよ。

魔法のルール2:他人を「先生」だと思って見てみよう

誰かがすごく上手なことや、得意(とくい)なことをしているのを見ると、「すごいなー、それに比べて自分は…」って思っちゃうことがあるよね。でも、その気持ちをちょっとだけ変えてみよう。

あの人は、どうしてそんなに上手なんだろう?
どこがすごいんだろう?
もし、わたしがマネするとしたら、どこからマネすればいいかな?

こんなふうに、他の人を「自分の先生」だと思って見てみるんだ。

たとえば、足が速い友達がいたら、その子の走り方をじっくり見てみよう。「腕(うで)の振り方(ふりかた)が違う(ちがう)な」「足の上げ方(あげかた)が違うな」って、きっと新しい発見があるはずだよ。絵が上手な子がいたら、どんな色を使ってるか、どんなふうに線(せん)を描(か)いているか、観察(かんさつ)してみよう。

これはね、心理学で言う「上向き比較」を、キミの成長のためにポジティブに使う方法なんだ。比べることで落ち込む(おちこむ)んじゃなくて、「自分もこうなりたい!」っていう「向上心(こうじょうしん)」に変えることができるんだよ。

【今日からできる魔法のワザ】

  • 「すごい!発見ノート」を作ろう!
  • クラスで誰かが「すごいな」と思ったことを見つけたら、すぐにメモしよう。
  • 「〇〇くんの発表は、声が大きくて聞き取りやすい!」
  • 「△△ちゃんの絵は、色使いがいつも明るい!」
  • そして、「どうしてだろう?」と考えてみよう。そして、自分もちょっとだけマネしてみよう。

魔法のルール3:自分の「好き」を大切にしよう

キミには、誰にも負けない(まけない)くらい「好き!」って言えること、あるかな?

* 絵を描くこと
* 本を読むこと
* ゲームをすること
* サッカーやダンス
* 虫や植物(しょくぶつ)を観察すること
* ブロックで何かを作ること

どんなことでもいいんだ。他の人がどう思おうと関係ない。「自分はこれが好き!」っていう気持ちを、大切にしてほしいんだ。

他の人とくらべて「自分はこれしかできない…」って思う必要(ひつよう)は全くないんだよ。キミが「好き!」って思うことをしている時間は、キミだけの特別な時間だよね。他の人の評価(ひょうか)や、誰かの目なんて気にせず、キミ自身の「楽しい!」っていう気持ちを一番大切にしよう。

心理学では、自分の「好き」から生まれるやる気を「内発的動機付け(ないはつてきどうきづけ)」って言うんだ。この「内発的動機付け」は、誰かに言われたからやるんじゃなくて、キミ自身が「やりたい!」って心から思う気持ちだから、すごく長く続くし、キミを大きく成長させてくれるんだよ。

【今日からできる魔法のワザ】

  • 「マイ・フェイバリット・リスト」を作ろう!
  • キミが「好き!」って思うことを、できるだけたくさん書き出してみよう。
  • 「好き」なことをしている時の自分の気持ちもメモしてみよう。
  • 「この『好き』を、もっと楽しむにはどうしたらいいかな?」って考えて、新しいことに挑戦(ちょうせん)してみるのもいいね。

魔法のルール4:「もしも」の気持ちを味方にしよう

私たちは、過去(かこ)の出来事(できごと)を振り返って(ふりかえって)、「もし、あの時こうしていれば…」って後悔(こうかい)することがあるよね。行動経済学では、人はこの「後悔」を避(さ)けたいって強く思う心のクセがあると言われているんだ。

でも、この「もしも」の気持ちを、未来のためにポジティブに使うことができるんだよ。

たとえば、宿題をサボってしまって、友達がもう終わらせているのを見て焦る(あせる)時。「もし、あの時サボらなければ…」って後悔する代わりに、こう考えてみよう。

もし、今から頑張って宿題を終わらせたら、明日はもっと気持ちよく遊べるぞ!
もし、今、この苦手な問題(もんだい)を一つでも解(と)けたら、明日の授業(じゅぎょう)がもっと楽しくなるかも!

未来の自分を想像(そうぞう)して、「もしも、こうしたらもっと良くなる!」っていう気持ちを味方につけるんだ。これは、キミが「今」の行動を変えるための、すごく強力(きょうりょく)な魔法になるよ。

【今日からできる魔法のワザ】

  • 「未来の自分応援(おうえん)メッセージ」を書こう!
  • 「もし、今これを頑張ったら、未来の自分はどんな気持ちになるかな?」って想像して、短いメッセージを書いてみよう。
  • 「明日の朝、スッキリ起きれるように、今日は早く寝るぞ!」
  • 「次のテストで良い点とれるように、今日はワークを1ページやるぞ!」
  • それを机(つくえ)の前に貼(は)ったり、ノートの最初のページに書いたりして、毎日見てみよう。

魔法のルール5:感謝(かんしゃ)の気持ちをたくさん見つけよう

「参照点依存性」っていう心のクセを覚えているかな? 人はつい、「足りないもの」に目がいっちゃうって話だったよね。このクセを逆(ぎゃく)にして、キミが「持っているもの」や「与えられているもの」に目を向ける練習をしてみよう。

キミの周りには、たくさんの「ありがとう」があるはずだよ。

* 「毎日、温かいご飯を作ってくれるお家の人、ありがとう」
* 「一緒に遊んでくれる友達、ありがとう」
* 「新しいことを教えてくれる先生、ありがとう」
* 「元気に動く自分の体、ありがとう」
* 「雨(あめ)が降って、植物が育つ(そだつ)こと、ありがとう」

感謝の気持ちを見つけることは、キミの心を温かくして、幸せな気持ちで満たしてくれる魔法なんだ。他の人と自分をくらべて「足りない」って思う気持ちが、少しずつ小さくなっていくのを感じられるはずだよ。

【今日からできる魔法のワザ】

  • 「ありがとう探しゲーム」をしよう!
  • 毎日、寝る前に「今日、ありがとうって思ったこと」を3つ探してみよう。
  • 心の中で「ありがとう」ってつぶやくだけでもいいし、お家の人に話してみるのもいいね。
  • 最初はむずかしいかもしれないけど、続けていくうちに、たくさんの「ありがとう」が見つかるようになるよ。

自分は自分、それでいいんだ!

キミは、キミだけの素敵な色(いろ)を持っているんだ。他の人とくらべて、自分の色を薄く(うすく)したり、消そうとしたりする必要は全くないんだよ。

比べる気持ちが、完全に消えることはないかもしれない。でも、今回紹介した魔法のルールを少しずつ試してみることで、キミはきっと、他人と自分をくらべることで落ち込む時間を減らして、自分だけの「キラキラ」をもっと輝かせることができるようになるはずだ

みんなそれぞれ違うからこそ、世界は面白いんだ。キミのペースで、キミだけの花を咲かせていこうね!

📖 『「感じがいい人」になれる!クラスで好かれる50の魔法のルール』
全 50 ページ中 47 ページ目

タイトルとURLをコピーしました