朝、鏡の前でニコッと笑ってみる
毎日の学校生活、楽しく過ごせていますか? 「クラスのみんなともっと仲よくなりたいな」「なんだか最近、どんよりした気分だな」そんなふうに思うことはありませんか?
実は、だれとでもすぐに仲よくなれて、まわりのみんなを自然と笑顔にしてしまう「好かれる子」には、ある秘密の習慣があります。それは、とってもシンプルで、お金もかからず、今すぐおうちでできることです。
その魔法のステップが、「朝、鏡の前でニコッと笑ってみる」ということ。たったこれだけ? と思うかもしれませんが、ここには脳科学のすごい秘密がかくされているのです。明日から学校でアイドルや人気者のように輝くための、とっておきの方法を一緒に見ていきましょう!
学校に行く前のたった1秒!「作り笑顔」が奇跡を起こす理由
朝、起きてから学校に行くまで、どんな顔をしていますか? もしかして、まだねむくて、おそろしく不機嫌な「への字ぐち」になっていませんか? その顔のままで家を出ると、なんだか学校に着いてからもずっとイヤな気分が続いてしまいますよね。
ここで、人間の脳科学(のうかがく)の面白いお話をします。脳科学というのは、人間の脳みそがどうやって考えて、どうやって感じているのかを研究する学問です。
ふつう、私たちは「楽しいことがあるから、笑う」と考えますよね。テストで100点を取ったから嬉しい! 友達と面白いお笑いを見たからケラケラ笑う! これは当たり前の順番です。けれど、脳科学の研究で、この順番は逆でも同じ効果があることが分かっているのです。
脳は「だまされやすい」?顔の筋肉が教えるヒミツ
実は、人間の脳はちょっとおっちょこちょいで、だまされやすいところがあります。脳は、自分の目が何を見ているか、そして自分の体がどんなポーズをしているか、どんな顔をしているかをいつもチェックしています。
たとえば、口の端をキュッと上げて、目じりを下げて「笑顔の形」をわざと作ると、脳みそはこう勘違いします。
- 「あれ? 今、この体は笑っているぞ?」
- 「ということは、今、何かすごく楽しいことや、いいことが起きているにちがいない!」
- 「よし! ハッピーな気持ちになるホルモン(体の元気のミナモト)を出してあげよう!」
このように、本当に楽しいことがなくても、顔で笑うだけで、脳は「楽しい!」と勘違いして、本当にハッピーな気持ちを作り出してくれるのです。これを「表情フィードバック効果」と呼びます。むずかしい名前ですが、要するに「作り笑顔でも、脳はだまされて元気になっちゃうよ!」というすごい仕組みです。
朝の洗面所でやってみよう!実践・スマイルトレーニング
では、さっそく明日からできる具体的なやり方を紹介します。準備するものは、お家の洗面所(せんめんじょ)やトイレにある「鏡」だけです。
ステップ1:歯みがきのあとに、鏡をじっと見る
朝、いつもどおり起きて、顔を洗って、歯をみがきますね。それが終わったら、すぐにリビングへ行ってはいけません。洗面台の鏡の前に立って、自分の顔をよーく見てみましょう。
ステップ2:口角(こうかく)をキュッと持ち上げる
鏡にうつる自分の顔に向かって、両方の「口角(くちびるの端っこ)」を、耳のほうへ引っ張るイメージでキュッと持ち上げます。歯を少し見せて、上の前歯がチラッと見えるくらいがベストです。目が三日月のようになるとなお良しです!
ステップ3:心の中で「おはよう、わたし!」と言ってみる
ニコッと笑った顔のまま、心の中で(声に出してもOKです)「おはよう!今日もいい日になるぞ!」と自分に声をかけてあげましょう。たったこれだけで、胸のあたりがポカッと温かくなって、エネルギーが満ちてくるのを感じるはずです。
学校生活で試してみよう!笑顔がまわりに広がる瞬間
朝、鏡の前でニコッとする魔法をマスターしたら、いよいよ学校での実践編です。学校には、クラスのみんなや先生が待っています。
朝、教室のドアを開けるとき、どんな顔をしていますか? 下を向いて、不安そうな顔で入っていませんか? それを、朝の鏡の顔のまま、ガラッと開けてみましょう。
登校したときの「おはよう!」の破壊力
教室に入ったら、机に向かう前に、近くにいるお友達や係の活動ですれ違う子に、パッと明るい顔で「おはよー!」と言ってみてください。
ここで重要なのは、「声の明るさと、笑顔はセットにする」ということです。人間の目はとてもよくできていて、相手の表情のほんの小さな変化を見抜きます。作り笑顔でも、本人の脳が「よし、楽しもう!」とやる気を出していれば、その自然な明るさが相手にも伝わります。
「あれ? なんか今日、〇〇ちゃん(くん)の雰囲気、すごく明るくて話しやすいな」
周りの友達は、そう感じます。人間は、暗い顔をしている人のそばにはちょっと近づきにくいものですが、いつもニコニコしていて明るいオーラを出している人のまわりには、自然と人が集まってくるのです。
イヤなことがあった日の「おまけの魔法」
とはいえ、毎日ずっとハッピーな気分でいられるわけではありませんよね。学校生活では、こんな日もあるでしょう。
- 算数のテストで、ケアレスミスをしてショックだった……
- 係の仕事で、友達とちょっと意見がぶつかって気まずい……
- 朝から雨が降っていて、なんだか気分がどんよりする……
そんな「今日はちょっとツイてないな」「元気が出ないな」という日こそ、この「朝、鏡の前でニコッと笑ってみる」の出番です。
気分が沈んでいるとき、私たちの体は自然と背中が丸まり、下を向いて、口の端が下がってしまいます。その体勢のままだと、脳は「あ、今わたしはピンチだ」「落ち込んでいるんだ」と判断して、もっとネガティブな気持ちを集めてきてしまいます。
だからこそ、そんな日こそ、無理やりでもいいから口角を上げるのです。心の中で「うわ、今日は最悪だな……でも、とりあえず笑っとけ!」と、自分にツッコミを入れながらでかまいません。
不思議なことに、口角を上げて鏡の自分を見ていると、「まあ、いっか!なんとかなるか!」と脳がだまされて、さっきまでモヤモヤしていた気持ちが、少しずつ小さくなっていくのです。笑顔は、自分の心を自分で守るための「最強の盾(たて)」にもなってくれます。
まとめのワーク:明日から「笑顔の主人公」になろう!
ここまで読んでくれてありがとうございます。最後に、明日からすぐに行動するための「3つの約束」をチェックリストにします。
- 明日の朝、起きたらまず鏡の前に立つ!
- 歯みがきのあと、歯を見せて3秒間キープの「ニコッ」をする!
- 学校の教室に入るとき、いつもより少しだけ口角を上げて「おはよう!」と言う!
だれとでも仲よくなれる「好かれる子」への第一歩は、特別なおしゃべりのテクニックでも、すごい特技でもありません。毎朝、鏡にうつる自分に向ける、たった1秒の笑顔です。
明日、学校に行くのが、少しだけ楽しみになってきましたか? ぜひ、おうちの鏡の前で、あなたのとびっきりの笑顔を練習してみてくださいね。あなたの毎日は、あなたの笑顔でもっともっと輝きはじめますよ!