自分の意見を言いたい時は理由を添える

📖 『クラスのみんなと仲良くできる!「敵を作らない」魔法の話し方』
ー 第6章:集団の中で「自分」を大切にする ー
\ 毎日がもっと楽しくなる、すべての小学生へ贈るヒント /
自分の意見を言いたい時は理由を添える
全 43 ページ中 37 ページ目

自分の意見を言いたい時は理由を添える

クラスのみんなで話し合いをしているとき、「ぼくはこっちがいいな」と自分の意見を言ったのに、「えー、なんで?」と言われてドキッとしたことはありませんか?

意見を言うのは勇気がいることです。でも、ただ「これがいい!」と言うだけだと、周りの人は「どうして?」と不思議に思ったり、ときには反対したくなったりしてしまうことがあります。これは、あなたの意見が悪いのではなく、「理由」が足りないからなのです。

「なぜ?」を伝えると、みんなが納得してくれる

組織社会学(そしきしゃかいがく)という、人が集まったときにどうすればうまくいくかを研究する学問では、「納得感」がとても大切だと考えられています。みんなが「なるほど、それならいいかも!」と納得してくれれば、あなたの意見は「敵を作るもの」ではなく「みんなを導くアイデア」に変わるのです。

たとえば、クラスで「休み時間にドッジボールをするか、おにごっこをするか」を決める話し合いがあったとします。ただ「ドッジボールがいい!」と言うのと、「ドッジボールがいい!なぜなら、前回の雨で外に出られなかったから、思い切り体を動かしたいからだよ」と言うのでは、聞いている人の気持ちが全く違いますよね。

「理由」を添えるための3つのステップ

自分の意見を伝えるとき、次の3つのステップを意識してみましょう。これだけで、あなたの言葉には魔法のような力が宿ります。

  • ステップ1:結論を先に言う
    「私は〇〇がいいと思う」と、まずは自分の考えをはっきり伝えましょう。
  • ステップ2:「なぜなら」をつなげる
    そのあとに「なぜなら〜だからだよ」と理由をつけ加えます。
  • ステップ3:相手の気持ちを想像する
    「みんなも体を動かしたいよね?」と、相手の気持ちに寄り添う言葉を添えると完璧です。

統計学が教える「理由の力」

統計学(とうけいがく)というデータを使って物事を考える学問でも、面白いことがわかっています。たくさんの人の意見を分析すると、「論理的な理由がある意見」は、そうでない意見に比べて、他の人に受け入れられる確率がぐんと上がるのです。

これは、大人の世界でも同じです。会社でも、学校でも、理由のない意見は「ただのわがまま」に見えてしまうことがありますが、理由がある意見は「みんなのための提案」として大切にされます。あなたは、自分の意見を言うときに「理由」という武器を持つことで、自分を大切にしながら、周りとも仲良くすることができるのです。

こんなとき、どうする?

「でも、理由を言っても反対されたらどうしよう」と不安になるかもしれませんね。そんなときは、こう考えてみてください。

  • 反対されるのは、あなたの意見が否定されたわけではない
    相手が反対するのは、あなたの意見が悪いからではなく、相手には相手の「理由」があるからです。「なるほど、君はそう思うんだね」と相手の理由も聞いてみましょう。
  • 「理由」を交換するだけで、新しいアイデアが生まれる
    あなたの理由と、相手の理由を合わせると、もっといい方法が見つかることがあります。「ドッジボールもしたいし、おにごっこもしたいから、前半と後半で分けよう!」というように、意見を戦わせるのではなく、意見を混ぜ合わせるイメージです。

自分の意見を言うことは、自分自身を大切にすることです。誰かの顔色ばかりうかがって、言いたいことをガマンし続ける必要はありません。でも、ただ突き通すのではなく、「理由」というやさしい橋をかけて、みんなのところまで自分の考えを届けてみてください。

明日、学校でなにかを決める場面があったら、ぜひ「私はこう思うよ。なぜならね……」と理由を添えて話してみてください。きっと、周りのみんなもあなたの話を真剣に聞いてくれるはずです。それは、あなたがクラスの中で「自分の考えを大切にする人」として認められる、最初の大きな一歩になるはずですよ。

📖 『クラスのみんなと仲良くできる!「敵を作らない」魔法の話し方』
全 43 ページ中 37 ページ目

タイトルとURLをコピーしました