誰に対しても同じ態度で接する
クラスには、いろんな子がいますよね。いつも明るい子、ちょっと静かな子、勉強が得意な子、おもしろい冗談を言う子。みんなちがうからこそ、学校はおもしろい場所です。でも、ときどき「この子には優しくするけど、あの子には冷たくしちゃおう」なんて、心の中で線を引いてしまうことはありませんか?
実は、誰にでも同じ態度で接することは、あなた自身が「クラスで一番の愛されキャラ」になるための、とっておきの魔法なんです。これを心理学では「一貫性(いっかんせい)」といいます。今日は、どうしてこれが「敵を作らない」最強の武器になるのか、そのヒミツを教えますね。
「えこひいき」が敵を生む理由
心理学には「返報性(へんぽうせい)」の原理という言葉があります。これは、「やさしくされたら、やさしく返したくなる」という人間の心の仕組みのことです。逆に言えば、「冷たくされたら、相手も冷たくしたくなる」という怖い仕組みでもあります。
もし、あなたが「仲のいい友達」にはニコニコして、「あまり話したことのない子」には無愛想にしていたらどうなるでしょう?
- 「あの子は、人によって態度を変える人だ」と思われてしまいます。
- 話したことのない子は、「自分は嫌われているのかな?」と不安になります。
- 不安になった相手は、あなたに対して攻撃的になったり、距離を置いたりしてしまいます。
これが、知らないうちに「敵」を作ってしまう原因です。文化人類学の視点で見ると、昔の人は「集団から仲間はずれにされること」を一番おそれていました。だからこそ、人間は「この人は誰に対しても同じように接してくれるから、安心して仲間になれる!」という人を、本能的に信頼するようにできているのです。
あしたからできる「態度を同じにする」3つのコツ
「誰にでも同じ態度」といっても、すべての人と親友になる必要はありません。無理をするのは疲れてしまいますよね。大切なのは、「心のドアをいつでも少しだけ開けておく」という姿勢です。
1. 挨拶(あいさつ)のボリュームをそろえる
朝、教室に入ったとき、仲のいい友達には「おはよー!」と大きな声で言うのに、あまり話さない子には小さな声でうつむいていませんか? これからは、全員に同じボリュームで「おはよう!」と言ってみてください。たったこれだけで、クラス全員が「この人は自分を認めてくれている」と感じます。
2. 「聞き方」を平等にする
係の仕事の打ち合わせや、グループ活動のとき、意見を言う相手によって態度を変えていませんか? 「あの子の意見は聞くけど、あの子の意見は無視する」というのは、一番やってはいけないことです。どんな子の意見でも「なるほど、そういう考えもあるね」と一度受け止める。これだけで、あなたの周りには「この人は公平だ」という信頼の輪が広がります。
3. 「自分から話しかける」をルールにする
もし、誰かと目が合ったら、どんな相手でも「ニコッ」と笑ってみてください。相手が苦手な子であっても、です。笑顔は「私はあなたを攻撃しませんよ」という世界共通のサインです。心理学的には、笑顔を見せることで相手の緊張がとけ、あなたに対する警戒心が消えていきます。
「公平な人」には、敵が寄りつかない
誰に対しても同じ態度でいる人は、クラスの中で「安定している人」という評価を得ます。みんな、不安定でいつ怒るかわからない人よりも、いつもニコニコして公平な人と一緒にいたいと思うものです。これが、敵を作らないための「論理学」です。
もちろん、どうしても気が合わない子はいるかもしれません。それでも、冷たくしたり、無視をしたりする必要はありません。「この人とは少し距離を置くけれど、挨拶はちゃんとする」という、一定の態度を保つこと。
これを続けていると、不思議なことが起こります。最初は「苦手だな」と思っていた相手が、あなたの公平な態度にふれて、だんだんと「あれ? この人、意外といいやつかも」と心を開いてくれるようになるのです。
クラスのみんなと仲良くするために、特別な才能や、おもしろい話術はいりません。ただ、「目の前の相手が誰であっても、同じように丁寧に接する」。これだけで、あなたの周りからは敵が消え、気がつけばあなたの周りには、いつも誰かが集まってくるようになっているはずです。
さあ、明日の朝、教室のドアを開けたら、まずは一番近くにいる子に、いつも通りの明るい声で「おはよう」と声をかけてみてください。その小さな一歩が、あなたの学校生活を最高に楽しいものに変える魔法の始まりです。