多数決の結果には潔く従う

📖 『クラスのみんなと仲良くできる!「敵を作らない」魔法の話し方』
ー 第6章:集団の中で「自分」を大切にする ー
\ 毎日がもっと楽しくなる、すべての小学生へ贈るヒント /
多数決の結果には潔く従う
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多数決の結果には潔く従う

クラスで「今度のレクリエーション、何をする?」と話し合いになったとき、あなたの意見が選ばれなかったら、どんな気持ちになりますか? 「どうして分かってくれないの!」「あっちの意見はぜったい失敗するよ!」と、悔しくて顔が熱くなることもあるかもしれませんね。

でも、ちょっと待ってください。その「悔しい気持ち」をそのまま顔に出したり、文句を言ったりしてしまうと、せっかくのクラスの時間が台無しになってしまいます。それどころか、あなたの周りに「敵」を作ってしまうことにもなりかねません。

実は、「多数決の結果に潔く従う」というのは、ただの「負け惜しみ」や「我慢」ではありません。これは、あなたがクラスの中で「一番かっこいいリーダー」として認められるための、とても賢い作戦なのです。

「みんなの意見」は、ひとりの知恵より強い

「組織社会学(そしきしゃかいがく)」という、グループがどうやって動くかを研究する学問では、こんなことが分かっています。それは、「グループの人数が多いほど、ひとりの天才よりも、みんなの意見を合わせたほうが、結果的に良い答えが出やすい」ということです。

これを「集合知(しゅうごうち)」と呼びます。たとえば、クラス全員で「ドッジボール大会」をするか「クイズ大会」をするか決める時、あなたの意見が通らなくても、選ばれたほうには「みんなが楽しめる工夫」が隠れているかもしれません。あなたが一人で考えていたことよりも、クラス全員の知恵を合わせたほうが、もっと面白いことが起きる可能性が高いのです。

多数決で負けたとき、悔しいのは分かります。でも、そこで「まあいいか、みんながそう決めたなら、それが一番いい方法かもしれないぞ」と気持ちを切り替えることができたら、あなたの心はとても広くて、かっこいいと思われませんか?

「潔い(いさぎよい)人」の周りには、味方が集まる

統計学(とうけいがく)の考え方を使うと、面白いことが分かります。多数決というのは、単に「数が多いほうが勝つ」というだけではありません。それは、「その時、その集団が一番大切にしたいことは何か」を測るためのものさしなのです。

もし、あなたが多数決で負けたあとに、こんな態度をとったらどうなるでしょうか?

  • 「ふん、どうせ失敗するよ」と、ふてくされる。
  • 「ぼくの意見がよかったのに!」と、何度も言い返す。
  • わざと協力しないで、遠くで見ている。

これでは、せっかくあなたのことを「いい考えを持っているな」と思っていた友達まで、あなたから離れていってしまいます。逆に、こんなふうに振る舞えたらどうでしょう。

  • 「残念だけど、みんなはクイズ大会がいいんだね。じゃあ、クイズの出題係をがんばるよ!」
  • 「みんなが楽しいなら、それが一番だね。準備、手伝おうか?」

こうやって「潔く従う」ことができる人は、クラスのみんなから「この人は、自分のことよりもクラスのことを大切に考えてくれる、頼りになる人だ」と信頼されるようになります。これが、敵を作らず、むしろ味方をどんどん増やしていく「魔法の話し方・振る舞い方」なのです。

「自分の意見」を殺す必要はない

ただし、勘違いしないでほしいことがあります。「潔く従う」というのは、あなたの意見を捨てることではありません。自分の意見を大切にしながら、グループの決定も大切にする。この二つを両立させることが、本当の「大人な対応」です。

もし、多数決で決まったことに納得がいかないときは、こう考えてみてください。

「今回はみんなの意見に従うけれど、ぼくの意見もいつか役に立つときがくるはずだ」

そう思って、選ばれたほうの活動に全力で協力してみてください。すると、不思議なことが起こります。あなたが一生懸命協力することで、選ばれた活動がもっと楽しく、もっと素敵なものに変わるのです。そして、それを見た友達は、次回の話し合いの時に、必ずあなたの意見を尊重してくれるようになります。

明日からできる「魔法のステップ」

明日、学校で話し合いがあったら、ぜひこのステップを試してみてください。

  1. まずは「みんなの意見」を最後まで聞く:自分の意見と違っても、途中で口をはさまずに聞きます。
  2. 多数決の結果が出たら、すぐに「おめでとう」の気持ちを持つ:勝ったほうの意見に賛成できなくても、「みんなで決めたことだ」と受け入れます。
  3. 「じゃあ、どうすればもっと楽しくなるか?」を考える:選ばれたほうの活動を成功させるために、自分にできる小さな役割を見つけます。

これだけで、あなたはクラスの中で「意見が通らなくても、みんなのために動けるすごい人」という特別な存在になれます。多数決は「敵を決める」ための戦いではありません。「みんなでより良いものを作る」ための、最初のステップなのです。

さあ、明日の話し合いでは、一番に「潔い笑顔」を見せてみませんか? その小さな勇気が、あなたの学校生活を、もっともっと輝かせてくれるはずですよ。

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