誰か一人を仲間外れにしない

📖 『クラスでいちばん好かれる子の秘密 〜今日からできる「愛されコミュニケーション」50のルール〜』
ー 第3章:チームで頼られる「協力」の技術 ー
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誰か一人を仲間外れにしない
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誰か一人を仲間外れにしない

体育の時間、ドッジボールのチーム決めをするとき。給食の時間、となりの席の子とつくえをくっつけるとき。おそうじの時間、担当の場所へみんなで移動するとき。

ふとまわりを見わたすと、「あ、〇〇さんが、ぽつんと一人で立っている…」という場面に出くわしたことはありませんか?

あからさまにいじめているわけではなくても、なんとなく声をかけづらかったり、あまり喋ったことがないからと、そのままにしてしまったりすることってありますよね。でも、心がちくっと痛む瞬間でもあります。

実は、クラスでみんなから頼られて、自然と人があつまってくる「大人気のヒーロー」たちは、この瞬間にある「最高の行動」をとっています。

それは、誰か一人を仲間外れにせず、自分から「いっしょにやろう!」と声をかけることです。

「でも、あまり仲良くない子を誘うのは勇気がいるな…」と思うかもしれませんね。大丈夫です!なぜ一人をつくらないことがそんなにすごいことなのか、そして明日からすぐにできる簡単な方法を、世界中の頭のいい学者さんたちの研究をもとに解き明かしていきましょう!

なぜ「一人」をつくらない子が最強なの?(ゲーム理論のおはなし)

世の中には「ゲーム理論(りろん)」という、みんながどう行動すると一番ハッピーになれるかを研究する、とっても面白い学問があります。

この学問では、こんなことが分かっています。

自分たちと仲良しの人だけでチームを組んで、あまり喋らない子を仲間外れにすると、一見すると「やりやすいチーム」になった気がするかもしれません。でも実はそれ、チーム全体のパワーを自分から小さくしてしまう、すご〜く損な選択なのです!

仲間外れが生み出す「こわい魔法」

だれか一人でも仲間外れにされているチームでは、目には見えない「こわい気持ち」が広がります。

周りの子たちが、心のどこかで「もし自分が失敗したら、つぎは自分が仲間外れにされるかもしれない…」と不安になってしまうのです。すると、みんなが失敗をこわがって、ドッジボールでも思い切ったパスができなかったり、授業の発表でも手が挙げられなくなったりします。

「みんな仲良し」が引き出す100パーセントの力

反対に、「だれも一人にしないよ!」「みんなでやろう!」という雰囲気があるチームはどうでしょうか?

みんなが「ここなら失敗しても誰も怒らない」「自分はここにいていいんだ!」と安心して、心からワクワクしながらチャレンジできるようになります。一人ひとりが100パーセントの力を出せるようになるので、結果としてチーム全員が何倍も強くなり、大成功できるのです!

ゲーム理論では、これを「協力したほうが全員が得をする」というルールで説明しています。一人を助けることは、めぐり巡って自分自身を最高に輝かせることにつながっているのですね。

ちがうからこそ強くなる!「班」のすごいヒミツ(組織社会学のおはなし)

もうひとつ、会社や学校などの「チーム(組織)」がどうすればうまくいくかを調べる「組織社会学(そしきしゃかいがく)」という学問のお話も紹介しましょう。

この学問では、「同じような人ばかりが集まるチームより、色々な人が交ざり合っているチームの方が、遠くまで行ける」ということが証明されています。

みんなの「ちがうところ」が合体する!

例えば、班でお道具箱のせいとんや、ロッカーのおそうじをするときを思い出してみてください。

足が速くて元気いっぱいな子ばかりのチームだと、テキパキ動き回るのは得意ですが、ロッカーのすみに落ちている小さなゴミを見落としてしまうかもしれません。

でもそこに、普段はおとなしくてじっくり観察するのが得意な子がいたらどうでしょう?

「あ!ここに小さなホコリがあるよ」「この本、あいうえお順に並べると使いやすいよ」と、他の人が気づかないような「素晴らしいアイデア」を出してくれるのです。

  • 元気な子:みんなを引っぱるパワー!
  • おとなしい子:細かいところまで気づくやさしさ!
  • 絵が得意な子:係のポスターをかっこよく描く力!
  • おしゃべりが好きな子:雰囲気を明るくする力!

全員の得意なことがちがうからこそ、まるでアニメのヒーローチームのように、どんなピンチも乗り越えられる最強の班になれるのです。だからこそ、どんな子も絶対に欠けてはいけない「大切なピース」なのです。

明日からできる!「ぽつん」をゼロにする3つのすごいアクション

理由が分かったら、あとは行動するだけです!明日学校に行って、もし「あ、一人でぽつんとしている子がいるな」と気づいたら、次の3つの作戦を試してみてください。

作戦1:「ここ、あいてるよ!」の魔法をかける

グループを作るとき、最後に余った子を「しょうがないから入れる」のは、相手も悲しい気持ちになりますよね。

クラスで好かれる子は、グループが決まる前の「最初」に動きます。

一人でいる子を見つけたら、自分からニコッと笑って、こう言ってみましょう。

「〇〇ちゃん(くん)、ここあいてるよ!いっショにやろう!」

たったこれだけの言葉で、相手の心はパッと明るくなります。そして周りのみんなも「あの子、なんてやさしくてカッコいいんだろう!」と、あなたに憧れるようになります。

作戦2:相手の「ひみつの得意ワザ」をスカウトする

グループになったら、その子の「得意そうなこと」を見つけて、お仕事を頼んでみましょう。

  • 「〇〇くん、字がすごくキレイだから、タイトルの係をお願いしてもいい?」
  • 「〇〇ちゃん、折り紙が得意だったよね!飾りつけを作ってほしいな!」
  • 「〇〇くん、足が速いから、ドッジボールの最初のアタックお願いね!」

自分の得意なことを頼まれると、人はだれでも嬉しくなります。「自分はこのチームに必要なんだ!」と感じてもらえたら、作戦は大成功です。

作戦3:あえて「パス」を出す!主役交代テクニック

話し合いのとき、自分ばかりがおしゃべりしてしまうのではなく、まだ話していない子にやさしくパスを出してあげましょう。

「〇〇ちゃんは、どう思う?」
「〇〇くんの意見も聞いてみたいな!」

ドッジボールなら、ボールを拾ったときに、まだ投げていない子に「はいっ!投げてみて!」とそっとボールを渡してあげるのも最高にステキです。

自分だけが目立とうとするのではなく、周りの子を主役にしてあげる。これこそが、本当の「愛されリーダー」のひみつです。

お家でも練習してみよう!

このテクニックは、学校だけではなく、お家でも練習できますよ!

お父さん、お母さん、兄弟と一緒に家事をしたり、お片付けをしたりするときに、「お兄ちゃん、ここ手伝って!」「妹ちゃんには、このお皿を運ぶのをお願いしよう!」と、みんなに役割を作ってあげてください。

「みんなで一緒にやると、一人でやるよりずっと早く終わるし、楽しいね!」という感覚を家でつかんでおくと、学校でも自然と手が動くようになります。

誰か一人を仲間外れにせず、みんなの手をギュッとつなげる人は、まるで周りをあたたかく照らす「太陽」のような存在です。

明日の朝、教室のドアを開けたら、まずはぽつんと一人でいる子や、目が合った友達に、自分から最高の笑顔で「おはよう!」と声をかけてみてください。あなたのその小さな勇気が、クラス全体を笑顔にする最高の魔法になりますよ!

📖 『クラスでいちばん好かれる子の秘密 〜今日からできる「愛されコミュニケーション」50のルール〜』
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