相手の話を最後までさえぎらずに聞く

📖 『クラスでいちばん好かれる子の秘密 〜敵を作らない50の魔法の習慣〜』
ー 第2章:会話で相手を笑顔にする「言葉」の習慣 ー
\ 毎日がもっと楽しくなる、すべての小学生へ贈るヒント /
相手の話を最後までさえぎらずに聞く
全 50 ページ中 12 ページ目

相手の話を最後までさえぎらずに聞く

休み時間に、友達が「昨日ね、お父さんと公園に行ったら、すっごく大きな犬がいて……」と、楽しそうに話しはじめたとします。そのとき、あなたはどんなふうに聞いていますか?

もし、途中で「あ!それ知ってる!犬でしょ?うちも飼ってるよ!」と、思わず自分の話にかぶせてしまったことはありませんか?

実は、相手の話を途中でさえぎらないことは、「クラスでいちばん好かれる子」が自然とやっている、魔法のようなコミュニケーション術なのです。なぜなら、最後まで話を聞くことは、相手に「あなたのことを大切に思っているよ」というメッセージを伝える、一番の近道だからです。

「最後まで聞く」が魔法になる理由

言葉の専門家たちは、会話のことを「キャッチボール」にたとえます。相手がボール(言葉)を投げたとき、あなたが途中でさえぎってしまうと、相手は「自分のボールをちゃんと受け取ってもらえなかった」と感じてしまいます。

「語用論(ごようろん)」という、言葉をどう使うかを研究する学問では、「相手が話し終えるまで待つこと」は、相手を尊重する(大切にする)ための最も基本的なルールだと考えられています。もし、あなたが相手の話を最後まで聞くことができれば、相手は「この子は、自分の話を最後まで聞いてくれる、やさしい人だ」と、あなたに強い安心感を抱くようになるのです。

「さえぎらない」を今日から実践する3つのステップ

では、どうすれば相手の話をさえぎらずに聞けるようになるのでしょうか。明日から学校で使える、とっておきのテクニックを3つ紹介します。

  • 「相手の言葉が終わるまで、心の中で3数える」
    相手の話が終わったかな?と思っても、すぐに話し出さず、心の中で「いち、に、さん」と数えてみてください。実は、人が話し終えた直後に、少しだけ「間」があることがよくあります。その「間」を待つだけで、相手は「もっと話してもいいんだ」と安心して、さらに楽しい話をしてくれるようになります。
  • 「あいづちは、言葉より『うなずき』で」
    「うん、うん」と口に出すと、相手の話のタイミングを邪魔してしまうことがあります。そんなときは、言葉を出す代わりに、ゆっくりと大きくうなずいてみましょう。あなたの首の動きだけで、相手は「ちゃんと聞いているよ」というサインを受け取ることができます。
  • 「自分の話は、相手の話が終わってから」
    「自分も同じことあった!」と思っても、それは相手の話が完全に終わるまで、心の中に大切にしまっておきましょう。相手の話を最後まで聞き終えたあとに、「へえ、そうだったんだ!実はね、ぼくも……」とつなげれば、会話はもっと盛り上がります。

「聞き上手」は、教室のヒーローになれる

クラスには、いつも誰かが相談に来たり、楽しそうに話しかけたりする子がいますよね。そういう子は、特別な才能があるわけではありません。ただ、「相手が話し終えるのを待つ」という、小さな気配りができているだけなのです。

社会言語学という、人と人との言葉のやりとりを研究する分野では、「最後まで聞くことは、相手の心を開く鍵」だと言われています。相手が最後まで話し切ると、その人はとてもスッキリした気持ちになります。その気持ちよさを提供してくれたあなたに対して、相手は「またこの子と話したいな」と自然に思うようになるのです。

今日から「聞き方の名手」になろう

もちろん、最初は難しいかもしれません。つい、自分の言いたいことが口から飛び出しそうになることもあるでしょう。そんなときは、一度だけ深呼吸をして、相手の目を見てみてください。相手の瞳の中に、あなたが映っているはずです。その瞳をじっと見つめるだけで、不思議と「最後まで聞こう」という気持ちがわいてきます。

明日の学校で、ぜひ試してみてください。あなたが友達の話を最後までさえぎらずに聞くことができたとき、友達の顔に浮かぶ「パァッ」と明るい笑顔が見られるはずです。その笑顔こそが、あなたが「クラスでいちばん好かれる子」に一歩近づいたという証拠です。

会話は、相手へのプレゼントです。最後まで聞くというプレゼントを贈れば、必ず相手からも素敵な言葉のプレゼントが返ってきますよ。

📖 『クラスでいちばん好かれる子の秘密 〜敵を作らない50の魔法の習慣〜』
全 50 ページ中 12 ページ目

タイトルとURLをコピーしました