良いアイデアには「それいいね」と乗っかる

📖 『クラスでいちばん好かれる子の秘密 〜敵を作らない50の魔法の習慣〜』
ー 第3章:チームで協力するための「行動」の習慣 ー
\ 毎日がもっと楽しくなる、すべての小学生へ贈るヒント /
良いアイデアには「それいいね」と乗っかる
全 50 ページ中 24 ページ目

良いアイデアには「それいいね」と乗っかる

クラスの係活動や、グループ学習の時間。みんなで話し合っているとき、誰かが「こんなのはどうかな?」と意見を出したとします。そのとき、あなたはどんな反応をしていますか?

もし、あなたが心の中で「へえ、いいじゃん!」と思っているのに、黙っていたり、自分の意見を言うことばかり考えていたりするなら、それはとってももったいないことです。実は、「それいいね!」と相手のアイデアに乗っかることこそが、クラスでいちばん好かれる子が自然とやっている「魔法の習慣」なのです。

「協力」は、自分から始めるのがいちばんトクをする

「ゲーム理論」という、むずかしい名前の学問があります。これは「みんなが自分の利益を考えながら、どうやって一番いい結果を出すか」を研究するものです。この理論の中に、「しっぺ返し戦略」という考え方があります。これは、簡単にいうと「相手が協力してくれたら、自分も協力する。相手が裏切ったら、自分も裏切る」という、とてもシンプルなルールのことです。

これを学校生活にあてはめてみましょう。あなたが誰かの意見に「それいいね!」と乗っかると、相手は「あ、この人は僕(私)の味方だ!」と安心します。すると、相手は次から、あなたの意見に対しても「いいね!」と乗っかってくれるようになります。これが繰り返されると、グループ全体が「協力し合うのが当たり前」の、とっても居心地がいいチームに変わっていくのです。

逆に、誰かの意見を無視したり、「でも、それより僕の案のほうがいいよ」とすぐに否定したりしてしまうと、どうなるでしょうか。相手は「この人は協力してくれないな」と感じて、あなたの意見に対しても、心の中でシャッターを下ろしてしまいます。これでは、せっかくの素晴らしいアイデアも、みんなで形にすることができません。

「乗っかる」は、相手を立てる最強のスキル

組織社会学という学問では、「集団の力は、メンバー同士の信頼関係によって決まる」と言われています。みんながバラバラに「自分の意見を通したい!」と頑張るよりも、「あの人のアイデア、おもしろいね!」と乗っかる人が多いチームのほうが、結果的にずっとすごいものを作り上げることができるのです。

「それいいね!」の一言は、ただのあいづちではありません。それは、「あなたの考えていることを、私はちゃんと見ていますよ」という、相手への最高のプレゼントです。具体的には、こんなふうにやってみてください。

  • 「それいいね!」と、まずは肯定する: どんな意見でも、まずは受け止めることで、相手は「もっと話したい!」という気持ちになります。
  • 「そこに、こう付け加えたらどうかな?」とプラスする: 「乗っかる」というのは、ただマネをするだけではありません。相手のアイデアに、自分の考えを少しだけ足してみるのです。すると、二人の頭脳が合体して、一人で考えるよりもずっとすごいアイデアに進化します。
  • 「なるほど、その視点はなかった!」と驚きを伝える: 相手が思いつかなかったような見方をしていたら、素直に感心しましょう。「自分にはないものを持っている人だ」と認めることは、相手にとって何よりもうれしいことです。

「敵」を作らず、「味方」を増やすコツ

「でも、もし相手の意見がちょっとズレていたらどうするの?」と思うかもしれません。そんなときも、まずは「それいいね!」と乗っかってから、こう言ってみてください。

「それいいね! そのアイデアだと、〇〇なところはすごく楽しくなりそうだね。もし、ここに△△という工夫を足したら、もっとみんなが使いやすくなるかも!」

これなら、相手を否定することなく、より良い方向に導くことができます。相手は「自分の意見を活かしてくれた!」と感謝こそすれ、決して嫌な気持ちにはなりません。これが、敵を作らずに、みんなを自分の味方にするための「賢い協力の仕方」です。

明日、学校でやってみてほしいこと

明日の学校で、ぜひ試してほしいことがあります。それは、「誰かの意見に、一番最初に『それいいね!』と言う人になること」です。

みんなが迷っているときや、静かなときに、誰かが勇気を出して出した意見に、あなたが一番に反応してあげてください。それだけで、クラスの空気はパッと明るくなります。そして、周りのみんなは「この人は、人の良さを引き出してくれる人だ!」と気づくはずです。

「それいいね!」と乗っかることは、相手を立てることであり、自分自身の価値を高めることでもあります。あなたが誰かのアイデアを大切にすれば、あなたのアイデアも、必ず誰かが大切にしてくれるようになります。

さあ、明日からは「否定」の言葉を飲み込んで、代わりに「それいいね!」という魔法の言葉をたくさん使ってみてください。きっと、あなたの周りには、たくさんの「味方」が集まってくるはずですよ。

📖 『クラスでいちばん好かれる子の秘密 〜敵を作らない50の魔法の習慣〜』
全 50 ページ中 24 ページ目

タイトルとURLをコピーしました