悪口が始まったらその場から離れる

📖 『クラスのみんなと仲良く過ごすための「敵をつくらない」10の魔法』
ー 第8章:うわさ話には乗らない勇気 ー
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悪口が始まったらその場から離れる
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悪口が始まったらその場から離れる

ねえ、みんな。学校でこんな場面に出くわしたことはありませんか?

休み時間、いつもの友達グループで楽しくおしゃべりしていたら、急に誰かが「ねえねえ、聞いた?Aちゃんってさ、この前…」とか「Bくんっていつも変なことしてるよね」なんて、誰かの悪口を言い始める。

最初は「えー、そうなの?」なんて聞いていたけど、だんだんその場の空気が重くなって、なんだかモヤモヤする気持ちになってくる。でも、みんなが笑ってるから、自分だけ笑わないのも変かな、と思って、ついついニコニコしちゃったり…。

そんなとき、どうしたらいいんだろう? 「悪口が始まったら、その場から離れる」という魔法を、今日はみんなに教えたいと思います。これはね、自分自身を守るため、そして、クラスのみんなとずっと仲良く過ごすための、とっても大切な魔法なんです。

悪口の「わな」に気づこう!

悪口って、どうして始まっちゃうんでしょうね?

多くの場合、誰かが「秘密の話」みたいにこっそり話し始めることが多いです。そして、その話を聞いた人が「へー、そうなんだ!」とか「だよねー!」なんて相づちを打つと、話している人も「もっと話してもいいんだ」って思って、どんどんエスカレートしていくことがあります。

まるで、燃えやすいものに火がついて、あっという間に燃え広がっていくみたいに。

そして、その場にいる人たちは、みんなで同じ話を聞いて、同じようにうなずいたり、笑ったりすることで、「私たちは仲間だ!」っていう気持ちになることがあります。これが、悪口の「わな」なんです。

でもね、ちょっと考えてみてください。その「仲間だ!」っていう気持ちは、本当に温かくて、楽しい気持ちでしょうか? 誰かのことを悪く言うことでつながる友情って、なんだか冷たくて、ヒリヒリする感じがしませんか?

そして、一番怖いのは、あなたが何も言っていなくても、その場にいるだけで、周りの人からは「あの人も悪口を言っているグループの一員なんだな」って思われてしまう可能性があるということです。知らないうちに、あなたが「敵」を作ってしまうかもしれないんです。

言葉の「魔法」と「毒」の力

みんなは、言葉がどれくらいすごい力を持っているか、考えたことはありますか?

実は、言葉はね、ただの音や文字じゃないんです。まるで魔法みたいに、周りの人たちの気持ちを変えたり、その場の空気を作ったりする、とっても強い力を持っているんですよ。

これを、「社会言語学(しゃかいげんごがく)」という学問では、「言葉には、人と人との関係や、その場所の雰囲気を形作る力がある」と教えてくれます。ちょっと難しい言葉だけど、簡単に言うと、「みんながどんな言葉を使っているかで、そのクラスやグループの雰囲気がガラッと変わるんだ」ってことなんです。

たとえば、みんなが「すごいね!」「がんばろう!」「ありがとう!」みたいな、明るくて優しい言葉を使っていると、その場所はポカポカ温かい空気でいっぱいになりますよね。みんなの顔も笑顔になって、もっと仲良くなれる気がします。これが、言葉の「魔法」の力です。

でも、悪口は逆なんです。

悪口は、聞いている人の心にも、モヤモヤとした嫌な気持ちの「毒」を少しずつまき散らします。まるで、きれいな水が入ったコップに、汚れた水が少しずつ入っていくみたいに。最初は少しだけかもしれないけど、だんだんコップの中の水は濁ってしまいます。

そしてね、言葉には「鏡」みたいなところもあるんです。悪口を言っている人たちと一緒にいると、周りの人は「あの人も悪口を言う人なんだな」って思っちゃうかもしれない。たとえあなたが何も言っていなくてもね。

あなたがもし、悪口を言われているAちゃんの立場だったら、どう思うでしょう? 悪口を言っている子たちだけじゃなく、その場でニコニコしていたあなたに対しても、「あの人も私のこと、嫌いなのかな」って思ってしまうかもしれません。

だから、悪口の場所にいるということは、知らず知らずのうちに、あなた自身が「敵」を作ってしまうことにもつながるんです。

「その場から離れる」魔法のテクニック

じゃあ、悪口が始まったら、どうやってその場から離れればいいのでしょう?

「急に立ち去ったら、みんなにどう思われるかな…」って不安になる気持ち、よくわかります。でも大丈夫! 自然に、さりげなく離れるための魔法のテクニックをいくつか紹介しますね。

テクニック1:ちょっとした用事を思い出す魔法

* 「あ、やばい! 先生にプリント出しに行くの忘れてた!」
* 「ちょっとトイレ行ってくるね!」
* 「そういえば、図書室で調べたいことあったんだ!」
* 「喉乾いたから、水飲み場行ってくるね!」
* 「係の仕事、まだ終わってなかったんだ! ちょっと見てくる!」

こんなふうに、何かちょっとした用事を思い出したフリをして、その場を離れるのが一番簡単です。みんなも「そっかー」って納得してくれますし、誰もあなたを止めたりはしません。

テクニック2:別の友達を探しに行く魔法

* 「あれ? 〇〇ちゃん、どこ行ったかな? ちょっと探してくるね!」
* 「△△くんが呼んでた気がするから、ちょっと行ってくる!」

もし、近くに別の友達がいれば、その友達の名前を出すのも良い方法です。自然にその場を離れて、別の友達と合流できます。

テクニック3:ただ静かに立ち去る魔法

もし、急に用事を思いつかなくても大丈夫。
「ちょっと、ごめんね」と軽く言って、ただ静かにその場を離れるだけでも、十分な魔法です。
最初は勇気がいるかもしれませんが、あなたが悪口の輪から離れることで、あなたの心は守られます。そして、その行動は、周りの人にも「悪口は良くないことなんだ」というメッセージを伝えることにもつながるんです。

無理に理由を考えなくても、あなたの心が「もうこの話は聞きたくないな」と感じたら、立ち上がって、その場所から少し離れてみましょう。

なぜ「離れる」ことが大切なの?

「なんで、わざわざ離れないといけないの?」って思う人もいるかもしれませんね。でも、この行動には、たくさんの大切な意味があるんです。

1.自分を守るため!

悪口は、聞いているだけでも、あなたの心を少しずつ汚していきます。まるで、汚れた空気を吸い続けているみたいに、心がモヤモヤして、元気が出なくなってしまうこともあります。悪口の輪から離れることは、あなたの心を、汚い空気から守るための大切な行動なんです。

2.「敵」を作らないため!

先ほども話したように、悪口を言っている人たちと一緒にいると、たとえあなたが何も言っていなくても、周りの人からは「あの人も悪口を言う人なんだな」って思われてしまう可能性があります。特に、悪口を言われている本人や、その子の友達は、そう思ってしまうかもしれません。

もし、あなたが悪口の輪から離れることができれば、あなたは悪口を言っているグループとは違う、ということを周りの人に示すことができます。そうすることで、あなたは新しい「敵」を作らずに、もっとたくさんの友達と仲良くなれるチャンスが生まれるんです。

3.自分の時間を大切にするため!

悪口を聞いている時間って、本当にもったいないと思いませんか? その時間があったら、もっと楽しいこと、ワクワクすることに使えるはずです。

* 好きな本を読む時間
* 窓の外の景色をぼーっと眺める時間
* 絵を描いたり、何かを作ったりする時間
* 別の友達と、楽しいおしゃべりをする時間
* 先生のお手伝いをして、感謝される時間

悪口から離れることで、あなたは自分の大切な時間を、もっと有意義なことに使えるようになります。

離れた後の「次の一歩」

悪口の場から離れたら、次は何をすればいいでしょう?

せっかく勇気を出して離れたんだから、その時間を有効に使いたいですよね。

新しい場所で、新しい「楽しい」を見つけよう!

* 別の友達のところへ行く: クラスには、悪口を言わない、優しい友達もたくさんいるはずです。そういう友達のところに顔を出して、「ねえ、今何してるの?」って話しかけてみましょう。きっと、楽しい会話が待っていますよ。
* 一人で静かに過ごす: 図書室に行って本を読んだり、自分の席で好きな絵を描いたり、窓の外を眺めて空想にふけったりするのもいいでしょう。一人でいる時間は、自分と向き合って、心を落ち着かせる大切な時間です。
* 先生のお手伝いをする: 「先生、何かお手伝いすることありますか?」と声をかけてみましょう。プリントを配ったり、チョークを整理したり、小さなことでも先生はきっと喜んでくれます。誰かの役に立つことは、あなたの心を温かい気持ちで満たしてくれますよ。
* 係の仕事や宿題を進める: 悪口を聞いている時間があったら、係の仕事を少し進めたり、宿題を終わらせてしまったりするのも賢い選択です。そうすれば、その後の時間を、もっと自由に楽しく使えますよね。

大切なのは、「悪口を言わない友達」と過ごす時間を増やすことです。あなたの周りに、悪口ではなく、楽しいことや優しい言葉でいっぱいの空気を作ってくれる友達を大切にしましょう。

「勇気」を出した自分を褒めよう!

悪口が始まったら、その場から離れる。

これは、簡単なことじゃないかもしれません。
「どう思われるかな」「仲間外れにされたらどうしよう」そんな不安な気持ちが頭をよぎることもあるでしょう。

でも、考えてみてください。
その場で嫌な気持ちを我慢して、悪口の輪の中にいることと、少しの勇気を出してその場を離れ、自分の心をきれいに保つこと。どちらが、本当の意味で「強い」行動だと思いますか?

悪口の輪から離れることは、自分を大切にする、とってもかっこいい行動です。
それは、あなたが「私は悪口を言いたくないし、聞きたくない!」という、強い心を持っている証拠なんです。

この勇気ある行動は、あなたの周りに優しい空気を作っていきます。そして、いつかきっと、あなたと同じように「悪口は嫌だな」と思っている友達が、「あの人みたいになりたいな」と思って、あなたに近づいてきてくれるでしょう。

明日、もし学校で悪口が始まったら、この「その場から離れる」魔法を思い出してみてください。
そして、ちょっとだけ勇気を出して、試してみてくださいね。
きっと、あなたの心は、もっともっときれいな光でいっぱいになりますよ。

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