勝ち負けにこだわらず「協力」を選ぶ

📖 『クラスのみんなと仲良くできる!「敵を作らない」魔法の話し方』
ー 第4章:トラブルを避ける「頭脳」の使い方 ー
\ 毎日がもっと楽しくなる、すべての小学生へ贈るヒント /
勝ち負けにこだわらず「協力」を選ぶ
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勝ち負けにこだわらず「協力」を選ぶ

学校生活で、こんなことはありませんか?

ドッジボールのチーム分けで、どちらが強いメンバーを多くとるかで言い合いになったり、係の仕事の分担で「自分ばっかり大変なのはいやだ!」とケンカになったりすることです。つい、「自分が勝たなきゃ」「自分だけは損をしたくない」と思ってしまいますよね。

でも、実はその「勝ち負け」にこだわる考え方こそが、クラスに「敵」を作ってしまう一番の原因なんです。今日は、賢い頭脳を使って、みんなと協力して最高の結果を出すための「魔法の考え方」を教えますね。

「自分だけが得をする」と、最後はみんなが損をする

頭のいい人たちが使っている「ゲーム理論」という考え方があります。これは、相手がどう動くかを予想して、自分にとって一番いい結果を出すための知恵です。

例えば、クラスで「自由研究のグループ発表」をするとします。自分だけが楽をして、他の人に仕事を押し付けたとしましょう。その時は「やった!自分だけ得をした!」と思うかもしれません。でも、次の発表の時、クラスのみんなはどう思うでしょうか?

  • 「あの子とは二度とグループになりたくないな」
  • 「次は協力してあげないでおこう」

こうして、あなたはクラスの中で「協力してくれる仲間」を失ってしまいます。これを専門的には「しっぺ返し戦略」と言います。あなたが自分勝手なことをすると、相手も同じように自分勝手なことをしてくる。結果として、クラス全体がギスギスして、あなた自身も困ることになるのです。

「協力」は、一番賢い「勝ち方」

行動経済学という学問では、「人は自分のことばかり考えると、実は一番いい結果を逃してしまう」ということが証明されています。逆に、「相手も自分も得をする方法(ウィン・ウィン)」を選んだ人こそが、長い目で見て一番多くのチャンスを手にいれることができます。

例えば、掃除当番の時です。「今日は面倒くさいから、サボっちゃおうかな」と考えるのではなく、「早く終わらせるために、みんなで手分けしてゲーム感覚でやろう!」と提案してみてください。

あなたが「協力しよう」と動くと、不思議なことが起こります。周りの友達も、「あの子が頑張っているなら、自分も協力しようかな」という気持ちになるのです。これを「返報性の原理(へんぽうせいのげんり)」といいます。人は、何かをしてもらうと「お返しをしたい」と感じる生き物だからです。

明日からできる「協力の魔法」3つのステップ

では、具体的にどうすれば「勝ち負け」の争いを避けて、みんなと仲良くなれるのでしょうか。明日から学校で使える、3つのステップを紹介します。

  • 1. 「どっちが正しいか」ではなく「どうすればみんながハッピーか」を口にする

    言い合いになったとき、「でも、僕のほうが合ってるもん!」と言うのはやめましょう。代わりに「どうしたらみんなが納得できるかな?」と聞いてみてください。この言葉だけで、相手は「この子は敵じゃない、味方だ」と感じてくれます。
  • 2. 小さな「おすそわけ」をする

    消しゴムを貸してあげたり、重い荷物を持つのを手伝ったり。そんな小さなことでも、相手は「この前は助けてもらったから、今度は協力しよう」と思ってくれます。これが、あなたの「協力貯金」になります。
  • 3. 「ありがとう」を口ぐせにする

    協力してくれたら、どんなに小さなことでも「ありがとう、助かったよ!」と伝えましょう。感謝の言葉は、相手の心を開く最強の鍵です。

「敵」を作らない人は、最強のリーダーになれる

「勝ち負け」にこだわって誰かを負かしても、その場は勝った気分になれるかもしれません。でも、あなたの周りには誰もいなくなってしまいます。一方で、「協力」を選ぶ人は、周りにたくさんの友達が集まってきます。

学校という場所は、勉強をする場所であると同時に、「みんなと協力する方法」を練習する場所でもあります。誰かと意見がぶつかったとき、心の中でこうつぶやいてみてください。

「ここで勝つことよりも、この子と仲良く協力する方が、ずっとかっこいいぞ」

そう考えられたとき、あなたはもう、クラスで一番賢い「リーダー」の仲間入りです。明日、学校で誰かが困っていたら、ぜひ自分から「一緒にやろう!」と声をかけてみてください。その小さな勇気が、あなたの学校生活を、もっともっと楽しいものに変えてくれるはずですよ。

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