自分の意見を言う前に相手の考えを聞く

📖 『クラスでいちばん好かれる子の秘密 〜今日からできる「愛されコミュニケーション」50のルール〜』
ー 第1章:自然と人が集まる「話し方」のルール ー
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自分の意見を言う前に相手の考えを聞く
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自分の意見を言う前に相手の考えを聞く

ねえ、みんなは、クラスの話し合いや、お友だちとのケンカで、「あれ? なんで話がこじれちゃったんだろう?」とか、「どうしてぼく(わたし)の言いたいことが伝わらないんだろう?」って思ったことはないかな?

たとえば、こんな場面。

シーン1:休み時間の遊びを決めるとき
「ドッジボールしようよ!」って言ったら、すぐに「えー、おにごっこがいい!」って言われちゃった。
「なんでいつもドッジボールなんだよ!」って、ちょっとイライラしちゃった、なんてこと。

シーン2:グループ発表の準備中
「このテーマがいいと思う!」って、自分が考えたアイデアを言ったら、「でも、それ難しくない?」「もっと簡単なのがいいよ」って、すぐに反対されちゃった。
「せっかく考えたのに!」って、がっかりしちゃった、なんてこと。

シーン3:家でのお手伝い
お母さん(お父さん)に「早く宿題やりなさい!」って言われたから、「今からやろうと思ってたのに!」って言ったら、「いつもそう言ってやらないでしょ!」って、怒られちゃった。
「ちゃんとやるつもりだったのに!」って、くやしくなっちゃった、なんてこと。

こんなとき、もしかしたら、「自分の意見を言う前に、相手の考えをしっかり聞く」っていう、とっても大切なステップがぬけているのかもしれないよ。

なぜ、先に「聞く」ことが大切なの?

「え? 自分の意見を言わなきゃ、伝わらないんじゃないの?」って思うかもしれないね。でもね、ちょっと考えてみてほしいんだ。

もし、きみが一生懸命話しているのに、途中で「でもさ!」ってさえぎられたり、最後まで聞いてもらえなかったりしたら、どんな気持ちになるかな?

きっと、「なんだか悲しいな」「もう話したくないな」って思っちゃうよね。

そう、人はみんな、自分の話や気持ちを、「ちゃんと聞いてもらいたい」って思っているんだ。だから、先に相手の話をじっくり聞くことで、相手は「この子は、ぼく(わたし)のことをわかろうとしてくれているな」って、安心してくれるんだよ。

この「安心感」が、お友だちとの関係をグッと良くする魔法なんだ。

言葉の裏にある「気持ち」をキャッチするアンテナ

みんなは、お友だちが「うん」って言ったとき、それがどんな「うん」か、考えたことがあるかな?

たとえば、

* 元気よく「うん!」って返事する「うん」
* ちょっと不満そうな「うーん…」っていう「うん」
* めんどくさそうな「ん…」っていう「うん」

同じ「うん」でも、言い方や表情、そのときの状況で、ぜんぜん意味がちがうよね。

これはね、「ことば」には、「見えている部分」と「見えない部分」があるっていうことなんだ。

「見えている部分」は、みんなが口に出す「ことば」そのもの。
でも、「見えない部分」には、そのことばを言った人の「気持ち」や「状況」、「本当はこうしたい」っていう「願い」なんかがかくれているんだ。

心理学では、この「ことばの裏にある気持ち」や「その場の空気」を読み解くことを、「語用論(ごようろん)」っていう、ちょっとむずかしい名前で呼ぶことがあるんだ。でも、むずかしく考える必要はないよ。これは、みんなが普段から自然とやっていることなんだ。

たとえば、お友だちが「ねえ、これ貸して」って言ってきたとき、もしその子がちょっと困った顔をしていたら、「もしかして、何か困ってるのかな?」って考えるよね。それが、「語用論」的な考え方なんだ。

だから、相手の言うことをただ聞くだけじゃなくて、「どうしてそう言ったのかな?」「本当は何を伝えたいのかな?」って、相手の気持ちを想像しながら聞くことが、とっても大切なんだよ。

みんなが気持ちよく話せる「空気」を作るルール

学校では、クラスのみんなで話し合ったり、先生にお願いしたり、お家の人に相談したり、いろんな場面で「話し方」を変えているよね。

お友だちにはタメ口で話すけど、先生には「〜〜です」「〜〜ます」って話す。
お家の人には甘えたりするけど、知らない人にはていねいに話す。

これはね、「相手や場所によって、気持ちよく話すためのルール」があることを、みんなが知っているからなんだ。心理学では、これを「社会言語学(しゃかいげんごがく)」っていう、これまたちょっとむずかしい名前で呼ぶことがあるんだよ。

でも、これもむずかしく考える必要はないよ。
たとえば、みんながグループで話し合うとき、誰か一人だけがずっとしゃべり続けて、他の人の意見を聞かなかったら、どうなるかな?

きっと、「なんだか話しにくいな」「もういいや」って思っちゃうよね。
そう、みんなが気持ちよく話せる「空気」を作るためには、「相手の立場や状況を考えて言葉を選ぶ」ことが、とっても大切なんだ。

そして、その第一歩が、「まず相手の考えをしっかり聞く」ことなんだ。
相手の考えを先に聞くことで、「この子は、みんなの意見を大切にしてくれる子だな」って思ってもらえる。そうすると、みんなが安心して自分の意見を言えるようになって、クラス全体の話し合いが、もっともっとスムーズに進むようになるんだよ。

今日からできる! 相手の考えを聞く3つのステップ

じゃあ、具体的にどうすればいいんだろう?
心配しなくても大丈夫! とっても簡単な3つのステップで、今日からすぐに始められるよ。

1.まずは「聞く」ことから始める!

相手が話し始めたら、まず最後までしっかり耳を傾けよう。
途中で「でもさ!」「違うよ!」ってさえぎりたくなる気持ちをグッとこらえてね。

  • 相手の目を見て、うなずきながら聞く
    「ちゃんと聞いてるよ」っていう気持ちが伝わるよ。
  • 「へぇ、そうなんだね」「それでどうなったの?」って相づちを打つ
    相手は「もっと話したいな」って思ってくれるよ。
  • 相手の話が終わったら、少し間をおいてみる
    すぐに自分の意見を言わないで、一呼吸置いてみよう。

たとえば、休み時間に友達が「ねえ、昨日さ、テレビで面白いアニメ見たんだ!」って話し始めたら、
「へぇ、どんなアニメ?」「それでどうなったの?」って、興味を持って聞いてみよう。
途中で「あ、それ知ってる!」「ぼくも見たよ!」って言いたくなっても、まずは最後まで聞くことを意識してみてね。

2.相手の気持ちや考えを想像する!

相手の話を聞きながら、「どうしてそう思ったのかな?」「何に困っているのかな?」って、心の中で考えてみよう。

  • 「もし自分が相手だったら、どう感じるかな?」って考えてみる
    相手の立場に立って考えてみると、新しい発見があるかもしれないよ。
  • 「この子は、本当は何を伝えたいのかな?」って考えてみる
    言葉の裏にある「気持ち」をキャッチするアンテナを立ててみよう。

たとえば、係活動で友達が「このポスター、もっと大きくした方がいいんじゃない?」って言ったとするね。
そのとき、「えー、でも大変だよ」ってすぐに思わないで、
「どうして大きくしたいのかな?」「もっと目立たせたいのかな?」「何か伝えたいことがあるのかな?」って考えてみるんだ。
もしかしたら、「遠くからでも読めるようにしたい」とか、「みんなに大事な連絡を伝えたい」っていう、ちゃんとした理由があるのかもしれないよ。

3.自分の意見を伝える前に、相手の考えを「確認」する!

相手の話を聞いて、気持ちも想像できたら、次は「ぼく(わたし)はこう理解したよ」って、相手に伝えて確認してみよう。

  • 「〇〇ちゃんは、〜〜って考えているんだね?」
  • 「〜〜ってことで合ってるかな?」
  • 「どうしてそう思うのか、もう少し教えてくれる?」

こんなふうに、相手の考えをもう一度たしかめる言葉をはさんでみてね。

たとえば、グループ発表のテーマ決め。
友達が「『宇宙のふしぎ』がいい!」って言ったとするね。
すぐに「でも、それ難しすぎない?」って言わないで、
「〇〇ちゃんは、『宇宙のふしぎ』がいいって考えているんだね。どうしてそう思うの?」って聞いてみるんだ。
そうすると、「だって、みんな宇宙のこと好きだし、調べたら面白いことがたくさんありそうだから!」って、相手のワクワクした気持ちが伝わってくるかもしれないよね。

相手は、「ああ、この子はちゃんとぼく(わたし)の話を聞いてくれたんだな」って、すごく安心するよ。そして、自分の意見も、もっと素直に聞いてくれるようになるんだ。

「聞く」ことで生まれる、すごい魔法!

自分の意見を言う前に、相手の考えをしっかり聞くこと。
これは、ちょっとしたことのように見えるけど、実はすごい魔法なんだ。

  • 相手が「わかってくれた!」って、心を開いてくれる
  • お友だちが「この子には何でも話せるな」って、信頼してくれる
  • ケンカや誤解がグッと減って、クラスの雰囲気が良くなる
  • みんなの意見を合わせるのが上手になって、良いアイデアがたくさん生まれる
  • 結果的に、自分の意見も「なるほど!」って聞いてもらいやすくなる

どうかな?
「まず聞く」を意識するだけで、こんなにたくさんの良いことが起こるんだよ。

これは、クラスでいちばん好かれる子が、みんな無意識にやっていることなんだ。
相手の気持ちを大切にするから、相手も自分の気持ちを大切にしてくれる。
そんな素敵なコミュニケーションの連鎖が生まれるんだよ。

明日、学校で、お友だちと話すとき、係活動で話し合うとき、お家の人とお手伝いの相談をするとき。
ぜひ、この「自分の意見を言う前に、相手の考えを聞く」っていう魔法を試してみてほしいな。

きっと、今日までとはちがう、もっともっと素敵な一日が始まるはずだよ!
さあ、明日から、きみも「愛されコミュニケーション」の達人になろう!

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