話し終わった後に「それでどうなったの?」と聞く

📖 『クラスのみんなと仲良く過ごすための「敵をつくらない」10の魔法』
ー 第2章:聞き上手はみんなのヒーロー ー
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話し終わった後に「それでどうなったの?」と聞く
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  1. 【魔法の言葉】話し終わった後に「それでどうなったの?」と聞く
  2. どうして「それでどうなったの?」で友達と仲良くなれるの?(心理学のひみつ)
    1. ひみつ①:人はだれでも「自分のドラマ」の主人公になりたい!
    2. ひみつ②:「安心できる人」のまわりには、絶対に敵ができない!
  3. 明日から使える!「それでどうなったの?」の3つのステップ
    1. ステップ①:友達の話を、とちゅうで横どりせずに「さいごまで」聞く
    2. ステップ②:話が終わった瞬間に「あの魔法」をくりだす!
    3. ステップ③:友達の「きもち」に共感(きょうかん)する
  4. こんな場面で大活躍!学校での『リアルな日常例』
    1. 場面①:休み時間に、友達がゲームや趣味の話をしてきたとき
    2. 場面②:掃除の係や、黒板消しの係でトラブルがあったとき
    3. 場面③:おうちで、家族とお手伝いの話をしているとき
  5. 「敵をつくらない」ための、やってはいけない3つのNG行動
    1. NG①:自分の話にすり替える「話横取りモンスター」
    2. NG②:「へー」「ふーん」で終わらせる「会話シャットダウン」
    3. NG③:頼まれてもいないのにアドバイスする「いきなり裁判官」
  6. 「魔法の質問」を3倍パワーアップさせるテクニック
    1. 1.目とからだを友達に向ける
    2. 2.声のトーンを友達に合わせる
    3. 3.「あいづち」を打ちながら聞く
  7. さあ、明日の学校でチャレンジしてみよう!

【魔法の言葉】話し終わった後に「それでどうなったの?」と聞く

友達と休み時間におしゃべりをしているとき、こんな経験はありませんか?

友達が「昨日ね、おうちで犬と遊んでいたら、ボールがすきまに入っちゃったんだよ!」と楽しそうに話してくれたとします。そのとき、あなたはなんと返事をしていますか?

「へえ、そうなんだ」「大変だったね」だけで会話が終わってしまったり、「あ、僕もこの前犬と遊んだよ!」と、自分の話に変えてしまったりしていませんか?

実は、友達の話が終わったあとに、たった一言「それで、どうなったの?」と聞くだけで、あなたの周りから「嫌なやつ」や「敵」がひとりもいなくなり、あっという間にクラスの人気者になれてしまうんです!

「たったそれだけで?」と思うかもしれません。でも、この言葉には、友達の心をグッとつかむ、すさまじいパワーがかくされています。今回は、みんながあなたのファンになってしまう「聞き上手」のひみつを解き明かしていきましょう!

どうして「それでどうなったの?」で友達と仲良くなれるの?(心理学のひみつ)

なぜ「それでどうなったの?」と聞くだけで、敵をつくらず、みんなと仲良くなれるのでしょうか。そこには、こころの仕組みを研究する「心理学(しんりがく)」の、とても面白いひみつが隠されているのです。

ひみつ①:人はだれでも「自分のドラマ」の主人公になりたい!

心理学では、人はみんな「自分のことをもっと知ってほしい」「自分に興味を持ってほしい」という気持ち(承認欲求=しょうにんよっきゅう)を持っていると言われています。

友達があなたに話をしてくるとき、その友達の頭の中では、自分が主人公の「大冒険のドラマ」が流れています。休み時間のドッジボールで劇的なパスをしたこと、給食のおかわりじゃんけんで勝ったこと、おうちで飼っているハムスターが可愛いポーズをしたこと。どれも友達にとっては、みんなに話したい大切なドラマなのです。

そこであなたが「それでどうなったの?」と聞くと、友達の頭の中にはこんな思いが浮かびます。

(うわあ! 僕のドラマの続きを、こんなに楽しみに聞いてくれているんだ!)

自分のドラマに興味を持ってくれた人のことを、嫌いになる人はいません。むしろ「この人は僕の味方だ!」と感じて、一気に安心するのです。

ひみつ②:「安心できる人」のまわりには、絶対に敵ができない!

心理学では、自分の気持ちを安心して出せる場所や相手のことを「心理的安全性(しんりてきあんぜんせい)」がある、と言います。ちょっと難しい言葉ですが、かんたんに言うと「この人と一緒にいると、笑われたり無視されたりしないから安心だなあ」と思えることです。

あなたが「それでどうなったの?」と質問すると、友達は「自分の話を受け止めてもらえた」と感じます。すると、その友達にとってあなたは「一番安心できる特別な存在」になります。

敵ができるときというのは、たいてい「自分のバカにされた」「無視された」「否定された」と感じたときです。「それでどうなったの?」という言葉は、相手を絶対に否定しない優しい言葉なので、敵ができるスキマなんてどこにもなくなってしまうのです。

明日から使える!「それでどうなったの?」の3つのステップ

この魔法は、いつでもだれにでも使える最強の技です。明日学校に行ったらすぐに試せるように、3つのステップでやり方をマスターしておきましょう!

ステップ①:友達の話を、とちゅうで横どりせずに「さいごまで」聞く

友達が話し始めたら、まずはじっとガマン。話の途中で「あ、それ知ってる!」「僕もね!」と割り込まないのがコツです。友達の口が止まるまで、しっかり話を聞いてあげましょう。

ステップ②:話が終わった瞬間に「あの魔法」をくりだす!

友達が話をし終えて、ちょっと一息ついたその瞬間がチャンスです!

笑顔で、ちょっと身をのりだしながら、こう言ってみましょう。

「えーっ、それでどうなったの!?」

ポイントは、「続きが気になってしょうがない!」というワクワクした気持ちをこめることです。

ステップ③:友達の「きもち」に共感(きょうかん)する

「それでどうなったの?」と聞いて、友達が続きを話してくれたら、さいごに相手の気持ちに寄りそったリアクションをします。

  • 友達が嬉しそうなら:「うわあ、それはすごすぎるね!」
  • 友達が悔しそうなら:「うわー、それは悔しかったね!」
  • 友達がびっくりしていたら:「ええっ! それはびっくりだね!」

この3ステップが完成すると、友達は「あ〜、楽しかった!〇〇ちゃんと話すと、すごくスッキリするなあ!」と、大満足してくれるようになります。

こんな場面で大活躍!学校での『リアルな日常例』

実際の学校生活で、どんな風にこの魔法を使えばいいのか、具体例を見ていきましょう。クラスや係活動、家での様子を思い浮かべながら読んでみてくださいね。

場面①:休み時間に、友達がゲームや趣味の話をしてきたとき

友達:「昨日ね、宿題が終わったあとにマインクラフトをやったら、すごいでっかい洞窟を見つけたんだよ!」
ダメな例:「へえ。僕も昨日ゲームやったよー。」(会話が終了しちゃう!)
魔法の例:「えっ、洞窟!? それでどうなったの?
友達:「それがさ! 奥に入っていったらダイヤモンドがたくさんあって、でも後ろからゾンビが襲ってきてさあ…!」

→「それでどうなったの?」と一言言っただけで、友達は目を出輝かせて、もっと面白い話をしてくれるようになります!

場面②:掃除の係や、黒板消しの係でトラブルがあったとき

友達:「今日のそうじの時間、5年生が廊下を走ってきて、せっかく集めたゴミ箱がたおれちゃったんだよ…」
ダメな例:「ちゃんと注意しなきゃダメじゃん。」(上から目線で敵を作っちゃう!)
魔法の例:「うわ、大変だったね…! それで、どうなったの?
友達:「あつし君が一緒に拾ってくれて、なんとか予鈴までにキレイにできたんだ。」
あなた:「そっかあ、あつし君も優しいし、最後まで片付けた〇〇ちゃんもえらかったね!」

→困ったことや悲しかったことを話してくれる友達にも、この魔法は効きます。自分の大変さを分かってくれたあなたに、友達は深い友情を感じるようになります。

場面③:おうちで、家族とお手伝いの話をしているとき

この魔法は、学校だけでなく家の中でも使えます!

お母さん:「今日ね、スーパーに行ったら、キャベツがすごく安くてびっくりしちゃったのよ。」
あなた:「へえ! それでどうなったの?
お母さん:「嬉しくなって2玉も買っちゃったの! だから今夜は、あなたの好きなロールキャベツにしようと思ってね!」

→家でも「それでどうなったの?」を使うと、お父さんやお母さん、お兄ちゃんやお姉ちゃんとも仲良くなれて、家の中がとっても明るくなりますよ。

「敵をつくらない」ための、やってはいけない3つのNG行動

ここで、せっかくの魔法が消えてしまう「やってはいけないダメダメパターン」もお伝えしておきます。知らず知らずのうちにやっていないか、チェックしてみましょう!

NG①:自分の話にすり替える「話横取りモンスター」

友達「昨日、家族で遊園地に行ってきたんだ!」
あなた「あ、遊園地なら僕も先月行ったよ!ジェットコースターがすごくてさあ…!」

これは、友達が主人公だったドラマを、突然自分が乗っ取ってしまう行動です。これをやられると、友達は「なんだ、僕の話なんてどうでもいいんだな…」とガッカリしてしまいます。

NG②:「へー」「ふーん」で終わらせる「会話シャットダウン」

友達が一生懸命話しているのに、「へー」「ふーん」「そうなんだ」だけで返事をしていると、相手は「自分は嫌われているのかな?」と不安になります。冷たい態度は、知らず知らずのうちに敵を作ってしまう大きな原因です。

NG③:頼まれてもいないのにアドバイスする「いきなり裁判官」

友達「計算ドリルが難しくて、終わらなくてさあ…」
あなた「もっと早めに宿題やればよかったじゃん。計画を立てなよ。」

友達は「話を聞いて共感してほしい」だけなのに、正しい意見(正論)で説教をしてしまうと、相手は心を閉ざしてしまいます。アドバイスよりも先に「それでどうなったの?」と聞いてあげましょう。

「魔法の質問」を3倍パワーアップさせるテクニック

「それでどうなったの?」という言葉だけでも効果バツグンですが、次の3つのテクニックを合わせると、魔法の力が3倍に跳ね上がります!

1.目とからだを友達に向ける

手元で消しゴムをいじったり、タブレットを見たりしながら「それでどうなったの?」と言っても、気持ちは伝わりません。からだごと友達の方を向いて、目を見て聞いてあげましょう。

2.声のトーンを友達に合わせる

友達が興奮して話しているときは、あなたも「えっ、それでどうなったの!?」と少し高めの声で。友達が落ち込んで話しているときは、「うそ…それで、どうなったの…?」と優しく静かな声で言ってみましょう。声のトーンを合わせることで、心が深く通じ合います。

3.「あいづち」を打ちながら聞く

友達が話している途中に、「うん、うん」「ほー!」「へえっ!」と首をかしげながら、うなずいてあげましょう。あなたがしっかり聞いてくれていることが分かると、友達は安心して最後の「それでどうなったの?」まで話を進めることができます。

さあ、明日の学校でチャレンジしてみよう!

「聞き上手」になるということは、相手に「あなたのことが大好きですよ」「あなたの話は面白いですね」というメッセージをプレゼントすることと同じです。

自分のことを大好きでいてくれる人を、敵だと思う人はいません。あなたが「それでどうなったの?」と聞く習慣をつけるだけで、クラスの中には味方ばかりが増えていきます。

tomorrow is a new day!(明日は新しい一日です!)

明日の朝、学校についたら、まずは一番近くにいる友達に「昨日、何か面白いことあった?」と聞いてみてください。そして友達が話し始めたら、あの魔法の言葉を言ってみるのです。

「それで、どうなったの!?」

その瞬間、友達の顔がぱっと明るくなり、あなたと友達の間に、誰もこわせない温かい友情の絆が生まれるはずです。さあ、ワクワクした気持ちで、明日の学校へ出かけましょう!

📖 『クラスのみんなと仲良く過ごすための「敵をつくらない」10の魔法』
全 40 ページ中 8 ページ目

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