相手の名前を正しく覚える
きみは、クラスの友だちの名前を、ぜんぶ自信をもって呼べるかな?
「うーん、なんとなく……」と思ったそこのきみ。もしかすると、お友達から「自分の名前を覚えてくれていないのかな?」と、ちょっとさみしく思われているかもしれません。
実は、人に好かれる「感じがいい人」は、みんな相手の名前を覚えるのがとっても上手です。そして、名前をちゃんと呼ばれると、人は心の中で「この人は自分のことを大切にしてくれているんだ!」と嬉しくなって、その人のことが大好きになってしまうという、ステキな心の仕組みがあるのです。
今日は、脳科学や心理学のすごいパワーを借りて、どんなに物覚えが苦手な人でも、一度聞いた名前をぜったいに忘れない「魔法のコツ」を教えちゃいます!明日からの学校生活が、もっと楽しくなることまちがいなしだよ。
どうして名前を呼ばれると、こんなにうれしいの?
学校で、こんなふうに声をかけられたことはありませんか?
「ねえねえ、これ貸して!」
もちろんこれでも仲良くはなれますが、もしこう言われたらどうでしょう?
「〇〇くん、これ貸して!」
たったこれだけなのに、なんだかドキッとしませんか?自分の名前を呼ばれた瞬間、私たちは「自分という存在を、しっかり見てくれた!」と感じて、胸がポカポカあたたかくなります。
脳科学でわかる!「名前」は脳のスーパーパワーワード
脳科学の研究で、人間の脳は「自分の名前」を聞いたときに、特別な場所がピカッと光ることがわかっています。脳は、世界中のどんな音よりも、「自分の名前」が大好きなんです。
つまり、お友達の名前を呼んであげることは、相手の脳に「大好きだよ!」という最高のプレゼントをあげているのと同じことなのです。
クラス替えがあったときや、新しい班になったとき、習い事で新しい友だちができたとき。早く仲良くなりたいなら、まずは名前をしっかり覚えて、呼ぶことからはじめましょう。
今日からできる!名前を忘れないための「3つの魔法」
「でも、人の名前を覚えるのってむずかしいよ……」というキミのために、心理学のテクニックを使った、とっておきの覚え方を紹介します。教室や家で、今すぐ試してみよう!
魔法のルール1:聞いた直後の「オウム返し」
新しい友だちと出会って、自己紹介をしたとします。「はじめまして、佐藤です」と言われたら、ただ「うん、よろしく」と聞き流すのではなく、こう言い返してみましょう。
「佐藤くん、よろしくね!」
声に出して名前をもう一度言うだけで、脳は「あ、この情報はすごく大切なんだな!」と勘違いして、記憶の引き出しの奥にしっかりしまいこんでくれます。これを心理学では「復唱(ふくしょう)」と言います。あいさつをするときに、相手の名前をセットで声に出すだけなので、明日からすぐにできますね。
魔法のルール2:心の中で「3回」つぶやく
新しい係や委員会で、はじめて一緒になった人の名前を覚えるときのコツです。たとえば、「鈴木さん」と同じ係になったとします。
心の中で、こうつぶやいてみましょう。
- 「鈴木さんと一緒の係なんだな(1回目)」
- 「鈴木さん、これ手伝ってくれる?(2回目)」
- 「鈴木さん、ありがとう!(3回目)」
会話をしている短い時間のあいだに、心の中で3回名前を呼ぶだけで、その名前はもう忘れられない記憶に変身します。
魔法のルール3:顔や持ち物と「セット」で覚える
人間の脳は、文字だけの情報よりも、「絵」や「形」と一緒に覚えたほうが、忘れにくいという性質を持っています。名前と顔が一致しないときは、こんな工夫をしてみましょう。
- 「いつもニコニコしている、笑顔がすてきな田中さん」
- 「きれいにノートをまとめている、字が丁寧な渡辺さん」
- 「ペンケースに大好きな恐竜のシールをはっている、高橋くん」
その人の特徴や持ち物と名前をセットにして覚えると、顔を見た瞬間に「あ、高橋くんだ!」と思い出せるようになります。
クラスの全員の名前を覚えると、こんないいことが起きる!
クラス全員の名前をしっかり覚えて、笑顔で「おはよう、〇〇さん!」と声をかけられるようになると、まわりのみんなのキミを見る目がガラリと変わります。
「この人は、自分のことをちゃんと見てくれている」
そう感じた友だちは、キミに安心して話しかけられるようになります。気づけば、キミのまわりには自然と笑顔の友だちが集まってくるでしょう。
係の仕事やお掃除のときも、「〇〇くん、ここ手伝おうか?」と名前を呼んで声をかけあうだけで、クラス全体の雰囲気がパッと明るくなります。先生や、おうちのお手伝いのときにご家族の名前を呼ぶのも、同じくらい効果バツグンですよ。
さあ、今日の放課後、そして明日学校に行ったら、さっそく友だちの名前を呼んでみませんか?
「名前を呼ぶ」という小さな魔法で、きみもクラスの人気者になろう!