返事がなくても気にせず続ける

📖 『「感じがいい人」になれる!クラスで好かれる10の魔法のルール』
ー 第1章:自分から「おはよう」を先取りする ー
\ 毎日がもっと楽しくなる、すべての小学生へ贈るヒント /
返事がなくても気にせず続ける
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返事がなくても気にせず続ける

朝、げた箱の前で、クラスの友達に「おはよう!」と元気に声をかけたのに、相手は下を向いたままモゴモゴ……。あるいは、聞こえていないのか、そのまま通りすぎていってしまった。

そんなとき、あなたはどう思いますか?

「あれ? 私、何か嫌われるようなことしたかな……」
「せっかく挨拶したのに、無視された。もうあの人には挨拶するのやめようかな」

そんな風に、ちょっと胸がチクッとしたり、いやな気持ちになったりしませんか?

実はこれ、すごくよくあることです。せっかく勇気を出して「おはよう」を先取りしたのに、相手からお返事がないと、なんだか自分が損をしたような、はずかしいような気持ちになりますよね。でも、ちょっと待ってください。

ここで「もう挨拶するのをやめよう」と決めてしまうのは、とってももったいないことです! なぜなら、「感じがいい人」への一番の近道は、相手の反応に関係なく、自分のマイルールをニコニコと続けることだからです。

今日は、挨拶が返ってこなくても絶対にショックを受けない、むしろ「心の得をしちゃう」秘密のコツを、言葉の仕組みからお話ししますね。

「挨拶はキャッチボール」の思いこみをすてよう

私たちはよく、「挨拶はキャッチボールのようなもの」と教えられます。こちらがボール(おはよう)を投げたら、相手がグローブ(返事)で受け止めて、投げかえしてくれる。これが理想の形ですよね。

でも、学校生活を思い出してみてください。みんな、いつも同じテンションとは限りません。

  • 昨日の夜、夜ふかししてしまって、朝からねむくて頭がまわらない日
  • テストのことで頭がいっぱいで、まわりの声が聞こえていない日
  • 朝、お母さんとちょっとケンカして機嫌がななめな日
  • もともと人前で大きな声を出すのがすごく苦手なタイプの子

こんな風に、相手には相手の「余裕のない理由」がたくさんあるのです。あなたを嫌いだから無視しているわけではなくて、ただ「受け止めるエネルギーがゼロだった」というだけのことなのですね。

言葉の科学「社会言語学」から分かること

言葉や会話のルールを研究する学問に「社会言語学(しゃかいげんごがく)」というものがあります。この学問では、私たちが普段つかう言葉は、ただの「情報のやり取り」ではなく、「私たちは仲良しですよ」「敵ではありませんよ」というサイン(合図)だと考えます。

社会言語学の考え方で見ると、「おはよう」という言葉は、ボールを投げて相手からキャッチしてもらうゲームではありません。そうではなく、「私はここにいて、今日も平和にすごしたいです」という、自分のまわりに広げる「あたたかい空気のバリア」のようなものなのです。

つまり、相手が返事をしてもしなくても、「おはよう」と言った時点で、あなたはすでに「クラスに心地よい空気をつくる人」という大仕事をやりとげています。相手の返事は、おまけのようなもの。そう考えると、返事がなくても「まあ、いっか!」と気にならなくなってきませんか?

返事がないときこそ「心の得」をするチャンス

ここで、クラスの人気者や、まわりから「あの人っていつも感じがいいよね」と言われている子たちの秘密を教えちゃいます。

彼ら、彼女らは、挨拶が返ってこなかったとき、心の中でどう思っていると思いますか?

「無視された! プンプン!」とは、実は思っていません。むしろ、こう考えています。

「ラッキー! 今日はあのコ、何か考え事をしてるんだな。私が先に元気パワーをプレゼントしちゃったぞ」

この考え方ができるようになると、あなたのまわりの空気がガラリと変わります。具体的なシチュエーションで、どう行動すると「感じがいい人」になれるのか見てみましょう。

こんなとき、どうする? シチュエーション別・魔法の対応

  • 係の仕事で、黒板の近くにいる男子に声をかけたのに、うなずいただけのとき
    心の中で「よし、今日もミッションクリア!」とつぶやきます。相手は照れくさいだけかもしれないので、追いかけてもう一度言う必要はありません。笑顔ですれ違うだけで十分です。
  • 登校班の班長さんが、挨拶をしても前を向いたまま返してくれないとき
    「朝から重い荷物を持って大変なんだな」と心の中で大人のように想像してみましょう。「おはようございます!」と、いつもと同じトーンで声をかけ続けることで、そのうち班長さんも「あ、いつもこの子は元気に挨拶してくれるな」と気づき、ある日突然、満面の笑みで返してくれるようになります。この「ある日突然の逆転現象」を見るのが、実はとっても楽しいのです!
  • 休み時間に声をかけたのに、友達がスマホやマンガに夢中で聞こえていなかったとき
    怒るのではなく、「あ、今すごい集中モードだな」と面白がりましょう。肩をトントンと叩いて「おーい」と言うのではなく、「またあとでね」とニコッと笑ってその場を離れると、あとで友達が「さっきごめんね!」と走って追いかけてきてくれます。

「続けること」があなたのブランドになる

学校生活を見ていると、こんな人がいませんか?

「自分が機嫌のいいときは大きな声で挨拶するけれど、機嫌が悪いときはぶすっとして誰も無視する人」

こういう人は、残念ながら「気分屋だな」「気をつかうな」と思われてしまいます。反対に、「あの人は、いつ誰にどんなときでも、変わらずフワッと優しい挨拶をしてくれるよね」という人は、クラスみんなからの信頼をガッチリとつかみます。

社会言語学の研究でも、言葉の習慣は「繰り返し(くりかえし)」によって、その人の「キャラクター(人格)」として周りに定着することが分かっています。つまり、あなたが「返事がなくても気にせず挨拶を続ける」を1週間、1か月、半年と続けていくと、クラスのみんなは無意識のうちにこう思うようになります。

「この人は、いつも安心できる人だ」と。

この安心感こそが、「感じがいい人」の最大の武器です。クラスで友だちがたくさんできる子や、みんなから頼りにされるリーダーは、特別な魔法を使っているわけではありません。ただ、「相手の反応ガチャ」に一喜一憂せず、自分の心地よい挨拶をマイペースに貫いているだけなのです。

明日からできる!「気にしない」ための3つのステップ

「そうは言っても、やっぱり返事がないと凹んじゃうよ……」という人のために、明日からすぐに使える具体的なステップを3つ紹介します。学校に行く前に、頭の中でこれを思い出してくださいね。

  • ステップ1:挨拶は「自分のため」のスイッチだと思う
    「相手に届けるため」ではなく、「自分が今日も元気にすごすためのスイッチを入れるんだ」という気持ちで「おはよう」と言ってみましょう。これだけで、声のトーンがパッと明るくなります。
  • ステップ2:相手の「バッドコンディション」を許してあげる
    「あ、今日は寝不足なのかな」「朝ごはん食べ損ねたのかな」と、相手の事情をちょっとだけ想像して、心の中で「ドンマイ!」と声をかけてあげましょう。許してあげることで、あなたの心が傷つかなくなります。
  • ステップ3:3日坊主で終わらせず、ゲーム感覚で続ける
    「今日返事がなくても、めげずに明日も同じように挨拶してみよう。何日続けたら相手が驚いて挨拶を返すようになるかな?」と、まるでゲームのミッションをクリアするように楽しんでみてください。

挨拶は、あなたという素晴らしい人間性を表す、いちばん簡単なアート作品のようなものです。相手がどう受け取るかは相手の自由。でも、どんな美しい花を咲かせるかは、あなた自身が自由に決められます。

明日の朝、教室のドアを開けた瞬間から、さっそく試してみませんか?
返事がなくてもニコニコしているあなたを見て、まわりの空気がフッと明るくなるのを、ぜひ楽しみにしてみてくださいね。

📖 『「感じがいい人」になれる!クラスで好かれる10の魔法のルール』
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