自分の好きなことを大切にする

📖 『クラスでいちばん好かれる子の秘密 〜敵を作らない50の魔法の習慣〜』
ー 第5章:長く愛されるための「心の余裕」の習慣 ー
\ 毎日がもっと楽しくなる、すべての小学生へ贈るヒント /
自分の好きなことを大切にする
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自分の好きなことを大切にする

クラスで「みんなから好かれる子」は、実はまわりのことばかり気にしているわけではありません。むしろ、自分自身のことをとても大切にしています。「自分を大切にする」とは、わがままになることではありません。自分の「好き」という気持ちを、ちゃんと自分で育ててあげることなのです。

毎日学校で過ごしていると、ときどき「みんなと同じにしないといけないかな?」と不安になることはありませんか? 休み時間にみんながドッジボールをしているから、本当は図書室で本を読みたいけれど、無理をして校庭に出る。そんな経験、一度はあるはずです。でも、実はその「無理」が、心の余裕をなくす原因になっているのです。

「好き」は心の充電器

心理学には「自己肯定感(じここうていかん)」という言葉があります。これは「自分はこれでいいんだ」「自分にはいいところがある」と思える力のことです。この力がある子は、いつも心に余裕があります。だから、友達が失敗しても優しく声をかけられるし、誰かと意見が違っても怒らずに話を聞くことができるのです。

この力を高める一番の近道は、自分が夢中になれる時間を大切にすることです。例えば、こんな時間です。

  • 図書室のすみっこで、大好きな図鑑をじっくり眺める
  • 家で、誰にも邪魔されずにパズルを完成させる
  • お絵かきノートに、自分だけのキャラクターをたくさん描く
  • お風呂の中で、今日あった楽しいことを思い出しながら歌をうたう

これらは、あなたにとっての「心の充電器」です。好きなことに集中しているとき、心はとても穏やかで、自由になります。この「自分だけの世界」を持っている子は、学校で少し嫌なことがあっても、「まあ、帰ったら大好きなあの続きができるからいいか!」と、すぐに気持ちを切り替えることができます。

「ちがい」は宝物だと知ろう

文化人類学という学問では、「人間はみんなちがうからこそ、助け合える」という考え方をとても大切にします。もしクラス全員が同じことしか好きじゃなかったら、どうなるでしょうか? 係活動も、遊びも、全部同じになってしまって、新しい発見はひとつも生まれませんよね。

あなたが「私はこれが好き!」と自信を持って言えることは、クラスにとっての「宝物」です。例えば、昆虫が好きな子がクラスにいれば、校庭で見つけた変な虫の名前を教えてもらえます。お裁縫が好きな子がクラスにいれば、体操服のボタンが取れたときに助けてもらえます。

「みんなと合わせなきゃ」と自分を消してしまうより、「私はこれが好き!」とキラキラしている子の方が、まわりも「この子って面白いな」「もっと話してみたいな」と自然に集まってくるのです。

明日からできる「好き」を守る3つのステップ

では、明日からどうすればもっと自分の「好き」を大切にできるでしょうか。無理なくできる3つの魔法を紹介します。

  • 「ひとり時間」を1日15分だけ作る
    宿題が終わったあとや、寝る前の少しの時間でいいので、誰の目も気にせず自分の好きなことに没頭してみましょう。読書でも、工作でも、ただ空を眺めるのでも構いません。「この時間は私のためのもの」と決めるだけで、心はぐっと強くなります。
  • 「好き」を言葉にして伝えてみる
    仲のいい友達に、「私、実はこういうのが好きなんだ」と話してみてください。もし相手が「へえ、面白いね!」と言ってくれたら最高ですし、もし興味がなさそうでも大丈夫。「私はこれが好きなんだ」と言葉にすることで、自分の気持ちを自分で認めてあげることができます。
  • 誰かの「好き」も認めてあげる
    自分の「好き」を大切にできる人は、同じように友達の「好き」も尊重(そんちょう)できます。友達が一生懸命何かに取り組んでいたら、「それ、楽しそうだね」と声をかけてみてください。お互いの「好き」を認め合う関係は、どんなに時間が経っても壊れない、強い絆になります。

「自分」があるから、敵はできない

「敵を作らない」というのは、誰にでもいい顔をして、自分の意見を言わないことではありません。むしろ逆です。自分の芯(しん)がしっかりしている人は、他人を攻撃したり、悪口を言ったりする必要がありません。なぜなら、自分の世界が充実していて、心に余裕があるからです。

誰かの悪口を言っている人は、実は自分に自信がないことが多いのです。自分の好きなことが見つからなくて、不安だから、誰かを仲間はずれにしたり、バカにしたりして安心しようとします。そんな悲しいループに巻き込まれないためにも、あなたには「自分の好きなこと」という最強の盾(たて)を持っていてほしいのです。

明日、学校に行ったら、まずは自分の「好き」をひとつだけ見つけてみてください。休み時間にこっそりノートに好きな絵を描くのでもいい。給食のメニューで一番好きなものを全力で味わうのでもいい。それだけで、あなたの心は少しだけ広くなり、まわりの人にも優しくなれるはずです。

あなたは、あなたでいていい。あなたがあなた自身を大切にすればするほど、まわりの人たちも、あなたのことをもっともっと大好きになるはずですよ。

📖 『クラスでいちばん好かれる子の秘密 〜敵を作らない50の魔法の習慣〜』
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