第4章:チームで協力し合う「みんなと仲良くする」習慣
仲間外れを作らないように声をかける
ねえ、キミは「みんなで遊ぶのって最高!」って思ったこと、あるかな? 休み時間に友だちとわいわい遊んだり、クラスのみんなで力を合わせて大きな作品を作ったりするのって、本当に楽しいよね。でも、ふと周りを見渡したとき、一人ぼっちでポツンとしている子を見かけることはないかな?
そんなとき、「どうしようかな…」って迷っちゃう気持ち、よくわかるよ。でもね、そんな時にキミが勇気を出して声をかけることができたら、それはまるで魔法みたいに、その子の心も、クラスの空気も、キラキラ輝かせることができるんだ。この章では、どうしたらみんながもっと仲良くなれて、誰も仲間外れにならないような、素敵なクラスを作れるのか、そのとっておきの「魔法のルール」を教えちゃうね!
どうして仲間外れが生まれちゃうんだろう?
「みんなで仲良くしようね!」って言われても、なかなか難しいときもあるよね。どうして、仲間外れが生まれてしまうんだろう? それにはね、ちょっとむずかしい言葉で言うと「ゲーム理論」とか「組織社会学」っていう、人が集まって生活するときの「ひみつ」が関係しているんだ。でも大丈夫、キミにもわかるように、カンタンな言葉で説明するね!
「自分だけ得したい」気持ちと「みんなで得する」気持ち
キミは、おやつをもらったとき、「全部ひとりで食べたい!」って思ったことはないかな? それはね、「自分だけ得したい」っていう気持ちなんだ。もちろん、悪いことじゃないよ。でも、もしおやつをみんなで分け合ったら、どうなるだろう? 確かに、自分の分はちょっと減っちゃうかもしれない。でも、みんなが「ありがとう!」って笑顔になって、もっと楽しい時間になるかもしれないよね。
これを「ゲーム理論」っていう学問では、「協力すると、ひとりひとりがもらえるものよりも、みんなで協力した方が、もっとたくさんの『良いこと』が生まれるよ!」って教えてくれるんだ。もし、みんなが「自分だけ得したい」って思っちゃうと、最終的には誰も得しないことになっちゃうこともあるんだよ。
例えば、クラスの出し物で、みんなが「自分は目立つ役がいい!」って言い合って、誰も裏方の仕事をしなかったらどうなると思う? きっと、出し物はグダグダになっちゃって、誰も楽しくないよね。でも、「誰かが裏方をやってくれるなら、自分は目立つ役を頑張ろう!」とか、「みんなで協力して、最高の出し物にしよう!」って思えたら、きっとみんなが笑顔になれる、最高の出し物になるはずだよね。
「誰かがやってくれるだろう」って思っちゃう気持ち
もうひとつ、仲間外れが生まれるひみつがあるんだ。それはね、「組織社会学」っていう学問でわかることなんだけど、クラスみたいにたくさんの人が集まっていると、「誰かがやってくれるだろう」って思っちゃうことがあるんだ。
例えば、教室の床にゴミが落ちていたとするよね。もし、キミ一人しかいなかったら、「あ、ゴミだ。拾わなきゃ」って思うかもしれない。でも、クラスのみんなが教室にいるときだとどうだろう? 「誰かが拾うだろう」って思って、結局誰も拾わないままになっちゃうことってないかな?
これは、人がたくさんいると、一人ひとりが「自分が動かなくても大丈夫だろう」って思っちゃう心の動きなんだ。もし、一人ぼっちの子がいても、「誰かが声をかけるだろう」って思って、結局誰も声をかけないままになっちゃうことがあるんだよ。
でもね、もしキミが「誰かがやってくれるだろう」じゃなくて、「自分が動いてみよう!」って思えたら、その一歩が、クラスの空気を大きく変える「魔法の一歩」になるんだ。
仲間外れを作らない「魔法の声かけ」
じゃあ、実際にどうやって声をかけたらいいんだろう? 難しく考える必要はないよ。ちょっとした勇気と、いくつかのコツを知っていれば、キミもすぐに「魔法の声かけ」名人になれるんだ!
遊びに誘う魔法の声かけ
休み時間、みんなが楽しそうに遊んでいるのに、一人で本を読んでいる子や、ぼーっと外を見ている子を見かけたら、どうする?
こんな声をかけてみよう!
- 「ねえ、今からみんなでドッジボールするんだけど、よかったら一緒にやらない?」
- 「〇〇ちゃん、今何してるの? もしよかったら、鬼ごっこに混ざらない?」
- 「〇〇くん、今、ブランコ空いてるよ。一緒に乗らない?」
ポイントは、「一緒に」とか「混ざらない?」っていう言葉を入れること。そして、相手が断っても大丈夫なように、「よかったら」とか「もし」っていう言葉もつけると、相手もプレッシャーを感じずに返事ができるよ。
係活動やグループワークでの魔法の声かけ
係活動やグループでの発表準備って、みんなで協力するのが大切だよね。でも、中には何をしたらいいかわからなくて、黙っちゃってる子もいるかもしれない。
こんな声をかけてみよう!
- 「〇〇くん、この資料をまとめるの、手伝ってくれると助かるな!」
- 「〇〇ちゃん、絵を描くの上手だよね! ポスターの絵、お願いしてもいいかな?」
- 「みんなで意見出し合ってるんだけど、〇〇くんも何かアイデアある?」
相手の得意なことを見つけてお願いしたり、「助かるな」と感謝の気持ちを伝えたりすると、相手も「自分も役に立てるんだ!」って嬉しくなるよ。意見を求めるときは、「何かアイデアある?」と、どんな小さな意見でも受け入れる姿勢を見せるのが大切だよ。
困っている子への魔法の声かけ
忘れ物をして困っている子や、転んで泣いている子を見かけたとき、どうする?
こんな声をかけてみよう!
- 「どうしたの? 何かあった?」
- 「大丈夫? 手伝おうか?」
- 「消しゴム、余ってるから貸してあげようか?」
相手の気持ちに寄り添って、「どうしたの?」と優しく聞いたり、「手伝おうか?」と具体的に提案したりすると、相手は「助けてもらえた!」って安心するよ。困っているときに声をかけてもらえると、本当に嬉しいものなんだ。
相手が「入りやすい」雰囲気づくり
声をかけるとき、どんなふうに話すかもとっても大切だよ。
- 笑顔で話す: 笑顔は、相手を安心させる魔法だよ。
- 相手の目を見る: 目を見て話すと、キミの「一緒に遊びたい」っていう気持ちがもっと伝わるよ。
- 優しい声で話す: 怒ったような声じゃなくて、優しくて、ちょっとワクワクするような声で話してみてね。
- 遊びのルールを分かりやすく説明する: 新しく入ってくる子が、どんな遊びなのかわからないと不安になっちゃうよね。「〇〇は、鬼がタッチしたら交代だよ!」みたいに、カンタンなルールを教えてあげると、安心して参加できるよ。
声をかけることの「すごい力」
キミが勇気を出して声をかけることは、ただその子を助けるだけじゃないんだ。実は、もっともっと大きな「すごい力」を持っているんだよ!
みんなが協力すると、もっと大きな「得」がある!
さっきの「ゲーム理論」のお話に戻るけど、キミが一人ぼっちの子に声をかけることで、その子は遊びに参加できるよね。そうすると、その子も楽しいし、キミも新しい仲間と遊べるから楽しい。そして、周りの友だちも「みんなで遊ぶのって楽しいな!」って思うようになる。
もし、クラス全員が「誰かが困っていたら声をかけよう」って思って行動し始めたらどうなると思う? 誰もが安心して学校生活を送れるようになるよね。それは、ひとりひとりがちょっとずつ我慢するよりも、みんなで協力した方が、クラス全体が「最高に楽しい場所」になるっていうことなんだ。これを「みんなで得する」って考えることができるんだよ。
「信頼」という宝物
キミが誰かに声をかけることで、相手は「この子は優しいな」「この子なら信じられる」って思ってくれるようになる。これを「信頼」って言うんだ。信頼は、目に見えないけど、とっても大切な宝物だよ。
「組織社会学」では、信頼があるグループは、みんなが協力しやすくて、目標を達成しやすいって言われているんだ。クラスの中で信頼が生まれると、困ったときに助け合ったり、ケンカになっても仲直りしやすくなったりするんだよ。キミの「魔法の声かけ」が、クラスにたくさんの信頼を生み出すきっかけになるんだ。
クラス全体の「空気」が変わる
一人ぼっちの子に声をかける人がいると、周りの子も「あ、自分も声をかけてみようかな」って思うようになるんだ。まるで、水面に小さな波紋が広がっていくみたいに、キミの行動が、クラス全体に良い影響を与えていくんだよ。
クラスの「空気」って、みんなの気持ちや行動でどんどん変わっていくものなんだ。もし、みんなが「誰かを助けたい」「みんなで仲良くしたい」って思って行動するようになると、クラスはもっと明るく、もっと温かい場所になるんだ。キミの「魔法の声かけ」は、そんな素敵なクラスの空気を生み出す、始まりの一歩なんだよ。
練習しよう!「魔法の声かけ」トレーニング
「よし、明日からやってみよう!」って思ってくれたかな? でも、いきなりは難しいかもしれないよね。だから、ちょっとだけ練習してみよう!
シチュエーションごとの具体的な練習例
【例1:休み時間】
一人で遊んでいる子を見つけたら、心の中でこう言ってみよう。
- 「(〇〇ちゃん、何してるのかな? 楽しそうじゃないな…)よし! 『ねえ、今からみんなで鬼ごっこするんだけど、よかったら一緒にやらない?』って言ってみよう!」
【例2:係活動】
手が止まっている子を見つけたら、心の中でこう言ってみよう。
- 「(〇〇くん、困ってるみたいだな…)よし! 『〇〇くん、このプリント配るの、手伝ってくれると助かるな!』って言ってみよう!」
【例3:困っている子】
何か落としちゃった子を見つけたら、心の中でこう言ってみよう。
- 「(あ、消しゴム落としちゃったみたいだ…)よし! 『大丈夫? 拾ってあげようか?』って言ってみよう!」
失敗しても大丈夫!
もし、声をかけても「ううん、いい」って断られちゃったり、ちょっと気まずい雰囲気になっちゃったりしても、大丈夫だよ! 勇気を出して声をかけたキミは、それだけで素晴らしいんだ。相手は、その時たまたま一人でいたかっただけかもしれないし、キミの気持ちはちゃんと伝わっているはずだよ。
大切なのは、「誰かを気にかける気持ち」と「行動してみる勇気」なんだ。何度も練習していくうちに、きっとキミは、どんな時でも自然に「魔法の声かけ」ができるようになるはずだよ。
さあ、明日から、キミの「魔法の声かけ」で、クラスをもっともっと素敵な場所に変えていこう! キミの一言が、誰かの心を温め、クラス全体を明るくする、最高の魔法になるんだからね!