自分の気持ちを正直に言葉にする

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ー 第4章:自分をもっと好きになる「心の整え方」 ー
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自分の気持ちを正直に言葉にする
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自分の気持ちを正直に言葉にする

「本当はこう思っているけれど、みんなとちがう意見を言うのははずかしいな」
「こんなことを言ったら、わがままだと思われないかな?」

学校でそんなふうに、自分の心をぎゅっと閉じ込めてしまうことはありませんか? 係活動の話し合いや、休み時間の遊びの相談で、言いたいことを飲み込んでしまう。そんなあなたは、とてもやさしい人です。まわりの空気を読んで、みんなが楽しく過ごせるように気を使っているのですね。それは、あなたのすてきな才能です。

でも、もしあなたが「なんだか毎日、少しだけ疲れるな」と感じているなら、それは心が「もっと本当の自分を出したいよ!」とサインを出しているのかもしれません。心理学の世界では、自分の気持ちを言葉にすることは、心の健康にとって一番大切な「お薬」だと言われています。

「感情に名前をつける」だけで脳は安心する

脳科学の研究で、おもしろいことがわかっています。人間は、自分の「モヤモヤした気持ち」に名前をつけると、脳の興奮がおさまるというしくみがあるのです。これを「感情のラベリング」と呼びます。

たとえば、テストの結果が悪くて落ち込んでいるとき。「なんだかよくわからないけど、イライラする!」と暴れるよりも、「ああ、私は今、テストの点数が低くて『くやしい』んだな」と心の中でつぶやいてみてください。これだけで、脳のパニックがおさまり、心がすっと軽くなります。

自分の気持ちを言葉にするということは、自分の中にいる「もう一人の自分」と仲直りする作業なのです。自分を大切にできる人は、まわりの人からも大切にされます。あなたが自分らしくいることは、実はクラスのみんなにとっても、とても心地よいことなのですよ。

「アイ・メッセージ」で、やさしく伝えよう

自分の気持ちを正直に言うとき、大切なコツがあります。それは「アイ(I=私)」を主語にすることです。これを「アイ・メッセージ」と言います。相手をせめるのではなく、自分の気持ちを伝える魔法の言葉です。

  • 「どうしていつも片付けないの!」(これは相手をせめる言葉です)
  • 「あなたが片付けてくれると、私はとってもうれしいな」(これがアイ・メッセージです)

どうでしょう? 言われたほうも、なんだか温かい気持ちになりませんか? 「私はこう思う」「私はこう感じた」と伝えることは、決してわがままではありません。むしろ、相手に「あなたのことをもっと知りたい」というサインを送る、とても親切なコミュニケーションなのです。

明日からできる「正直になる」練習

いきなり大きな声で意見を言う必要はありません。まずは、小さな練習から始めてみましょう。次の3つのステップを試してみてください。

  • 「今の気持ち」を心の中で実況する
    給食の時間が始まったら、心の中でこう言ってみてください。「今日のおかずは大好きだから、ワクワクしているぞ」とか「ちょっと眠いから、少し疲れているな」など。自分の今の状態を言葉にするだけで、自分自身への理解が深まります。
  • 「うれしい」を言葉にしてプレゼントする
    友達が消しゴムを貸してくれたとき、「ありがとう」にプラスして「貸してくれて、すごく助かったよ!」と一言付け加えてみましょう。自分のプラスの感情を言葉にすると、あなたのまわりには自然と笑顔が集まってきます。
  • 「イヤなこと」は、ていねいに伝える
    もし友達に嫌なことをされたら、黙り込まずにこう言ってみましょう。「今の言い方、少し悲しいな」。怒るのではなく、ただ「悲しい」という自分の気持ちを伝えるだけでいいのです。相手も「あ、そうだったのか。ごめんね」と気づくチャンスが生まれます。

自分の気持ちを正直に言葉にすることは、自分を大切にするという「自分へのプレゼント」です。あなたが自分の気持ちを大切にすればするほど、あなたの心は強くなり、まわりの人たちもあなたを信頼してくれるようになります。

明日、学校に行ったら、まずは「今日の給食、おいしいね!」と、となりの席の友達に自分の気持ちを伝えてみてください。その小さな一言が、あなたをクラスいちの人気者にする、最初の魔法の一歩になるはずです。

あなたは、あなたのままで、十分すてきな存在です。その素直な心を、もっともっと外に出してあげてくださいね。

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