寝る前に今日あった良いことを三つ思い出す

📖 『クラスのみんなと仲良くできる!「敵を作らない」魔法の話し方』
ー 第5章:脳が喜ぶ「ポジティブ」な習慣 ー
\ 毎日がもっと楽しくなる、すべての小学生へ贈るヒント /
寝る前に今日あった良いことを三つ思い出す
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寝る前に今日あった良いことを三つ思い出す

学校から帰ってきて、宿題をして、ごはんを食べて、お風呂に入る。毎日おなじことのくり返しのように思えるけれど、実はあなたの脳は、毎日ものすごい量の情報をあつかっています。テストで間違えたこと、休み時間に誰かに言われたちょっとイヤな言葉、給食の苦手なメニュー……。そんな「ちょっとモヤモヤすること」ばかりを考えて眠りにつくと、脳は「今日はイヤな日だった!」と記憶を書きこんでしまいます。

でも、もし寝る前のたった5分間で、脳の「記憶の書きかた」を変えることができたらどうでしょうか。実は、世界中の科学者が認めている、「幸せな気持ちで明日を迎えるための魔法の習慣」があるのです。それが、「寝る前に『今日あった良いこと』を三つ思い出す」というルールです。

脳は「最後に考えたこと」を大切にする

脳科学の世界では、人間には「ネガティブ・バイアス」という性質があると言われています。これは、むかしむかし人間が野生でくらしていたころ、「命を守るために危険に注意を向ける」必要があったことからきている、脳の防衛本能です。つまり、人間は放っておくと、良いことよりも「失敗したこと」や「こわいこと」にばかり目がいってしまうようにできているのです。

でも、今の学校生活で毎日命の危険があるわけではありませんよね。それなのに、脳がずっと「危ない!」「失敗した!」というモードのままだと、クラスのみんなと話すときも、つい相手の悪いところばかりが気になってしまいます。これが、「敵を作ってしまう」原因の一つです。

そこで、寝る前の「三つの良いこと」です。脳には、寝る直前に考えたことを「今日のまとめ」として整理するクセがあります。今日あったイヤなことを忘れて、楽しいことを三つ思い出すだけで、脳は「今日は良い一日だった!」と判断し、その記憶を大切に保存してくれるのです。これを続けると、あなたの脳は「良いこと探し」が得意な、ポジティブな脳へと進化していきます。

「良いこと」は小さくていい。探し方のコツ

「良いことなんて、そんなに毎日ないよ!」と思うかもしれません。でも、大きなイベントである必要はありません。脳を喜ばせるための「良いこと」は、実は足元にたくさん落ちています。こんなふうに探してみてください。

  • 「当たり前」を感謝に変える:「お母さんが作ってくれたカレーがおいしかった」「お父さんが駅までむかえに来てくれた」
  • 自分をほめる:「忘れ物をしないで学校に行けた」「宿題を自分から始めた」「友達に『おはよう』って自分から言えた」
  • 小さな発見を喜ぶ:「帰り道にきれいな花を見つけた」「図書室で読みたかった本が見つかった」「給食の牛乳が冷たくておいしかった」

どうですか? じっくり思い出せば、三つくらいならすぐに見つかりそうでしょう? 係の仕事で黒板をきれいに消せたこと、掃除の時間にホウキをきれいに並べたこと。そんな小さなことでも、脳にとっては立派な「良い記録」なのです。

「敵を作らない」ための心の土台をつくる

なぜ、この習慣が「敵を作らない」ことにつながるのでしょうか。それは、「心の余裕」が生まれるからです。

毎日、良いことを見つけて眠りにつく人は、朝起きたときから心が穏やかです。心が穏やかな人は、クラスで誰かが失敗しても「まあ、そんなこともあるよね」と受け流すことができます。逆に、いつもイヤなことばかり考えていると、心がトゲトゲして、誰かのちょっとした言葉にもイライラしてしまい、それが原因でケンカになってしまうのです。

「良いこと探し」を続けていると、あなたの周りには自然と「おだやかな空気」が流れるようになります。その空気を感じ取った友達は、あなたと一緒にいると安心するようになり、自然と味方が増えていきます。敵を作らない人は、特別な話し方をしているわけではありません。ただ、「自分の脳を、幸せを感じやすい状態にセットしている」だけなのです。

今夜から始める「魔法のノート」

もしできれば、小さなお気に入りのノートを一冊用意して、寝る前にその三つを書いてみてください。書くという動作は、脳にとって「しっかり記憶する」というサインになります。

書く内容は何でもOKです。

  • 今日、一番笑ったことは何?
  • 誰かに親切にできたことはある?
  • 自分の中で「これは頑張った!」と思えることは?

これを一週間つづけてみてください。二週間目には、学校でイヤなことがあっても、「でも、夜には良いことを三つ思い出せばいいや」と思えるようになります。この「心の逃げ場」があるだけで、あなたの学校生活はぐっと楽になります。

明日、学校でクラスメイトと顔を合わせたとき、あなたは昨日よりも少しだけ笑顔が増えているはずです。その笑顔こそが、敵を遠ざけ、友達をひきつける最強の武器になります。さあ、今夜のベッドタイムから、あなたの脳を「幸せモード」に切り替えてみませんか?

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