「できない」を「次はこうしよう」に変える

📖 『「感じがいい人」になれる!クラスで好かれる10の魔法のルール』
ー 第4章:ネガティブな言葉をポジティブに変える ー
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「できない」を「次はこうしよう」に変える
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「できない」という言葉の正体

みんなは、学校でこんなふうに思ったことはありませんか?

  • 「ドッジボールで、またボールを取れなかった。ぼくは運動ができない……」
  • 「テストでむずかしい問題が出た。私には絶対に無理だ!」
  • 「係のポスター作り、絵がヘタだから手伝えないよ……」

こんなふうに、心の中や口から思わず出てしまう「できない」「無理」「ダメだ」という言葉。これを、心理学やことばの研究では「ネガティブ・ワード(マイナスのことば)」と呼びます。

実は、この「できない」という一言は、聞いたまわりの人だけでなく、言っている自分自身の心や脳にも、すごくいじわるなパワーを持っているのです。

今日は、この「できない」を「次はこうしよう!」に変えるだけで、クラスの雰囲気がパッと明るくなり、みんなが自然と応援したくなる「感じがいい人」になれる秘密を教えちゃいます! 明日から学校で使える魔法のルール、さっそく見ていきましょう。

ことばの裏にある意味を研究する「ご用論(ごようろん)」の秘密

「でも先生、言葉をちょっと変えただけで、そんなに変わるの?」って思いますよね。

ここで、少しだけカッコいいお話をします。大学の先生たちが研究している「語用論(ごようろん)」という学問があります。これは、「私たちが使っている言葉が、聞いた人の心や行動にどんな影響を与えるか」を研究する学問です。

語用論の考え方では、言葉にはただの意味だけでなく、「相手の心を動かすスイッチ」が入っているとされています。

たとえば、給食当番のときを思い出してください。

  • Aくん:「スープをこぼしちゃった。ぼく、もう配膳(はいぜん)できない」
  • Bくん:「スープをこぼしちゃった。次はこぼさないように、お盆を両手でもとう!

どうですか? Aくんの「できない」を聞いた周りの人は、「あ、Aくんは困っちゃったんだな」とそこで話が終わってしまいます。最悪の場合、「めんどくさそうだな」なんて思われてしまうかもしれません。

でも、Bくんの「次はこうしよう!」を聞いた周りの人はどうでしょう? 「そうだね、次から気をつけよう! 手伝うよ!」と、自然と温かい気持ちになりますよね。

つまり、語用論の視点から見ると、言葉は「そこで試合終了にする呪文(じゅもん)」にもなれば、「みんなで力を合わせるためのスタートの合図」にもなるのです。

今日からできる!「ネガティブ」を「ポジティブ」に変える3つのステップ

それでは、実際に「できない」を「次はこうしよう」に変えるための、具体的なトレーニングを3つ紹介します。どれも明日からノートの端っこや、クラスの係の活動で使えることばかりです。

ステップ1:「でも、だって」を「次は」にバトンタッチする

失敗したときや、うまくできなかったとき、言い訳をしたくなることってありますよね。「だって、時間がなかったんだもん」「ぼくには難しすぎたんだもん」。

この「だって」という言葉は、自分の心にフタをして、成長を止めてしまうストッパーです。これを「次は」という言葉にバトンタッチしてみましょう。

【学校での具体例:テストが返ってきたとき】

  • 今まで:「算数のテスト、ケアレスミスばっかりでできなかった……」
  • 魔法のルール:「計算ミスしちゃった! 次は、答案を出す前に、名前のところまでもう一回見直そう!

「次はどうするか」を口に出した瞬間、脳は「次は成功するための作戦」を考え始めます。これが、感じがいい人がやっている頭の使い方です。

ステップ2:「むずかしい」を「おもしろそう」に翻訳する

図工の時間や、新しい係決めなどで、「うわ、この工作むずかしそう……」「新しい係、自分にできるかな」と不安になることはありませんか?

ここで「むずかしいからやらない」と言ってしまうと、まわりの人からは「ちょっと面倒くさがる子だな」という印象を持たれてしまいます。

そんなときは、頭の中で「むずかしい」を「おもしろそう(または、やりがいがありそう)」に翻訳(ほんやく)してみましょう。

【学校での具体例:新しい係の仕事が決まったとき】

  • 今まで:「黒板係の仕事、毎日文字をきれいに書くの、ぼくにはできないよ」
  • 魔法のルール:「黒板係か! 毎日みんなが読みやすいように、文字の大きさを工夫するチャレンジをしてみよう!

「できない」を「チャレンジ」と言い換えるだけで、なんだか自分がヒーローになったみたいにワクワクしてきませんか?

ステップ3:「手伝って」を「一緒にやろう」に変える

自分一人ではどうしようもできないとき、お友達や先生に助けてもらうのはとても大切なことです。でも、頼み方にも「感じがいい人」のコツがあります。

ただ「できないからやって」と言うだけでは、手伝うお友達も少し疲れてしまうかもしれません。

【学校での具体例:掃除の時間】

  • 今まで:「机が重くて、ぼく一人じゃ運べない……(だからやって)」
  • 魔法のルール:「この机、ちょっと重いね! 一緒に端っこを持って、せーので運ぼう!

「手伝って」ではなく、「一緒に〜しよう」と声をかけることで、相手は「命令された」のではなく「チームになった」と感じます。これが、クラスで大人気になれる秘密のコミュニケーション術です。

言葉が変われば、クラスの空気が変わる

言葉は、目には見えないけれど、教室の空気を形づくる大切な空気のようなものです。

「できない」「無理」という言葉があふれているクラスと、「次はこうしよう!」「一緒にやってみよう!」という言葉があふれているクラス。どちらが居心地がよくて、毎日学校に行くのが楽しみになるでしょうか?

答えはもちろん、後者ですよね。

最初に「できない」と思ってしまうのは、決して悪いことではありません。人間だれしも、うまくいかないときは不安になります。大切なのは、そのあとに続く「二言目の言葉」です。

「できない」と言いそうになったら、心の中でそっとストップをかけてみてください。

そして、こう自分に語りかけてみましょう。

「おっ、ここからが成長のチャンスだ! 次はどんな作戦にしようかな?」

この魔法のルールを使えば、あなたの周りには自然と笑顔が集まり、先生も友達も「あなたと一緒にいると楽しいな」と感じてくれるようになります。さあ、明日からの学校生活で、まずは一つ、ポジティブな言葉を使ってみましょう!

📖 『「感じがいい人」になれる!クラスで好かれる10の魔法のルール』
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