「おはよう」にプラス一言付け加える

📖 『クラスのみんなと仲良くできる!「敵を作らない」魔法の話し方』
ー 第1章:好かれる人の「最初のひとこと」 ー
\ 毎日がもっと楽しくなる、すべての小学生へ贈るヒント /
「おはよう」にプラス一言付け加える
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「おはよう」にプラス一言付け加える

朝、教室のドアを開けたとき、あなたはどんな気持ちですか? 「今日はだれと遊ぼうかな」とワクワクする子もいれば、「だれにも話しかけられなかったらどうしよう」と、少しドキドキする子もいるかもしれませんね。

クラスのみんなと仲良く過ごすための「魔法」は、実はとってもシンプルです。それは、「おはよう」というあいさつに、あと一言だけプラスすることです。

言葉の研究(社会言語学では「語用論」といいます)では、言葉には「情報を伝える」役割のほかに、「相手との心の距離を近づける」という大切な役割があることがわかっています。ただ「おはよう」と言うだけでは、あいさつという「情報」を伝えただけですが、そこにプラスアルファの一言を添えるだけで、相手は「この人は私のことを見てくれているんだ!」と感じるようになるのです。

「プラス一言」の魔法はこう使う!

では、具体的にどんな一言を付け加えたらいいのでしょうか。難しいことを考える必要はありません。相手の「変化」や「持ち物」に注目するだけでいいのです。

  • 「おはよう! その新しい筆箱、かっこいいね!」
  • 「おはよう! 今日は髪型がかわいいね」
  • 「おはよう! 昨日テレビで言ってたゲーム、買った?」

これだけで、相手は「自分のことを見ていてくれたんだ」と嬉しくなります。これを心理学では「ストローク」と呼びます。相手の存在を認めてあげる言葉をかけると、相手の心はポカポカと温まり、あなたに対して「この人は話しやすい人だ」という安心感を抱くようになるのです。

なぜ「一言」が敵を作らないのか?

どうしてこの一言が大切なのでしょうか。それは、「あなたは私にとって大切な存在ですよ」というメッセージを、言葉の裏側に隠すことができるからです。

何も言わずにすれ違うと、相手は「自分は嫌われているのかな?」と不安になることがあります。でも、一言声をかけるだけで、その不安は消えます。不安が消えれば、相手はあなたに敵意を持つ理由がなくなりますよね。これが、「敵を作らない」ための論理学の第一歩です。

もし、相手が少し不機嫌そうに見えても大丈夫です。「おはよう! 今日はなんだか元気がないみたいだけど、どうしたの?」と声をかけてみてください。自分の変化に気づいてくれる人がいるだけで、人は怒りや悲しみが少しだけ和らぐものです。

明日からできる「魔法のフレーズ」リスト

学校で使える、とっておきのプラス一言をいくつか紹介しますね。明日、教室に入るときに試してみてください。

  • 係の仕事をしている子に:「おはよう! 毎日黒板消してくれてありがとう。助かってるよ」
  • 休み時間に本を読んでいる子に:「おはよう! それ、おもしろい本なの? 今度教えて!」
  • いつもと違う服や靴の子に:「おはよう! その靴、速く走れそうだね!」
  • ちょっと元気がなさそうな子に:「おはよう! 今日の給食、カレーだから楽しみだね」

「観察する」ことは「思いやる」こと

「でも、何を言えばいいか思いつかないよ」というときは、「相手をよく観察する」ことから始めてみましょう。

相手がどんな消しゴムを使っているか、どんなノートを使っているか、どんな色の鉛筆が好きか。じっくり観察していると、自然と「あ、新しいシール貼ってる!」と気づくことが増えていきます。この「気づく力」こそが、相手を思いやる心そのものです。

言葉の研究において、コミュニケーションとは「言葉のキャッチボール」と言われます。でも、ただボールを投げるだけではいけません。相手が受け取りやすいボール、相手が「楽しい!」と思えるボールを投げることが大切なのです。「プラス一言」は、相手が一番受け取りやすい、柔らかくて温かいボールなんですよ。

「敵」ではなく「味方」を増やすために

クラスの中には、自分とは考え方が違う子や、苦手だなと感じる子もいるかもしれません。でも、そんな子にこそ「おはよう」に一言添えてみてください。「おはよう! 今日、社会のテストだね。がんばろう!」と声をかけるだけで、相手はあなたを「敵」ではなく「同じチームの仲間」だと認識し始めます。

言葉は、使い方一つで世界を変える魔法です。あなたが今日かけたその一言が、誰かの学校生活を明るくし、あなた自身を「みんなから好かれる人」に変えていくのです。

明日の朝、教室のドアを開けるのが楽しみになってきませんか? 勇気を出して、たった一言、付け加えてみてください。きっと、昨日までとは違う、笑顔の輪が広がっているはずですよ。

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