相手の目を見て話を聞く

📖 『もっと仲良くなれる!だれからも好かれる「神」コミュニケーション術』
ー 第2章:相手の話をしっかり聞こう ー
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相手の目を見て話を聞く
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相手の目を見て話を聞く

学校で、友達とお話をするとき、きみはどこを見ていますか?

ノートにめを落としていたり、まどの外のグラウンドを走っているクラスメイトが気になったりしていませんか? もしかすると、ゲームの画面を思い出しながら、生返事(なまへんじ)になってしまうこともあるかもしれません。

でもね、ちょっと想像してみてください。きみが、今日の国語の時間にがんばって書いた作文のすてきなところを、お友達に聞いてほしいとき、その子がスマホや漫画をちらちら見ながら「ふーん、すごいね」と言ったら、どんなきもちがしますか?

「なんだか、ぼくの話にきょうみがないのかな」「聞いてくれていないみたいで、さみしいな」と感じてしまいますよね。人間は、とても正直な生き物です。口では「聞いているよ」と言っていても、目線がどこかへいっていると、「この人は自分に関心がないんだな」と心で感じ取ってしまうのです。

心理学の世界では、目と目を合わせることには、相手の心を大きく動かすすごいパワーがあることが分かっています。心理学の実験で、人間は「自分の目を見て話を聞いてくれる人」に対して、自然と信頼感や好意を抱くということが何度も確かめられています。

目を合わせることは、言葉を使わない「最高のお手紙」のようなものです。「私はあなたの大切な話に、しっかり耳をかたむけていますよ」「あなたといる時間がとても楽しいです」というサインを、目からビームのように相手の心へ届けているのです。これを心理学のむずかしい言葉で「アイコンタクトの心理効果」と言ったりしますが、かんたんに言えば、「目は口ほどにものを言う」ということですね。

学校生活で実践する!「目を見る」3つのステップ

「でも、ずーっと相手の目を見つめ続けるなんて、はずかしくてできないよ!」

そう思った人も多いはずです。大丈夫。じつは、プロのカウンセラーやアナウンサーでも、相手の目を100パーセントずっと見つめているわけではありません。はずかしがり屋のきみでも、今日からすぐにできる「目を見て話を聞くコツ」を3つ紹介します。

ステップ1:3秒見て、1秒はずす「チラ見マスター」になる

ずっと目を見ていると、にらめっこをしているみたいになって、お互いに緊張してしまいますよね。そこでおすすめなのが、「3秒見て、1秒そらす」というリズムです。

  • お友達が話し始めたら、まず目を見て「3つ数える」
  • ちょっとまばたきをしたり、うなずきながら視線を少しだけ鼻や口もとにずらす(1秒)
  • またパッと目に戻して、3秒見る

これだけで十分です! 視線をずっと固定しなくても、この「ちゃんと見てくれている時間」があれば、お友達は「自分に向き合ってくれている!」と感じてくれます。

ステップ2:目の奥にある「キラキラ」を見つけるつもりで見る

お友達の目を見るのがちょっぴりこわいときは、見方を変えてみましょう。目玉をじーっと見るのではなく、「相手の目の奥にある、その子の楽しそうな気持ちや、今日の出来事を見つけにいこう」という探偵のような気持ちになってみるのです。

「あっ、今日は少しねむそうな目をしているな」「新しい消しゴムを買ってもらってうれしそうな目をしているぞ」と、相手の目のなかの「きもち」を探すように見てみると、はずかしさが消えて、自然とやさしい目で見つめることができます。

ステップ3:目と「うなずき」をセットにする

ただ目を開けて見つめているだけだと、お友達は「人形みたいで、ちょっとこわいな…」と思ってしまうかもしれません。そこで大切なのが、「うなずき」の魔法をプラスすることです。

  • 相手が「昨日ね、お母さんとお出かけしたんだ」と言ったら、目をパッと見て、大きく1回うなずく
  • 「へえ!どこに行ったの?」と聞き返すときも、目を見る
  • 相手が自分の気持ちを話しているときは、小さく縦に何回も首をふって、目で「うんうん、聞いてるよ」と相づちを打つ

目と体全体(うなずき)が連動すると、コミュニケーションのパワーは何倍にもふくれ上がります。

こんなときどうする?お悩み解決コーナー

学校生活の中では、「目を見て聞く」のがむずかしい場面もありますよね。よくあるピンチの切り抜け方を知っておきましょう。

黒板やノートを見ながら話されたときは?

係の仕事の相談などで、黒板に貼る画用紙を見ながら「ここをこう切ろうか」と話すことがありますよね。そんなときは、無理に相手の目を見ようとして首を不自然に曲げる必要はありません。「相手がどこを見ているか」に合わせるのがプロの技です。

お友達が画用紙を見ていたら、きみも同じように画用紙を見つめましょう。そして、意見を言うときや、「そうだね!」と返事をするときに、パッと相手の顔を見上げて目を合わせます。この「見たり見られたり」の切り替えができると、とてもスマートです。

人見知りで、どうしても先生やクラスメイトの目が見られないときは?

どうしても目を見るのがはずかしい人は、「眉間(みけん:まゆげとまゆげの間)」や「鼻のあたりのてっぺん」を見ることから始めてみましょう。

実は、見られている側からすると、眉間や鼻のあたりを見られていても、「自分の目を見てくれている!」と感じるように人間の目はできているのです。これなら、お友達の視線がちょっとこわいという人でも、安心して実践できますよね。

明日から、クラスの「人気者」になれる理由

クラスを見渡してみてください。お友達の話を「本当に目の色を変えて、熱心に聞いてくれる人」は、実はクラスに何人もいません。みんな、自分が話したいことで頭がいっぱいだからです。

だからこそ、きみが「相手の目を見て、うなずきながら話を聞く人」になったとき、まわりからのきみを見る目はガラリと変わります。

「この子に話すと、自分の気持ちをすごく分かってくれる」

「またこの子といっしょにお話ししたいな」

そう思ってくれるお友達が、どんどん増えていくはずです。話し上手になろうと、おもしろいギャグを考えたり、すごい自慢話を探したりする必要はありません。「相手の目を見て、しっかり話を聞く」。これだけで、きみはクラスでいちばん信頼される、すてきなコミュニケーターになれるのです。

さあ、明日の朝、教室に入ったら、まず一番最初におはようを言うお友達の「目」をしっかり見てみましょう。そこから、きみのまわりの世界が、もっとあたたかく、もっとワクワクするものに変わりはじめますよ!

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