失敗を「次はどうすればいいか」の練習にする
テストでうっかり計算ミスをしたとき、給食当番でお皿を落としてしまったとき、あなたはどう思いますか?「あーあ、最悪だな」「自分ってなんてダメなんだろう」と、落ち込んでしまうことはありませんか。実は、その「失敗」こそが、あなたをクラスでいちばん愛される人にするための、最高のチャンスなんです。
世の中には、統計学という「数字のルール」を研究する学問があります。この学問の考え方では、「たくさんチャレンジする人ほど、失敗の数も増えるけれど、成功の数も同じくらい増える」ということが証明されています。つまり、失敗が多いということは、それだけあなたが「たくさん挑戦している勇敢な人」だという証拠なのです。
失敗をただの「ダメなこと」で終わらせるか、それとも「成長するための練習」にするか。この心の持ち方ひとつで、周りの人があなたを見る目はガラリと変わります。
失敗した後の「魔法の言葉」を決めよう
失敗したとき、とっさに「ごめんなさい」と言うのはとても大切です。でも、それだけではもったいない! そのあとに、もうひとこと付け加えるだけで、周りの人はあなたを「なんて前向きで素敵な人なんだろう」と信頼するようになります。
- 「次は、こうしてみるね!」
- 「今回の失敗で、大事なことに気づけたよ。次はもっとうまくいくはず!」
- 「失敗したけど、おかげでコツがわかったよ。次は任せて!」
このように、失敗を「次はどうすればいいか」という未来の話に変えてみてください。文化人類学という、世界中の人々の暮らしや考え方を研究する学問では、「困難を乗り越える力を見せる人に、人は自然と集まり、味方になりたくなる」ということがわかっています。失敗して落ち込んでいるあなたよりも、失敗を笑い飛ばして「次はこうしよう!」と前を向いているあなたの方が、ずっとかっこよくて、みんなの憧れになるのです。
「失敗」は「データ」だと考えよう
クラスの係活動で、みんなのために用意した掲示物がうまく貼れなかったとします。そんなとき、自分を責める必要はありません。それは「失敗」ではなく、「そのやり方ではうまくいかないということが分かった」という「データ」を手に入れただけなのです。
科学者たちは、実験がうまくいかなくても落ち込みません。「おっ、このやり方だとダメなんだな。じゃあ次は別の方法を試そう!」と、ワクワクしながら次の実験に進みます。あなたも同じです。失敗は、成功という宝物を見つけるための地図のヒントなのです。
もし、友達が失敗して落ち込んでいたら、こう声をかけてあげてください。「それ、次はどうすればいいかの練習だね! 一緒に考えようよ」。そう言えるあなたは、もうクラスのみんなにとって、なくてはならない「いちばんの味方」になっているはずです。
明日の学校で試してほしい「3つのステップ」
明日、もし何か小さな失敗をしてしまったら、この3つのステップを思い出してください。
- STEP 1:まずは深呼吸
「あ、失敗した!」と思ったら、まずは一度大きく息を吸いましょう。自分を責める心のブレーキを外すためです。 - STEP 2:失敗を「練習」と言い換える
心の中で「これは失敗じゃない。次はもっとうまくやるための練習だ」とつぶやいてください。これだけで、顔の表情が明るくなります。 - STEP 3:未来の自分にアドバイスする
「次はどうすればいいかな?」と自分に問いかけてみてください。「次はもっとゆっくり運ぼう」「次は友達に手伝ってもらおう」など、必ず答えが見つかります。
失敗を隠そうとしたり、誰かのせいにしたりする人は、周りの人から少しずつ遠ざけられてしまいます。でも、失敗を堂々と認めて、そこから学ぼうとする人は、周りの人から「この人と一緒にいると、自分も成長できそうだな」と思ってもらえます。これが、無意識に味方を増やしていく人の秘密です。
あなたは、失敗しても大丈夫。むしろ、失敗すればするほど、あなたはもっと素敵な人になれるのです。明日の学校で、何か小さなミスをしてしまったら、チャンスだと思ってください。そのとき、あなたはきっと、クラスでいちばん輝く「心の強い人」になれるはずですよ。