「すごいね」のあとに質問をひとつ足す

📖 『「クラスでいちばん好かれる人」になるための、無意識に味方を増やす50の魔法』
ー 第1章:自然と人が集まる「話し方の魔法」 ー
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「すごいね」のあとに質問をひとつ足す
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「すごいね」のあとに質問をひとつ足す

クラスで、「なぜかいつも周りに人が集まっている子」っていませんか? その子のまわりでは、みんなが楽しそうに笑っていて、いつも誰かが話しかけています。もしかして、「自分は話すのが苦手だから、あんなふうにはなれない」とあきらめていませんか?

実は、人気者になるための「話し方の魔法」は、とてもシンプルです。特別な才能や、おもしろいギャグは必要ありません。たった一つのルールを守るだけで、あなたの周りには自然と味方が増えていきます。その魔法とは、「『すごいね』のあとに、質問をひとつだけ足すこと」です。

なぜ「すごいね」だけでは足りないの?

友達がテストで100点をとったときや、図工の時間にすてきな絵を描いたとき、あなたはなんて言っていますか? きっと、「すごいね!」と声をかけているはずです。もちろん、それだけでも十分すてきなことです。でも、「すごいね」だけで会話が終わってしまうと、相手は「ありがとう」と答えて、そこで話が終わってしまいますよね。

言葉の研究(語用論といいます)では、会話は「ボールのキャッチボール」のようなものだと考えられています。あなたが「すごいね!」とボールを投げたとき、相手が「ありがとう」と返してボールを止めてしまったら、会話というゲームはそこで終了です。

でも、もしあなたが「すごいね!」のあとに、「どうやって描いたの?」という「質問」という名のボールをもうひとつ投げたらどうなるでしょうか? 相手は、「えっとね、ここは工夫して筆を立てて塗ったんだよ」と、もっと話したくなりますよね。こうして会話が続いていくと、相手は「この人と話していると、自分のことをもっと聞いてくれるから楽しいな」と感じるようになります。これが、無意識に味方を増やす魔法の正体です。

「魔法の質問」で会話を広げる3つのステップ

では、具体的にどんな質問を足せばいいのでしょうか? むずかしく考える必要はありません。次の3つのパターンを、明日の学校で試してみてください。

  • 「どうやって?」を聞く
    友達が何かを成功させたとき、「すごいね! どうやって練習したの?」「すごいね! どうしてその色を選んだの?」と聞いてみましょう。相手は自分の努力や工夫を認めてもらえた気がして、とてもうれしくなります。
  • 「一番はどこ?」を聞く
    休み時間に友達がゲームの話をしていたら、「すごいね! そのゲームのどこが一番おもしろいの?」と聞いてみてください。自分の好きなことについて話すのは、誰にとっても楽しい時間です。
  • 「次はどうするの?」を聞く
    係活動で友達がポスターを作っていたら、「すごいね! 次はどこに貼るつもりなの?」と聞いてみましょう。未来のことを聞くと、相手は「この人は自分の活動に興味を持ってくれているんだな」と心を開いてくれます。

「自分に興味を持ってくれる人」を人は好きになる

社会言語学という、言葉と人間関係の関係を研究する学問では、「相手の関心事に関心を持つこと」が、もっとも早く相手と仲良くなる方法だと言われています。人は誰でも、「自分のことをわかってほしい」「自分の話を聞いてほしい」という気持ちを持っています。

あなたが「すごいね」のあとに質問を足すということは、「あなたのことをもっと知りたいです」というサインを送っているのと同じなのです。これこそが、無意識のうちに相手の心に入り込み、味方を増やす一番の近道です。

たとえば、こんな場面を想像してみてください。

Aさん:「今日の体育、リレーで勝ててうれしかった!」
あなた:「すごいね! ……で、終わり。」

これだと、Aさんは「うん、そうだね」としか言えません。でも、こう変えてみたらどうでしょう?

Aさん:「今日の体育、リレーで勝ててうれしかった!」
あなた:「すごいね! アンカーのとき、どんな気持ちで走ってたの?

こう聞かれたら、Aさんはきっと目を輝かせて、「実はね、心臓がバクバクしてたけど、みんなの声が聞こえて頑張れたんだ!」と、もっと深い話をしてくれるはずです。こうやって深い話をした相手とは、ただのクラスメイトから、一気に「信頼できる友達」へと変わっていきます。

「質問」は、相手を照らすライトになる

質問をすることは、相手を「主役」にしてあげることです。暗い舞台の上で、あなたが質問というライトを相手に当ててあげる。すると、相手は自分らしく輝くことができる。そんな経験をさせてくれる人を、嫌いになる人はいませんよね。

明日の学校で、まずは誰か一人の「すごいところ」を見つけてみてください。そして、「すごいね!」と言ったあと、深呼吸をしてから、もうひとつだけ質問をしてみましょう。もし思いつかなければ、「もっと教えて!」と一言添えるだけでも魔法はかかります。

最初は少しドキドキするかもしれません。でも、あなたが投げた「質問というボール」を、相手はきっと笑顔で受け取ってくれるはずです。会話がはずみ、相手の笑顔が増えるたびに、あなたの周りには少しずつ、でも確実に「味方」が増えていきます。

さあ、明日はどんな「すごいね」を見つけて、どんな質問をしてみますか? あなたのその一言が、誰かの今日を最高に楽しい一日に変える力を持っているのです。

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