大切に扱っていることを言葉で伝える

📖 『「感じがいい人」になれる!クラスで好かれる10の魔法のルール』
ー 第8章:借りたものを丁寧に扱う ー
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大切に扱っていることを言葉で伝える
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大切に扱っていることを言葉で伝える

あなたは、お友達から消しゴムやノートを借りたとき、「ありがとう」と言ってそのまま返していませんか? もちろん、「ありがとう」のお礼を言うのはとても大切なことです。でも、実はそれだけでは、あなたの「モノを大切にする気持ち」はお友達に十分伝わっていないかもしれないのです。

行動学(こうどうがく)という、人間の行動や心理を研究する学問があります。この行動学の考え方によると、人間は「目に見える行動」と「言葉による説明」がセットになって初めて、相手の本当の気持ちや誠実さを強く感じるということが分かっています。つまり、心の中でどれだけ「大事に使おう」と思っていても、それを言葉にして相手に伝えなければ、相手の心には届きにくいということです。

クラスで「あの人にモノを貸すと安心だな」「すごく丁寧に扱ってくれるからまた貸したいな」と言われる人は、モノをきれいに使うだけでなく、「どうやって大切にしたか」を言葉にして相手に伝えています。この小さな習慣を身につけるだけで、あなたの印象はグッと良くなり、周りからの信頼が何倍もアップするのです。

なぜ「言葉で伝える」だけで印象が変わるのか?

「借りたものをきれいに使えば、それだけでいいんじゃないの?」と思うかもしれませんね。もちろん、汚したり壊したりしないことは大前提です。しかし、行動学の視点から見ると、言葉を添えることには大きな秘密があります。

例えば、あなたが大切にしている漫画の本や、お気に入りのカラーペンセットを、お友達に貸したとします。数日後、そのお友達が本を返してくれたとき、ただ「はい、これ」と渡されるのと、こう言われるのでは、どちらが嬉しいでしょうか?

「これ、すごく面白かった! 汚しちゃいけないから、自分の勉強机の上だけで読んで、読み終わったらすぐに棚に片づけていたんだよ。貸してくれて本当にありがとう!」

後者のように言われたら、「この子は本当に大切に扱ってくれたんだな」と安心しますよね。行動学では、これを「意図の共有(いとのきょうゆう)」と呼びます。相手がどんな気持ちで、どんな行動をとってくれたのかが言葉で分かると、相手への信頼感が一気に高まるのです。

逆の立場になって考えてみよう

反対の立場で考えてみましょう。あなたが友達に大切なおもちゃを貸したとします。返却されたとき、そのおもちゃに少しだけホコリがついていました。友達は何も言わずにそれを返してきました。

「もしかして、雑に扱われたのかな……?」と、少し不安な気持ちになりませんか? 例えそのホコリが最初からついていたとしても、相手が何も言ってくれないと、どうしても心配になってしまいます。

逆に、もしそのお友達が、

  • 「落としたり傷つけたりするのが心配だったから、遊んだ後はすぐに箱にしまっていたよ」
  • 「汚れないように、きれいな手で触るように気をつけていたんだ」
  • 「宿題を終わらせてから、丁寧に遊んだよ」

と言葉にして伝えてくれたらどうでしょう。少しのホコリなんて気にならなくなりますし、「この子に貸して本当によかったな」と温かい気持ちになりますよね。言葉には、お互いの不安を消し去るすごいパワーがあるのです。

明日から学校でできる!3つの「魔法の伝え方」

それでは、実際に学校生活の中で、借りたものを大切に扱っていることをどうやって言葉で伝えればいいのでしょうか。明日からすぐに使える具体的な方法を3つ紹介します。

1. 返すときに「どこでどう使ったか」をワン言だけ添える

係の仕事で使う道具や、図書室の本、お友達からの借り物を返すときは、ただ返すのではなく、「どこでどう使ったか」を短く伝えてみましょう。

  • 国語のノートを借りたとき:「綺麗に使いたかったから、机の上を片づけてからノートを開いたよ。ありがとう!」
  • 色鉛筆を借りたとき:「落とさないように、使いたい色だけ机に出して大事に使ったよ」
  • 係の画用紙を借りたとき:「汚れないように、下に下敷きを敷いてていねいに描いたよ」

ポイントは、長々と話す必要はないということです。一言、「きれいに使うためにこんな工夫をしたんだよ」と添えるだけで、あなたの誠実さがパーフェクトに伝わります。

2. 「きれいな状態を保ちました」アピールを上品にする

使っている最中だけでなく、返しに行くタイミングで状態を伝えるのも行動学的にとても効果的です。

  • 「借りたときよりも、ピカピカにして返したかったから、消しカスとかも全部きれいに払っておいたよ」
  • 「折れたり曲がったりしないように、ランドセルの安全な場所に入れて持ってきていたよ」

このように伝えることで、相手は「この子は自分の持ち物だけでなく、人の持ち物も自分のもの以上に大切にしてくれる人なんだな」と感動します。クラスの中で「信頼できる人」というポジションを確実にゲットできるでしょう。

3. お手伝いのときもお母さん・お父さんに言葉で伝える

このルールは、学校のお友達だけでなく、お家のお手伝いでも大活躍します。例えば、お母さんやお父さんから料理用のハサミや、特別な道具を借りてお手伝いをするときです。

お手伝いが終わって道具を返すすときに、こう言ってみてください。

「お母さん、ハサミありがとう!危なくないように、使ったらすぐに机の端に置いて、最後は濡れたふきんでしっかり拭いておいたよ」

家族であっても、このように具体的にどう扱ったかを言葉にしてもらえると、大人たちは本当に嬉しいものです。「うちの子、こんなにしっかり責任感を持って行動できるようになったんだな」と、感動して誇らしく思ってくれるはずです。お手伝いのあとの「言葉の報告」は、家族みんなを笑顔にする魔法でもあります。

まとめのワーク:今日から「言葉のプラスワン」を意識しよう

モノを大切に扱うことは、それを使う「相手の心」を大切にすることと同じです。行動学の魔法を使えば、あなたの「相手を思いやる優しさ」は、言葉に乗せることで何倍にもなって相手の心に届きます。

今日、誰かから消しゴムを借りたり、ものを手渡されたりしたら、心の中で思っているだけではなく、ぜひ声に出して伝えてみてください。

「大切に使ったよ。ありがとう!」

このたった一言が、あなたをクラスみんなから愛される「感じがいい人」へと変えてくれます。明日からの学校生活で、ぜひ試してみてくださいね。

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