話の内容を自分の言葉で繰り返す

📖 『「感じがいい人」になれる!クラスで好かれる10の魔法のルール』
ー 第2章:相手の話を「最後まで」聞く ー
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話の内容を自分の言葉で繰り返す
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話の内容を自分の言葉で繰り返す

「ねえ、聞いてよ!昨日さ、テレビを見てたら、画面から突然すごいの出てきたんだよ!」

あなたのお友達が、目をキラキラさせながら話しかけてきました。こんなとき、あなたはどんなふうに返事をしているでしょうか?

「へえ、そうなんだ」と聞き流していませんか? あるいは、「それ、知ってる!〇〇でしょ?」と、話の途中で先回りして答えを言ってしまうことはありませんか?

もし、心当たりがあったとしても、全く心配いりません。今日から使える「ある魔法のルール」を知るだけで、あなたはクラスで一番「話していて心地がいい人」「またお話したいなと思われる人」に変身できるのです。

今回は、相手の話を聞くときに劇的に印象が変わる、とっておきのテクニックをお伝えします。明日からの学校生活が、もっと楽しく、もっと温かいものになりますよ。

ただ「聞いてるよ」と伝えるだけじゃ足りない?

お友達が何かを話しているとき、あなたはちゃんと耳を傾けているはずです。でも、話している相手から「この人、本当にぼく(私)の話を聞いてくれているのかな?」と思われてしまうことがあります。

なぜなら、人は「自分の気持ちや体験を、しっかり受け止めてほしい」という強い願いを持っているからです。

ただ相槌(あいづち)を打つだけでは、相手は「ただの相槌マシンだな」と感じてしまいます。「うん」「そうなんだ」のワンパターンになっていませんか? ここに、少しだけ工夫を加えるのが、「感じがいい人」の秘密のテクニックなのです。

心理学で証明された「オウム返しのパワー」

ここで少し、すごい心理学のお話をしますね。心理学の世界では、相手が言ったことを自分の言葉で言い直して返すテクニックを「感情の反射(はんしゃ)」「パラフレーズ」と呼びます。

心理学者のカール・ロジャーズというとても有名な先生は、「人は、自分の話をそのまま受け止めてもらえると、すごく安心するし、その人のことを信頼するようになる」ということを発見しました。

心理学の実験でも、自分の話をただ聞いてもらうより、「つまり、こういうことだね」と自分の言葉で繰り返してもらったときの方が、「自分の気持ちを分かってくれた!」という満足度が何倍も跳ね上がることが分かっています。

つまり、相手の話を自分の言葉で繰り返すことは、相手の心にそっと寄り添う「心の鏡」になることなのです。難しい心理学の用語はさておき、「相手の鏡になる」と覚えておけばバッチリですよ。

学校生活で実践!「自分の言葉で繰り返す」3つのステップ

「自分の言葉で繰り返すって、どうやるの?」難しく考える必要はありません。学校の休み時間や、係の活動、おうちでの会話で、すぐに使える3つのステップを紹介します。

ステップ1:相手のキーワードをキャッチする

まずは、お友達が話している中で、一番伝えたい大切な言葉(キーワード)を耳でしっかりキャッチしましょう。

  • お友達:「昨日、図書室で新しい恐竜の本を借りたんだけど、ページをめくったら、ティラノサウルスの絵がものすごく大きくてびっくりしちゃったんだ!」
  • キャッチする言葉:「恐竜の本」「ティラノサウルス」「すごく大きくてびっくりした」

このように、相手の言葉の中から心に残ったパーツを頭の中でメモします。

ステップ2:自分の言葉に少しだけ変換する

キャッチした言葉を、そのまま丸ごとオウムのように繰り返すのではなく、自分の言葉(知っている表現)に少しだけ言い換えてみます。

  • お友達の言葉:「ページをめくったら、ティラノサウルスの絵がものすごく大きくてびっくりしちゃったんだ!」
  • 自分の言葉に変換:「うわあ、そんなに大きなティラノサウルスが出てきたら、ページを開いた瞬間、目玉が飛び出るくらいびっくりしたでしょ!」

「びっくりした」を「目玉が飛び出るくらい驚いたんだね」と少し自分の言葉でふくらませるのがポイントです。

ステップ3:笑顔を添えて投げ返す

自分の言葉で繰り返すときは、必ずニコッとした笑顔や、驚いた表情などの「感情」をセットにします。

言葉だけで「そっか、大きいんだね」と言うのと、目を見開いて「そんなに大きい恐竜のページだったんだ!」と返すのでは、相手が受ける印象は180度違います。「この人は、ぼくの驚きを一緒に感じてくれているんだ!」と、お友達はあなたに強い親しみを感じるようになります。

クラスの具体例でイメージしよう

では、学校の日常のワンシーンを想像してみましょう。明日から、こんな風に言い換えてみてください。

ケース1:係のポスター作りで困っているお友達

お友達(給食係):「今日のポスター係の仕事、みんなの分の紙を配るだけで時間がなくなっちゃって、自分の絵を描く時間が全然なかったよ……」

ありがち(NG)な返事:「ふーん、大変だったね。がんばって」

「感じがいい人」の返事:「そっかぁ、みんなに紙を配るお仕事で大忙しで、自分の絵を描く時間がなくなっちゃって悔しかったんだね」

効果:お友達は「そうなんだよ!配るのが大変でさ〜」と、さらに自分の気持ちを分かち合ってくれて、あなたに心を許すようになります。

ケース2:ドッジボールで大活躍したお友達

お友達:「最後の最後で、ぼくが投げたボールが相手に当たって、クラスが勝ったんだよ!」

ありがち(NG)な返事:「へえ、すごいね。おめでとう」

「感じがいい人」の返事:「すごい!最後のめちゃくちゃ緊張する場面でボールを投げて、チームを勝利に導いたんだね!かっこよすぎ!」

効果:自分の頑張りを、自分の言葉でこんな風に熱く言い返してもらえると、お友達は最高に嬉しくなります。「この人と話すと、自分のことのように喜んでくれる!」と、あなたの大ファンになってしまうでしょう。

おうちでもやってみよう!家族の会話トレーニング

学校でいきなり実践するのがちょっとドキドキする人は、おうちでお父さんやお母さん、兄弟姉妹を相手に練習してみましょう。

今日あった出来事をおうちの人が話してくれたときに、こう言ってみてください。

お母さん:「今日、スーパーに行ったら、欲しかったお菓子が売り切れててショックだったわ」

あなた:「えっ、お母さん、それ楽しみにしてたのに、スーパーに行ったら売ってなくてガッカリしちゃったんだね」

お母さんは、「あら、ちゃんと聞いてくれて嬉しいわ」と、きっと笑顔になります。おうちでの練習は、学校で自然にできるようになるための最高のトレーニングです。

まとめの魔法:相手の「心」を映し出す鏡になろう

「話の内容を自分の言葉で繰り返す」という魔法は、ただテクニックを覚えるだけのものではありません。それは、「あなたのことをもっと知りたい」「あなたの気持ちを大切にしたい」という優しい心を持ち、それを相手に届けるための愛の行動です。

人は、自分の話を受け止めてくれる人が大好きです。あなたがクラスのお友達の話を自分の言葉で温かく繰り返してあげるとき、まわりのみんなはあなたと一緒にいると安心できるようになり、自然と笑顔があふれるクラスになっていきます。

明日、学校の教室に入ったら、まずは一番近くにいるお友達の「今日あったこと」に耳を傾けてみてください。そして、相手の言葉をあなたの言葉で、優しく、楽しく繰り返してみましょう。

あなたはもう、「感じがいい人」への第一歩を踏み出しています。さあ、明日からの学校生活で、言葉の魔法を思いっきり楽しんでくださいね!

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