自分の失敗を素直に認める
クラスのみんなから「あの人といると、なんだか安心するな」「一緒にいると楽しいな」と思われる子には、ある共通点があります。それは、「失敗したときに、素直に『ごめんね』と言えること」です。
「失敗を認めるなんて、なんだか負けたみたいでいやだな」と思うかもしれませんね。でも、実はこれこそが、敵を作らずにみんなと仲良くなるための「最強の魔法」なのです。
「ごめんね」は、心のバリアを壊すカギ
たとえば、こんな場面を想像してみてください。係の仕事で、あなたがうっかり大事なプリントを配り忘れてしまったとします。そのとき、どう対応しますか?
- 「だって、〇〇さんが手伝ってくれなかったからだよ!」と、誰かのせいにしたり言い訳をする。
- 「あ、ごめん!配り忘れてた!すぐに配るね」と、すぐに認めて謝る。
もしあなたがクラスメイトの立場だったら、どちらの人と「また一緒に仕事をしたい」と思いますか? きっと、後者ですよね。なぜなら、言い訳をされると「この人は自分の間違いを認めてくれないんだ」と、相手は心に「バリア」を張ってしまうからです。逆に、すぐに謝ることは、相手との心の距離をぐっと縮める「仲直りのサイン」になるのです。
脳は「言い訳」が大好物?
心理学や脳科学の世界では、人間には「自分を守ろうとする力」が備わっていると言われています。失敗をすると、脳は「自分は悪くないはずだ」「誰かのせいにすれば楽になれる」という信号を出し、必死に言い訳を探そうとします。これは、人間が生き残るために身につけた、脳の防衛本能(ぼうえいほんのう)です。
でも、この本能にそのまま従ってしまうと、クラスでは「いつも人のせいにする子」というレッテルを貼られてしまいます。敵を作らない子は、この脳の「言い訳したい!」という気持ちに、自分自身でストップをかけられるのです。
「いま、脳が言い訳をしたがっているな」と気づくこと。それができれば、あなたはもう、失敗を成長に変えられるリーダーの卵です。
「失敗」は、あなたの「かっこよさ」を証明するチャンス
失敗を認めることは、恥ずかしいことではありません。むしろ、「自分の間違いを認める強さを持っている人」として、周りから尊敬されるきっかけになります。
失敗したあとに、こんなふうに言葉を足してみると、もっと素敵です。
- 「ごめんね!次からは気をつけるように、メモを机に貼っておくね」
- 「間違えちゃった!教えてくれてありがとう。助かったよ」
ただ謝るだけでなく、「次はどうするか」を伝えること。そして、教えてくれた相手に「ありがとう」と感謝を伝えること。これだけで、失敗は「マイナス」から「プラス」に変わります。周りのみんなも、「この子は失敗しても前向きに頑張るんだな」と応援したくなるはずです。
明日からできる「素直な自分」へのステップ
今日から、こんなふうに練習してみませんか?
- 「ごめん」のあとに、言い訳をくっつけない。
「でも」「だって」という言葉を飲み込んで、まずは「ごめん」だけで止めてみましょう。 - 「失敗はデータ」と考える。
ゲームで攻略法を探すときのように、「あ、こうやると失敗するんだな」という新しいデータが手に入った!と考える癖をつけましょう。 - 「間違いを認める=勇気がある」と自分をほめる。
素直に謝れた日の夜は、「今日は自分から謝れてかっこよかったな」と心の中で自分をほめてあげてください。
失敗を素直に認められる人は、まわりから信頼されます。信頼される人には、自然と人が集まってきます。敵を作る必要なんて、どこにもなくなりますね。
明日の学校で、もし何か小さな失敗をしてしまったら、チャンスだと思ってください。深呼吸をして、にっこり笑って「ごめんね!」と言ってみましょう。あなたのその小さな勇気が、クラスをあたたかい空気で包み込む魔法になるはずですよ。