相手の目を見て話を聞く、たった一つの魔法
クラスのみんなと話しているとき、あなたはどこを見ていますか? 教室の窓の外? それとも、自分の机の上の消しゴムのカス? もしかして、タブレットの画面をチラチラ見ていませんか?
もし、あなたが誰かに一生懸命話しかけているのに、相手が全然違う方向を見ていたら、どんな気持ちになりますか? 「あれ、つまらないのかな?」「私の話、聞いてくれてないのかな?」と、ちょっぴり悲しくなりますよね。
実は、「相手の目を見て話を聞く」という、たったこれだけのことで、あなたのまわりには自然と人が集まり、敵がいなくなります。これは、心理学や脳科学の世界でも「最強のコミュニケーション術」として知られている秘密の習慣なのです。
なぜ「目を見る」だけで好かれるのか?
脳科学の世界では、人間には「自分を認めてほしい」という強い欲求があることがわかっています。これを「承認欲求(しょうにんよっきゅう)」といいます。少し難しい言葉ですが、簡単に言うと「私を見て!」「僕の話を大切にして!」という気持ちのことです。
あなたが相手の目を見て話を聞くと、相手の脳はこう感じます。「あ、この人は自分を大切にしてくれている!」「僕の言葉を、ちゃんと受け取ってくれている!」と、とても安心するのです。
心理学には「ミラーリング」という言葉があります。鏡のように相手と同じ動きをすることです。目と目を合わせることは、心と心を合わせることと同じ。相手の目を見るだけで、あなたの脳と相手の脳が「仲良しモード」に切り替わるのです。これを使わない手はありませんよね。
明日からできる!「好かれる聞き方」のステップ
いきなり「ずっと相手の目を見つめ続ける」のは、ちょっと恥ずかしいし、相手もドキドキしすぎてしまうかもしれません。まずは、次のステップから練習してみましょう。
- ステップ1:話しかけられたら、まずは顔を向ける
まずは、タブレットやノートから顔を上げて、相手の方を向くだけでOKです。「あなたの話を聞く準備ができましたよ」というサインになります。 - ステップ2:目と目のあいだ(鼻のあたり)を見る
どうしても目が合うと恥ずかしいときは、相手の「鼻のてっぺん」や「眉間のあたり」を見るようにしてみましょう。相手から見ると、ちゃんと目を見てくれているように感じます。 - ステップ3:あいづちを打つ
ただ見つめるだけでなく、「うん、うん」「それでどうなったの?」とあいづちを打ちましょう。目は口ほどに物を言うと言いますが、目とあいづちの組み合わせは最強です。
こんなとき、どうする? 困ったときのQ&A
学校生活では、いろいろな場面がありますよね。こんなときはどうすればいいか、秘密のアドバイスを伝授します。
Q. 係の仕事の相談で、相手が恥ずかしそうに下を向いて話してくるときは?
無理に目を合わせようとすると、相手はもっと緊張してしまいます。そんなときは、あなたが少しだけ体を相手に向けて、優しくうなずきながら聞いてあげましょう。「あなたの話を大切に思っているよ」という気持ちを、姿勢で伝えるのがコツです。
Q. 友達の人数が多くて、誰を見ればいいかわからないときは?
話している人の顔を順番に見ていきましょう。一人だけをずっと見るのではなく、グループのみんなをゆっくり見渡すようにすると、「みんなの話を聞いているよ」という安心感が伝わります。
Q. 先生の話を聞くときも同じ?
もちろんです! 先生の話を聞くときに、しっかり目を見てうなずくと、先生は「この子はちゃんと理解してくれているな」と安心します。そうすると、不思議と先生からも好かれるようになり、学校生活がぐっと楽しくなりますよ。
「目を見る」ことは、相手への最高のプレゼント
あなたが誰かの目を見て話を聞くことは、相手にとって「あなたは大切な人ですよ」という最高のプレゼントを贈るのと同じです。言葉で「好きだよ」と言わなくても、その眼差しだけで、相手はあなたに信頼を寄せるようになります。
敵を作らない人は、みんなこの「魔法の習慣」を使っています。しかも、これは道具もお金もいりません。明日、教室に入ったとき、隣の席の友達に話しかけられたら、まずはスマホや教科書から顔を上げて、相手の目をじっと見てみてください。
「あ、この子、なんだか話しやすいな」
そう思われたら、もうあなたの勝ちです。クラスでいちばん好かれる子への第一歩は、ここから始まります。さあ、明日の登校が少し楽しみになってきませんか?
あなたのその優しい眼差しは、きっと誰かの心を温め、あなた自身の毎日をもっとキラキラ輝かせてくれるはずですよ。