『クラスでいちばん好かれる子の秘密 〜今日からできる「愛されコミュニケーション」50のルール〜』
相手が話し終わるまで口をはさまない
「ねえねえ、聞いて聞いて! きのうね、公園でさ、すっごくおもしろいことがあったんだ!」
君がこんなふうに、わくわくしながら友達に話しかけたときのこと。
まだ話の途中なのに、友達が急に「あ、そういえばさ! きのうテレビで見たんだけどね…」って、自分の話をし始めたら、どんな気持ちになるかな?
「え? まだ終わってないんだけどな…」って、ちょっとがっかりしちゃうよね。
それとも、「もういいや、話すのやめよう」って、悲しくなっちゃうかもしれない。
じつはね、人に嫌われないどころか、「この子ともっと話したい!」「この子の話をもっと聞きたい!」って思われる人には、ある大切なルールがあるんだ。
それは、とってもシンプル。
「相手が話し終わるまで、口をはさまない」ということ。
たったこれだけ? って思うかもしれないけど、このルールを守れるかどうかで、君のまわりに集まる人の数は、大きく変わってくるんだよ。
話の途中でさえぎられると、どんな気持ちになるかな?
想像してみてほしいな。
クラスの係活動で、みんなで話し合っているとき。君が「わたしは、こうしたいなと思うんですけど…」って言い始めたのに、途中で誰かに「いや、それよりさ!」って言われたら?
お家で、お母さんが今日の出来事を話しているのに、君が「おやつ何?」って途中で聞いちゃったら?
もし、君が話している途中で、だれかに口をはさまれたら、こんなふうに感じてしまうはず。
- 「わたしの話、つまらないのかな?」って、自信がなくなっちゃう。
- 「わたしのこと、大切に思ってくれてないのかな?」って、さみしくなる。
- 「どうせ聞いてもらえないなら、話すのやめよう」って、話す気がなくなっちゃう。
そう、話をさえぎることは、相手に「あなたの話は、わたしの話よりも大切じゃないよ」というメッセージを送ってしまうことと同じなんだ。
これはね、みんなが気持ちよく会話をするための「見えないルール」を破っていることになるんだよ。
話す順番のルールって、なあに?
わたしたちが言葉を使うときには、文字の書き方や文法(ぶんぽう)だけじゃなくて、もっと大切な「使うときのルール」があるんだ。これを、むずかしい言葉で「語用論(ごようろん)」って言うんだけど、小学生の君には「ことばのルール」って考えるとわかりやすいかな。
たとえば、サッカーの試合を思い出してみて。もし、みんなが同時にボールを追いかけたらどうなる? ぶつかっちゃったり、誰がボールをパスするのかわからなくなっちゃったりするよね。だから、サッカーには「ポジション」や「パスの順番」っていうルールがある。
会話も同じなんだ。
誰かが話しているときは、その人の「話す番」。その人が話し終わったら、次の人の「話す番」がくる。これは、みんなが気持ちよく、安全に会話を進めるための、とっても大切な「ことばのルール」なんだ。
このルールを守ることで、みんなが安心して話せるようになるし、話す人も聞く人も、お互いを大切に思っていることが伝わるんだよ。
途中ではさまれると「もう話したくないな…」って思われちゃうかも
言葉はね、ただ情報を伝えるだけじゃなくて、人と人との「関係」を作る、とっても大切な道具なんだ。これは「社会言語学(しゃかいげんごがく)」っていう学問で研究されていることなんだけど、簡単に言うと、「言葉の使い方で、友達との関係も変わるよ」ってことなんだ。
もし、君がいつも友達の話を途中でさえぎってしまったら、友達はどんな気持ちになるかな?
「この子、いつもわたしの話をさえぎるな…」
「わたしの話には興味がないのかな?」
「どうせ聞いてもらえないなら、もうこの子には話さないでおこう」
残念だけど、こんなふうに思われちゃうかもしれないんだ。
そして、だんだん君に話しかけてくれる人が減ってしまったり、君が話しているときに、みんなが聞いてくれなくなったりすることもあるかもしれない。
だって、みんな、自分の話をちゃんと聞いてほしいって思っているからね。
相手の話を最後まで聞くことは、相手に「あなたのことを大切に思っていますよ」というメッセージを送ることになるんだ。
これは、相手への「プレゼント」みたいなもの。プレゼントをもらったら、みんな嬉しいよね?
君が相手の話を最後まで聞くことで、相手は「この子は、わたしのことを大切にしてくれるんだな」って感じて、君のことをもっと好きになってくれるようになるんだ。
どうすれば「最後まで聞ける」ようになるかな? 3つの魔法のコツ!
わかってるけど、つい自分の言いたいことが頭に浮かんで、口から出ちゃいそうになること、あるよね。大丈夫! そんな君のために、今日からできる3つの魔法のコツを教えちゃうよ。
コツ1:話している人の「目」を見る
友達が話しているとき、ぼーっと違うところを見ていたり、下を向いていたりすると、話に集中できないし、相手も「聞いてくれてるのかな?」って不安になっちゃう。
だから、話している人の目を、優しく見てみよう。
じっと見つめすぎるのは恥ずかしいかもしれないから、時々視線を合わせるくらいで大丈夫。
相手の目を見ることで、自然と話に集中できるし、「うんうん」って小さくうなずいたり、「へえ!」って相づちを打ったりするのも、効果的だよ。これは、「ちゃんと話を聞いていますよ」っていう、相手へのサインになるんだ。
コツ2:「心の中でメモ」をとる
「あ! それ知ってる!」「わたしも同じことあった!」って、話したいことが頭に浮かんでくること、あるよね。そんなとき、すぐに口に出すのをぐっとがまんして、心の中で「ふむふむ、後で話そう」ってメモをとるイメージを持ってみて。
心の中で「メモ」をとっておけば、自分の言いたいことを忘れずにいられるし、相手の話にもっと集中できるようになるんだ。
そして、相手が話し終わったら、「さっきの話なんだけどね、わたしもね…」って、メモしたことを話せばいいんだよ。そうすれば、相手も「ちゃんとわたしの話を聞いてくれてたんだな」って、嬉しい気持ちになるはずだよ。
コツ3:「質問タイム」を楽しみに待つ
相手の話を最後まで聞くと、話が終わった後に、「すごいね!」「それでどうなったの?」って質問するチャンスがくるんだ。
質問は、相手が「もっと話したい!」って思うきっかけになる、魔法の言葉なんだよ。
例えば、友達が「きのう、サッカーの試合でシュート決めたんだ!」って話してくれたら、すぐに「わたしも決めたことある!」って言うんじゃなくて、最後まで聞いてから「わー、すごいね! どんなシュートだったの?」「相手のチーム、強かった?」って質問してみよう。
そうすると、友達は「うん、聞いて聞いて!」って、もっと詳しく話してくれるようになるはず。質問することで、会話がさらに盛り上がって、二人の距離もぐっと縮まるんだよ。
家のお手伝いでも、やってみよう!
このルールは、学校だけじゃなくて、お家でも使える魔法だよ。
たとえば、お母さんやお父さんが、今日の出来事を話してくれているとき。途中で「ねえ、ゲームしていい?」とか「これ買って!」って言いたくなる気持ちを、ちょっとだけがまんしてみよう。
最後まで聞いてから、「お母さん、今日大変だったんだね」「お父さん、それすごいね!」って声をかけてみよう。
きっと、お母さんやお父さんも、「ちゃんと聞いてくれてるんだな」って、すごく嬉しい気持ちになるはずだよ。
そして、君が「今日、学校でこんなことがあったんだよ!」って話すとき、家族が最後まで聞いてくれたら、嬉しいよね?
自分も同じように、家族の話を大切に聞くことで、お家の中も、もっと笑顔が増えるようになるんだ。
今日から君も「愛されコミュニケーション」の達人!
相手が話し終わるまで口をはさまない。
このシンプルなルールを、今日から意識してやってみよう。
最初はちょっぴり難しいかもしれないけど、練習すれば、きっとできるようになるよ。
そうすれば、君はクラスで、お家で、そしてこれから出会うたくさんの人たちの間で、「この子と話すと楽しいな」「この子には何でも話せるな」って思われる、「愛されコミュニケーション」の達人になれるはず。
君のまわりには、自然と人が集まってきて、たくさんの笑顔と楽しいおしゃべりがあふれるようになるよ!
さあ、明日、学校でさっそく試してみよう!