会った瞬間に自分から挨拶をする

📖 『「クラスでいちばん好かれる人」になるための、無意識に味方を増やす50の魔法』
ー 第2章:一緒にいると安心される「ふるまいの魔法」 ー
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会った瞬間に自分から挨拶をする
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会った瞬間に自分から挨拶をする

学校の廊下で、遠くから歩いてくるクラスメイトを見つけたとき、あなたはどうしていますか? 「気づかないふりをして通り過ぎる」なんてことはありませんよね。でも、心の中で「自分から声をかけるのは少しはずかしいな」と思って、相手が気づいてくれるのを待ってしまうことはあるかもしれません。

実は、「自分から先に挨拶をする」ということは、クラスでいちばん好かれる人になるための、いちばんシンプルで、いちばん強力な「魔法」なんです。これは、ただ礼儀正しいというだけではありません。あなたの脳と、相手の脳に、すてきな変化を起こすことなのです。

「挨拶」は、脳の警戒心をときほぐすスイッチ

心理学には「返報性(へんぽうせい)」という言葉があります。これは、「何かをしてもらうと、同じことをお返ししたくなる」という人間の心の仕組みのことです。挨拶を自分から先にすることは、相手に「私はあなたの敵ではありませんよ」「あなたと仲良くしたいですよ」というサインをプレゼントすることと同じです。

脳科学の視点から見ると、人間は知らない人や、何を考えているかわからない人と会うとき、本能的に少しだけ「警戒心(けいかいしん)」を持ってしまいます。「この人は自分を攻撃してこないかな?」と、脳が勝手に身構えてしまうのです。でも、あなたが笑顔で自分から挨拶をすると、相手の脳は「あ、この人は安全な人だ!」と判断して、一瞬で警戒心をオフにします。これを「安心感」と呼びます。

つまり、自分から挨拶をするだけで、あなたは相手の脳に「安心できる味方」として登録されるのです。これって、すごくかっこいいことだと思いませんか?

「挨拶の魔法」をもっと効果的にする3つのルール

ただ「おはよう」「こんにちは」と言うだけでも十分すてきですが、もっと相手の心に響く「魔法の挨拶」にするためのコツを3つ教えます。明日から、ぜひ試してみてください。

  • 相手の名前を呼んでから挨拶する
    「おはよう」と言う前に、「〇〇さん、おはよう!」と名前を呼んでみましょう。脳科学では、自分の名前を呼ばれると、人はその相手に対して「自分を大切に思ってくれている」と感じ、親近感がわくことがわかっています。
  • 目を見て、口角(こうかく)を少しだけ上げる
    スマホを見ながらや、下を向いたままの挨拶はもったいない! 相手の目を一瞬でも見て、口の端をキュッと上げてみてください。たったそれだけで、あなたの言葉に「温かさ」というエネルギーが宿ります。
  • 相手が気づく前に、自分から動く
    「相手が気づいてくれたら挨拶しよう」は、もう卒業です。相手がまだあなたを見ていなくても、自分から声をかけてみてください。先に挨拶をする人は、クラスの中で「自信がある人」「心が広い人」という印象を持たれるようになります。

こんなとき、どうする? 挨拶のピンチをチャンスに変える

「挨拶をしたのに、相手が気づいてくれなかったらどうしよう……」と不安になることもありますよね。でも、安心してください。もし相手が気づかなくても、あなたの挨拶は決して無駄にはなりません。

心理学には「単純接触効果(たんじゅんせっしょくこうか)」という考え方があります。これは、何度も繰り返し接する相手に対して、人は自然と好感を持つようになるというものです。もし一度無視されたように感じても、めげずに明日も挨拶を続けてみてください。あなたの挨拶は、相手の心の中に「この人はいつも声をかけてくれるいい人だ」という記憶として積み重なっていきます。

また、こんな場面でも挨拶の魔法は使えます。

  • 係活動で、あまり話したことがない人と一緒になったとき
    「手伝ってくれてありがとう」という言葉の前に、「〇〇さん、お疲れ様!」と挨拶をするだけで、チームの空気がパッと明るくなります。
  • 家のお手伝いをしているとき
    お母さんやお父さんが帰ってきたとき、自分から「おかえり!」と言うだけで、家の中の空気がやわらかくなります。家族という一番近い味方も、挨拶でどんどん増えていくのです。

挨拶は「自分」を好きになるための練習

自分から挨拶をすることは、実は「自分自身」にとってもいいことがあります。自分から声をかけられる人は、自分のことを「誰かとつながる力がある人」だと信じることができるからです。これを心理学では「自己効力感(じここうりょくかん)」と言います。「自分は、周りの空気を自分から良くすることができるんだ!」という自信は、あなたの毎日の学校生活を、もっとワクワクするものに変えてくれます。

明日、学校の門をくぐったとき、教室のドアを開けたとき、誰かを見つけてみてください。そして、相手の目を見て、名前を呼んで、自分から挨拶をしてみましょう。その瞬間、あなたはクラスでいちばん好かれる人への階段を、一段のぼることになります。挨拶は、お金もかからず、誰でもすぐに使えて、しかも確実に相手を笑顔にする、世界でいちばんすてきな魔法なのです。

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